吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

06/15(火)○「奇跡の一撃の果てに」(カープ2021)

広島東洋カープ5-3埼玉西武ライオンズ

3回戦(カープ1勝1敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 塹江2勝2敗

敗戦投手 ギャレット1勝3敗2セーブ

セーブ投手 栗林1敗12セーブ

 

本塁打

(C)宇草2号①

(L)川越2号①山川10号①

 

打点

(C)小園①宇草③坂倉①

(L)山田①川越①山川①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良③-塹江-栗林

(L)松本②-宮川①-水上-森脇-ギャレット②

 

先発、大瀬良は3度のリードを追いつかれるも7回3失点で投げ抜く。

打線は初回に小園の適時打で先制し以降も3度勝ち越すも突き放せず。

同点で迎えた8回裏2死1塁から宇草の2ランで勝ち越しに成功して連敗を8で止める。

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「とにかく試合を成立させて収益をあげるため」というどこかの国際スポーツ団体が無理やりオリンピックを開催しようとするのと似たような理由だけでしか試合をやっていると納得するしかないぐらいに弱さに容赦がないカープ

昨日、ファームとの間で合計7人の選手を入れ替えたのに続いて今日は、攻守で精彩を欠くのみならず昨日の試合での態度の悪さが多くのファンを激怒させた西川龍馬をスタメンから外すなどドラスティックな変化を加えるふりを監督が見せてはいますが…はっきり言って何の効果も感じられません。

 

今日の試合も初回に交流戦から3番に定着した小園海斗が先制打を放ち同じく交流戦直前のコロナ禍により抜擢されチャンスを掴んだ林晃汰や宇草孔基も活躍をみせるなどしましたが、やはり好機に弱い打者ばかりで決定的な攻撃は見せられませんでした。

鈴木誠也や曾澤翼の好走塁などチャンスメイクで光る部分はありましたが、やはり好機で主軸が打てないとどうしようもないという事です。

その点、どの打順からどの打者からでもほぼ一発が期待できる相手打線に比べると大きくレベルの差を感じずにはいられません。

 

一方の故障から復帰以降の初勝利を目指す大瀬良大地は3度のリードをあっさり追いつかれたのは残念ですが、それでもまともな先発がほとんどいないこのチームにあって7回3失点まで粘れたのはさすがといったところ。

不満はあるでしょうが、故障続きの今の彼の状態を考えれば上出来も上出来です。

もっとも、そうである以上、7回はあれだけ無理して球数を放らせる必要があったのかは疑問です。

少なくとも山川穂高から同点弾を浴びた直後、もしくは次打者の愛斗に安打を許した時点で降板が妥当だったと思います。

結局いくら選手を入れ替えてもベンチの考えは変わらないという事なのでしょう。

 

こういう状況ですから大瀬良降板後、8回表2死満塁のピンチで菊池涼介のビッグプレーで逆転を阻止し同点とはいえ、敗色は濃厚にすら思えました。

しかし、その重たい空気を振り払ったのが宇草のまさかの一発。

本人も「外野フライだと思った」とヒーローインタビューで素直に答えていましたが、入った瞬間は歓喜よりも驚きの声を上げたファンの方が多かったかと思います。

ここで得点できなければ9回裏には今のカープの選手なら何百回対戦しても絶対に得点は出来ないであろう天下無敵の平良海馬が登場したでしょうからそれを考えても正真正銘の値千金弾といえます。

林と宇草という苦しい交流戦で数少ない楽しみをファンに提供し続けてくれた若手が勝利をもたらしたのは本当に素晴らしい事。

 

もっともこの勝利がきっかけでチームが上向く事はないでしょう。

やはり上記の打線の好機での弱さに先発不足、リリーフの消耗という現実には何ら変わりがありませんし、それに加えて復帰したばかりの曾澤翼が再び今日の試合の守備で負傷し、長期離脱の可能性も出てきたのは大きなマイナス要因です。

 

そもそも、あれだけ負ければいくら弱くてもたまにぐらいは勝つかと思えますので…。