広島東洋カープ1-1読売
8回戦(カープ4勝3敗1分)
勝利投手-
敗戦投手-
セーブ投手-
(C)-
(G-
打点
(C)床田①
(G)炭谷①
投手
※数字は自責点
(C)床田①-塹江-栗林
(G)高橋①-中川-鍵谷
先発床田は8安打を浴びるも要所を抑えて7回1失点の好投。
打線は好機を活かせず床田の犠飛による1点に終わる。
連日の投手陣の奮闘も打線が今日も機能せず引き分けに終わる。
栗林はプロ初登板から14試合連続無失点でドラフト制以降の日本新記録を達成。
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止まる気配すらない5連敗で鯉のぼりの季節を待たずして底が抜けてしまったかのようなカープ。
今日で由緒正しき定位置である5位に転落しましたが、これだけ弱いと最下位への転落もはや時間の問題でしょう。
こうなると、ファンは試合の結果はどうあれ試合の中で少しでも良いところを探す「ポリアンナ症候群」に陥ってしまうものなのですが…今日の試合に関しては良いところ探しに関してはネタに困ることはなかったかと思えたのは幸いかと思えます。
前回登板の散々な内容と結果からさほど期待を持てなかった先発の床田寛樹は被安打8与四球4とお世辞にも安定していると言える投球ではありませんでしたが、驚異的な粘りで7回1失点と今季最高の結果を残しました。
のみならず、得点圏で全く仕事ができない打線にあって自ら犠牲フライを放ち試合中盤まではほとんど一人で試合をしていたかのような状態。
昨年から不安定さが目立つ投手だけに次回以降の活躍を期待するのは現状では難しいですがチームも自身も苦しい状況にあってこういう結果を残してくれたのはやはり賞賛に値します。
しかし、その床田以上に注目を浴びたのはプロ初登板から14試合連続無失点でドラフト制以降における日本新記録を達成した栗林良吏でした。
自分以外のリリーフ陣が総崩れした状況で見事に抑えた東京ドームでの登板以降、機会がなかなか訪れず中7日を経た昨日からの連投で今日も無失点を記録。
日本新記録を本人も多少は意識したでしょうがそれに飲み込まれる事なく見事な投球を継続した集中力はまさに驚異的。
しかし、この記録がいずれも勝ち星もセーブはもちろん、チームの勝利すらないという事に納得できないのは私だけではないでしょう。
このように素晴らしい栗林の記録や床田の好投の価値をひたすら棄損したのは勿論、
再三の好機で無様に凡退して久しぶりの得点圏での長打となった昨日の本塁打が単なる偶然であった事を自ら証明して見せた鈴木誠也を始めとする打線なのは言うまでもありません。
もっとも、打線の勝負弱さについてもう何度も何度も言及しましたし、今季無傷の5勝と飛ぶ鳥を落とす勢い勢いの高橋優貴相手となるとこうなる事はわかりきった事。
ですから、今日に関しては、私たちファンはひたすら床田と栗林の素晴らしさを語って過ごすしかないでしょう。
そもそも試合に参加すらしてないような連中を非難することなど不可能なのですから。