吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

03/31(水)○「長打と大胆さが解決した」(カープ2021)

広島東洋カープ4-2阪神タイガース

2回戦(カープ2勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 床田1勝

敗戦投手 加治屋1勝1敗

セーブ投手 栗林3セーブ

 

本塁打

(C)クロン1号①菊池涼1号①

(T)-

 

打点

(C)鈴木誠①床田①クロン①菊池涼①

(T)サンズ①梅野①

 

投手

※数字は自責点

(C)床田②-中田-大道-栗林

(T)伊藤将②-加治屋①-岩貞①-桑原

 

先発床田は4回表に一時逆転を許すも6回を2失点で抑える。

打線は逆転された直後の4回裏に床田の適時打で追いつくとクロンの本塁打で逆転。

終盤は、中田、大道、栗林のリレーでリードを守りきり3連勝でカード勝ち越しを決める。

クロンが来日初本塁打。大道がプロ入り初ホールドを記録。

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昨日、拙攻ながら先発の森下暢仁とルーキー含めたリリーフ陣の頑張りで何とか勝利をものにしましたが…。

今日からはワンランク落ちるいわゆる「裏ローテ」の投手たちが先発を務める試合とあってさすがに昨日ほどの頑張りを投手陣に期待するのは酷なように思えました。

しかし、床田寛樹は6回まで被安打6を浴びながらも与四球が1で納めたのが功を奏したのか2失点で試合を十二分に作っただけでなく二死2塁という状況で恐らく今日打席に立った左打者で最も上手い打撃で同点打を放つ活躍すら見せてくれました。

しかし、にも関わらず中盤まで閉塞感が漂ったのは直近2試合で僅か1得点の打線が拙攻ぶりを見せつけたからかと思います。

特に目立つのが、先頭打者で出塁しながら2試合連続で牽制死という過去盗塁王タイトルを獲得した選手とは思えないような大失態を晒している田中広輔に代表される走塁ミス。

せっかく開幕から菊池涼介が打率5割を超える好調さを見せているにも関わらず得点に繋がらないのはこの迂闊さによるものでしょう。

今季からヘッドコーチに就任した河田雄祐コーチの方針によりかなり大きめにリードを取っているようですが、盗塁成功率の低さから分かる通り足は速いが決して盗塁が上手いとは言い難い選手が多いだけに相手投手にプレッシャーをかえるどころかかえって助けになっているだけにしか見えません。

だいたい今日のようにプロ初先発の投手相手に簡単に裏をかかれる程度なのですから、あの頭の悪いクソデカリードで「機動力野球ごっこ」に興じるのは明日からは慎むべきとすら思えます。

 

しかし、この閉塞した戦況を振り払ったのはケビン・クロンと菊池涼介本塁打というシンプルな長打力の発露でした。

中でもクロンはテイラー・スコット同様にアスリートとして尊敬すべきナイスガイながらその人柄の良さと真摯さがキャンプ時の練習試合から結果に直結しない状況が続いていただけに今日の彼の来日初本塁打を我が事のように喜んだファンは私だけではないでしょう。

まだまだ日本の野球にフィットしていない訳ですから、今日の2安打で明日以降波に乗るとまではさすがに思えませんが…真面目すぎて考え込む姿がもどかしかっただけにこれを機にもっと大胆に振る舞ってくれればと思います。

 

また、昨日に続いて僅差の展開を無失点で抑えたリリーフ陣は、最終回の栗林良吏以外はいずれも今季初登板の投手を投入するという奇策が結果的に光りました。

特に、僅差での8回に近本光司、糸原健斗と左の巧打者が並ぶ打順でオープン戦の内容が他のルーキー二人に比してさほど良いとは言い難かった大道温貴をプロ初登板ながら投入したのはベンチの判断は大きな驚きです。

昨シーズン終盤の半ば消化試合の状況にも関わらず2軍で活躍していた田中法彦を半月近くもブルペンに放置したのと同じメンツとは到底信じられないとすら思えます。

もっとも、ここまで9回の栗林以外に終盤を投げた投手がいずれも安定感に不安がある訳ですからまだまだ「勝ちパターン」というものを見つける事が出来ていないだけかもしれません。

しかし、その状況でこういう形でも勝てるという事は昨年では考えられなかっただけに有意義なものなのは言うまでもありません。

今後も上手く機能するかは別として…。