9回戦(カープ5勝3敗1分)
勝利投手 玉村1勝3敗
敗戦投手 濱口4勝5敗
セーブ投手 栗林1敗13セーブ
(C)-
(De)桑原5号①
打点
(C)玉村①松山①坂倉①林③菊池涼①
(De)宮崎②桑原①大和①
投手
※数字は自責点
(C)玉村②-森浦①-塹江-栗林
(De)濱口⑦-櫻井-平田-三上-石田
先発玉村は序盤に失点を喫するも4回以降は無失点で7回6安打2失点の好投。
打線は2回表に玉村の適時打で追いつくと3回表に打者一巡の攻撃を見せ7得点。
終盤に追い上げを受けるも辛くも逃げ切りリーグ再開初戦を制する。
玉村はプロ初勝利、初の二ケタ奪三振、初打点を記録。
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2季連続の最下位に加えて球団史上最悪の勝率に終わっただけでなく史上初の先発投手未勝利も記録するなど散々な結果に終わった交流戦。
ついでにリーグ戦も最下位に転落してしまいました。
こうなるとファンの心理も荒んでいき、厳しい意見が飛び交うことになるでしょうが…。
まあ、あれだけの事があった以上、今季のカープは「箱根駅伝の関東学生連合」のようなもの…要するにリーグに参加しているだけの状態と思った方が良いでしょう。
せいぜい、「試合が見られるだけで幸せ」とかいう言葉を念仏のように唱え続けながら気楽に見ていくのが一番かと思います。
過密日程の都合から1日だけのインターバルを置いてリーグ戦再開初戦での対戦相手はカープとは対照的に交流戦で躍進を見せ-0.5ゲーム差で5位に立つベイスターズ。
しかし、乗り込んだ敵地はいつもの横浜スタジアムではなく東京ドーム。
というのも今夏、強行…じゃなくて挙行されるオリンピックに横浜スタジアムが使用される事となった影響です。
思えば外国の勢力に横浜スタジアムがある横浜公園が占拠されるのは戦後直後に進駐軍が駐留していた時以来ですから敗戦から76年でその国辱が再現されるのは何とも感慨深いものです。
一塁側ベンチにいるのが読売ではなくベイスターズという違和感しかない光景で始まった試合で躍動したのは玉村昇悟でした。
前回登板時となったホークス戦は6回無失点と打線の援護さえあればプロ初勝利確実だった投球を見せただけに期待はされていました。
しかし、相手先発の濱口遥大は相手チームの主戦投手であるばかりか、最近の投球は安定しており2連勝に加えて前回登板は完投勝利まで納めた左腕。
贔屓目に見てもプロ未勝利の若手に過ぎない玉村にはいささか荷が重すぎる対戦相手としか思えませんでした。
しかし、いざ試合が始まると危惧された通り初回に不安定な投球を見せて先制点を奪われはしたものの、その後は時折危ない場面もあったものの無難な投球を見せて7回を2失点で投げ抜いたばかりか、プロ入り初の二桁奪三振も達成。
おまけに2回表にはプロ入り初の適時打と打点を挙げて同点に追いつくなど打撃でも活躍も見せて終盤はリリーフ陣が打ち込まれて冷や冷やしましたが、待望のプロ初勝利となりました。
のみならずチームにとってはコロナ禍で試合が中止になる直前の5月19日の九里亜蓮以来となる先発投手の白星を実に一か月ぶりにもたらした事にもなり、二重三重で素晴らしい結果と言えるでしょう。
正直、このプロ未勝利の左腕が6回を2失点で投げ抜いた時点で球数は100球を超えたにも関わらず7イニング目も続投させるのは無理があるように思えましたが…。
何とか見事に凌いではくれたのは何事も決断が遅いベンチにしたら、幸運としか言いようがありません。
8回裏に5点差を感じさせない低調な投球を見せた森浦大輔の代え時の遅さとあわせて快挙に傷をつけたように思えます。
それと、負けている時も勝っている時も出番がないカイル・バードは一体どこで投げさせるつもりなのでしょうかね?
まあ、あのベンチの事だから一軍登録した事自体を忘れたのかもしれませんが…。