03/19(金) ●「後ろにも不安」(カープ2021)
オープン戦
福岡PayPayドーム
勝利投手 大竹1勝
敗戦投手 塹江1敗1セーブ
セーブ投手 森3セーブ
(C)-
(H)-
打点
(C)クロン①
(H)松田①川島①
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良-塹江①-ケムナ
(H)-
先発大瀬良は6回を2安打無失点の好投を見せる。
打線は散発6安打で得点機が作れずクロンの犠牲フライの1得点に留まる。
先制直後の7回裏に登板した塹江が逆転を許し敗戦。
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新型コロナウイルス蔓延の影響により今季も延長戦はなくなった一方で、政府が外国人アスリートへの入国制限解除検討が発表され外国人選手たちの来日の目処がようやく立てられそうになるなど開幕に向けての準備が進むプロ野球。
カープにはオープン戦終盤で毎年恒例のホークスとの「現実を思い知らされるシリーズ」が今年もやって参りました。
そして毎年このカードが来るたびに思います。
開幕を1週間に控えている状況で近所の球団と対戦となるのは確かに合理的な事ですが、明らかに実力差がありすぎる相手にボコボコにされるだけの試合が果たして開幕前の選手たちに良い効果があるのか?…と。
案の定、今日の対戦も余裕綽々の相手に軽く捻られる事になりましたが、大瀬良大地の先週に続く素晴らしい投球で何とか鑑賞に耐える試合にはなりました。
故障の影響で出遅れた大瀬良は一時、開幕絶望かと思われた時期もあっただけに今の充実ぶりは眼を見張るばかりです。
もっとも、昨年も序盤に飛ばしすぎてシーズン途中にリタイアになっただけの今の絶好調ぶりは些か怖い気もするのも確かです。
このオープン戦仕上げの3連戦初戦で陣容はだいぶ固まってきました…というよりあまり代わり映えしない面子が開幕戦は名を連ねる事になりそうです。
そうである以上は、ケビン・クロンのうち損ないが運良く得点に繋がった1得点だけに終わり、先日の11得点はやはり単なる相手投手の問題だっただけという事を証明した打線ももはや気にしても仕方ありません。
そもそも最初からレギュラー争いなど無かったのですから…。
その一方で、今日は昨年の屈辱的な大敗の「戦犯」であるにも関わらずオープン戦は貧打と先発ローテーション不足という課題に隠れがちだったリリーフ陣の不安定さが目立つ結果になりました。
実戦さながら先発がQS以上の結果を残して降板した7回裏に登板した塹江敦哉はあっさり逆転を許し、8回裏に投げたケムナ誠も不安定な投球に終始。
ヘロニモ・フランスアが手術を受け長期離脱を余儀なくされた現状で、栗林良吏が永川勝浩以来18年ぶりとなる新人でのクローザーが発表されるなど約束事がまったくない状況で昨年の7回以降を担った投手たちがこのざまでは不安しかありません。
ますます攻守ともに相手チームとの実力差は勿論、単純な選手の質や層の低さが開幕前に目立っているかのようです。