3回戦(カープ1勝2敗)
勝利投手 小島2勝2敗
敗戦投手 ネバラスカス1敗
(C)松山2号①
(M)佐藤都1号①
打点
(C)松山①
(M)安田①藤岡①角中①佐藤都①荻野①マーティン①中村①
投手
※数字は自責点
(C)ネバラスカス③-高橋樹①-大道②-中崎-中田
(M)小島①-小野-大嶺-横山
来日初登板初先発のネブラスカスは制球が定まらず2回2/3 3失点で負傷降板。
打線は散発6安打で6回表に松山の本塁打による1得点に留まる。
2番手以降で登板の高橋樹、大道も打ち込まれ、大敗でカード負け越し。
ネブラスカスはリトアニア国籍選手としてはNPB史上初の出場を記録
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昨年、コロナウイルス蔓延の影響で中止となった交流戦で特に残念だったのが2年ぶりの訪問となる筈だった千葉マリンスタジアムでの観戦が無くなってしまった事…というと私に限らず関東在住のカープファンが思っていた事でしょう。
しかし、今日は引き続きウイルス対策の為の制約が多い中ながら3年ぶりにこの球場に訪れる事が出来ました。
今月に球団内でのコロナウイルスのクラスター発生の影響で試合前のノックから全員マスクという異様な風体の選手たちにあの「マリサポ」ことマリーンズファンの天を揺るがすような大応援の声がない為、拍手や選手たちの声に紛れて時折海鳴りのような音が聞こえてくる場内…。
改めて世の中が変わり果ててしまった事を思い知らされる次第です。
もっとも、そういう部分以外でも3年ぶりという事で変わった部分もありました。
一番の違いと言えば、2019年から増設されたホームランテラスでしょう。
元々、広いとは言い難い球場で更にフェンスを前にせり出した事でかなりフィールドが狭隘になった印象を受けます。
まあ、これだけ海風が吹き付けて本塁打が出にくい球場ならではという事なのでしょう。
その他、リリーフカーがアウディから「黒塗りのベンツ」に代わりましたし、微妙極まりないデザインで多くのファンを困惑させていた「謎の魚」がいつの間にか言葉を発するようになったばかりかCDデビューまで果たしたそうで、ちょっとした浦島太郎状態になった気分です。
コロナウイルスの影響によるチーム活動再開以降のここ3試合は「内容や結果はともかく試合が観られて幸せ」と思うしかない状況にありながら、意外な善戦を重ねてそれ以上の驚きをもたらしていました。
しかし、今日に関しては残念ながら序盤から攻守で圧倒される完敗でチームが置かれた現実を思い知ら去れるものとなりました。
先発ローテーション3人がコロナウイルス陽性もしくは濃厚接触者となった影響で調整が遅れている状況の中で急遽、来日初登板初先発となったドビーダス・ネブラスカスでしがた…。
とにかくストライクが入らない。フォーシーム以外がほとんど投げられない。おまけにクイックが信じられないぐらいに下手。
3回途中に爪が割れてしまい流血した状況で投げていた事から同情の声もあるようですが、2回終わって実に60球も投じていた事を考えると負傷がなくても5回持たなかったかと思います。
NPB初のリトアニア国籍の投手という事で何をしても「リトアニア国籍選手としてNPB史上初の…」の記録になってしまう今日の登板でしたが、調整不足以前にただただ実力不足を露呈しただけでした。
そういえば昨年も南アフリカ国籍で似たような投手がいたような気がしますが…はっきり言ってそれ以下にすら見える酷さで日本において成功する見込みはまずないと断言して良いかと思います。
昨年はマイナーリーグが開催中止になるなどスカウティングの面で非常に難しい部分があったので外国人選手獲得については外れを引く確率が高いとは予想していましたが正直、これだけ酷いと駐米スカウト陣は一体、この投手の何を見て日本でプレー出来ると感じたのかが理解できないレベルです。
一方でこの3連戦で素晴らしい輝きを見せている「代役」たちは今日も素晴らしい結果を残しました。
宇草孔基は2安打を放ち、林晃太は1安打ながら守備の面で良いプレーを見せてくれました。
特に林は主軸離脱前から適任者不在の三塁で今の活躍ですからコロナウイルス陽性により一時離脱も隔離期間を終えて実戦復帰間近の菊池涼介と小園海斗が戻って来た時に楽しみではあります。
もっとも、いずれも試合を大きく左右するものでもなければ劇的にチームを変えるほどでもありませんが…。
3年ぶりのマリンスタジアムは制限が多い中での観戦でしたので正直、満喫できたとは言えませんでした。
しかし、この人類史上未曽有の事態を乗り越えた後に、再びあの賑やかなマリーンズファンの応援と、この球場全体を満喫する日が戻る事に期待したいもの。
乗車制限で3年前よりはるかに空いている海浜幕張駅へのシャトルバスの中でそう考えずにはいられませんでした。