吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

05/14(金) ○「それでも投手による勝利」(カープ2021)

広島東洋カープ9-2横浜DeNAベイスターズ

7回戦(カープ4勝3敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 高橋昴2勝1敗

敗戦投手 ロメロ2敗

 

本塁打

(C)-

(De)-

 

打点

(C)小園③羽月②松山②坂倉①田中広①

(De)大和①オースティン①

 

投手

※数字は自責点

(C)高橋昴②-コルニエル-大道-森浦

(De)ロメロ②-砂田-国吉-三上③-伊勢①

 

先発、高橋昴は3回表に2失点も以降は要所を抑えて6回2失点で試合を作る。

打線は2回裏に小園と羽月の適時打で21イニングぶりの得点を挙げ以降も繋がり9得点。

先発が試合を作り打線が序盤、中盤、終盤と得点を重ねる展開でカード初戦を制する。

コルニエルが来日初ホールドを記録。

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神宮球場での5/11に予定していた試合を、緊急事態宣言解除を見越して試合日を移動した昨日の試合が「打てん中止」ならぬ雨天中止で流れてたった1試合で広島へと帰ったカープ

しかし、その広島も急増するコロナウイルス感染者により東京都などと同じく緊急事態宣言が5月16日より発令される事となりました。

これにより少なくともこのカード以降、5/31までは現状、観客15000人以下で開催されていたマツダスタジアムにおいても神宮や東京ドームなどと同じく5000人以下での開催を余儀なくされる事になるのが濃厚です。

無観客開催よりはいくらかマシとはいえ、これだけ少ない動員での開催となりますと元々資本力の劣り昨シーズン時点でおよそ45年ぶりとなる大幅な赤字も記録しているカープ球団にとっては大きな死活問題なのは言うまでもありません。

このような最悪の事態に陥った事は残念ですし、改めてWHO、中国、政府、自治体と文句を言いたい対象は山ほどありますが…何とか70年以上に渡って続いた広島カープという火を消さない為にファンの端くれとして私も出来ることはやったうえで冷静に事態が収まるのを待つしかありません。

 

そういう野球以外で大きな衝撃に揺れる広島でのベイスターズとの初戦は21イニングぶりの得点を挙げたのを始め、今月に入って1勝しかできてないチームの総得点に並ぶ9得点を1試合で稼いだうえでの勝利となりました。

今日を最後に当分球場に足を運べなくなるであろうファンが多くいる中で最高の馳走を振る舞う事が出来た形です。

初回の好機を例のごとくあっさり逸して嫌な流れが漂う状況で先制打を放った小園海斗と直後に追加点となる「ドビーの弓」ならぬ二塁打を放った羽月隆太郎の同期コンビの活躍は見事なもので以降も中押しダメ押しと理想的な展開で加点する事に繋がりました。

とはいえ、初対戦で5失点を与えた相手先発、フェルナンド・ロメロの自責点は僅かに2である事からわかる通り決定的な得点のほとんどは相手の自滅によるもの。

むしろ、好機で相変わらず仕事が出来ない鈴木誠也や、犠打を命じられて失敗するなどそれ以前の散々っぷりだった西川龍馬など中軸がほとんど仕事が出来ていない以上はこの試合がきっかけに打線が復調するとは思えません。

というより、あれだけ打たなければたまには打つこともあるというだけでしょう。

一応、プロなんだし…。

 

それよりも今日の勝利をもたらした立役者はトミージョン手術から復帰して以降、試合を作りながらも援護に恵まれていない状況で試合を今日も作った高橋昴也かと思います。

3得点を先制された直後に2失点を喫するなど安定感があるとは言い難いですが、それでもしっかりと6回2失点で抑えた投球があったからこそ中盤以降の加点に繋がったと言えるでしょう

改めてここ2シーズンに渡って今季まで1軍で登板していなかった状況からよくここまで這い上がって来てくれたと思えます。

まだまだ同じ状況から躍進した2年前の床田寛樹ほどではありませんが、次回も期待したいものです。

一方、プロ初登板から無失点の日本新記録を更新し続ける栗林良吏に比して大道温貴と森浦大輔の調子が明らかに下降気味のブルペンですが、ここに来てこれまでビハインドでのミドルリリーフ中心だったロベルト・コルニエルが3点差の7回表というやや難しい場面で田中広輔の好守に助けられたとはいえ見事に仕事を果たしてくれました。

春先は少し球が速いだけでコントロールと集中力に難がある箸にも棒にも掛からない凡庸な投手でコロナウイルス蔓延による外国人投手たちの入国制限問題がなければ支配下登録されたとは思えなかっただけにここ最近の彼には少々驚いています。

2軍でまずまずの調整を続けるカイル・バードが合流するまで打線の奮起がまったく期待できない状況で僅差で迎える事が大半であろう試合終盤に栗林、塹江共々何とか持ちこたえて欲しいものです。

結局はこのチームで現状頼るべきは投手の頑張りという事に変わりはないのですから。