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カープと趣味の日記

04/18(日)○「966日ぶりと15日ぶりの活躍」(カープ2021)

中日ドラゴンズ2-4広島東洋カープ

6回戦(カープ3勝2敗1分)

バンテリンドームナゴヤ

 

勝利投手 大道2勝

敗戦投手 祖父江2敗

セーブ投手 栗林6セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)クロン③磯村①

(D)福田①三ツ俣①

 

投手

※数字は自責点

(C)高橋昴-中田②-大道-塹江-栗林

(D)小笠原①-又吉-祖父江③-福-谷元

 

3年ぶりに登板の先発高橋昴也は5回無失点の好投も2番手中田が逆転を許す。

打線は2回表にクロンの適時打で先制以降無得点も8回に集中打で逆転に成功。

3番手以降のリリーフ陣が無失点で切り抜けてカード勝ち越しを決める。

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先発不足と、5試合で4度の完封負けの貧打というジリ貧の状況が続く状況で二人の復帰選手に期待が集まる試合となりました。

一人目は2017年に同期の坂倉将吾と共に球団初のファーム日本一の立役者となりながら故障により2019年にトミージョン手術を受けて以降、実に966日ぶりの一軍マウンドとなっていた高橋昴也。

まるで一昨年前の床田寛樹を思い出させるようなシチュエーションですが、実力的に考えれば過度な期待は酷でしたし、実際に初回の投球を見る限りだと何とか5回3失点ぐらいで終えてくれればとしか思えませんでした。

しかし、その後は調子を挙げて終わってみれば5イニング投げて僅か1安打無失点というこれ以上にない投球。

内容的に6回以降も投げて欲しいと思ったファンも少なくなかったかと思いますが、延長戦がない今季のレギュレーションや明日が試合のない日曜日である事、更には当人のコンディションなど加味して5回での交代は最初から予定していただけの事かと思いますが…それにしても3年ぶりの登板でこれだけの投球を見せたにも関わらず、勝ち星がつかないのは不条理としか言いようがありません。

直接の原因は6回裏のケビン・クロンのエラーと中田廉の乱調ですが、一番の問題は相手先発の小笠原慎之介相手に前回対戦同様無様に抑えられた打線でしょう。

特に6回表に1死1塁3塁の好機で堂林翔太が見せた「スクイズごっこ」ともいうべき醜いスクイズ失敗を見た瞬間に至っては永遠に得点が無理なのではないかとすら思える酷さ。

 

そんな打線にあって大きな活躍を見せて、一気に救世主扱いになったのが二人目の復帰選手であるクロンでした。

コンディション不良により15日ぶりの復帰戦でスタメンとなりましたが、2回表に先制打で復帰初安打と初打点のみならず来日初適時打も記録し、8回表には敗色濃厚な状況で逆転の2点適時打を放つ活躍で、昨日のオーダーにアレハンドロ・メヒアと自身を入れ替えただけの何の工夫もやる気も感じられない下位打線をたった一人で機能させるに至りました。

来日初本塁打の時もでしたが、大変な真面目かつ努力家である彼のような選手の活躍は試合の結果以上に嬉しい気持ちになります。

勿論、テイラー・スコットやメヒアも野球の上手さだけに目をつぶれば素晴らしい人物ですけれども…。

今後も、クロンにはたんなる「真面目な外国人」という事以外でもファンを喜ばせてくれる事を期待したいものです。

 

もっとも、今日のところは高橋昴也とクロンの活躍で何とか勝率5割以上をキープする事に成功しましたが、貧打はとても解消されそうにありません。

少なくとも、6番以降に未だに堂林や田中広輔を起用するような悪ふざけが今後も続くようなら尚更でしょう。

また、上述のクロンのエラーに加えて8回裏の一塁手で起用された磯村義孝が見せた結果的にはアウトになったものの、不必要で無謀極まりない送球など見る限り守りきれる試合が続けられるとも思えません。

そうである以上は恐らく今季は今後、このチームのカード勝ち越しを見ることはないとすら思えてきます