07/02(金) ○「逆転の恐怖に怯えつつ」(カープ2021)
8回戦(カープ3勝5敗)
勝利投手 玉村2勝3敗
敗戦投手 西勇4勝5敗
(C)鈴木誠12号①
(T)-
打点
(C)鈴木誠也④菊池涼②西川①
(T)近本①
投手
※数字は自責点
(C)玉村①-コルニエル-フランスア
(T)西勇⑦-石井-岩貞-藤浪
先発、玉村は毎回走者を背負う投球も要所を抑えて7回1失点の好投。
打線は2回に鈴木誠也の本塁打から打者一巡の猛攻で一挙7得点。
序盤の大量リードを投手陣が守り切ってカード初戦を制する。
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対戦相手の阪神はここ最近は2カード連続で勝ち越しがない状況ではありましたが、先発はカープ戦では無敵の強さを誇り今季も僅か1失点しかしていない西勇輝。
一方で、こちらの先発は悲願のプロ初勝利を挙げた直後の前回登板は微妙極まりない玉村昇悟でしたので、正直勝利以前に試合になるのかどうかすら危ぶまれましたが…。
しかし、打線は2回にいきなり鈴木誠也の場外弾を皮切りに打線が繋がり昨年1シーズンで西勇輝相手に与えた自責点の2/3をたった1イニングで与える事に成功しました。
全試合に続いて好投手相手に序盤から纏まった援護点は入りましたが、そうなると私含めて多くのカープファンによぎるのは勝利への確信…などではなく「果たしてこのリードをちゃんと投手陣は守り切れるだろうか?」という事だったかと思います。
援護点を貰った直後に投手の西勇輝相手にいきなり二塁打を浴びた時は同じく援護点を貰いながら序盤で試合を壊した大瀬良大地や高橋昴也の無様な姿が頭をよぎりましたが、玉村はそうはなりませんでした。
毎回走者を背負い、被安打7に与四球2とお世辞にも安定した投球とは言い難くいつ大量失点するのかハラハラしっぱなしでしたが、何とか耐えに耐えて7イニングを最少失点で抑えきったのは見事なもの。
実力的に考えればさすがにこれを連発できるような投手ではありませんが、壊滅した先発陣という瓦礫の中でこの輝きを何とか持続して欲しいです。
一方で、打線は今週に入って急に4番らしい活躍を見せ始めた鈴木誠也の活躍が今日も目立ちました。
あれだけ好機で打てない気弱な姿ばかりが目立った選手がこれで今週は8打点と存在感を見せてくれている形です。
その鈴木誠也。
今日は久しぶりのヒーローインタビューで殊勝な態度を見せつつこのご時世でそんな事をする人間は皆無にも関わらず「これまでは野次ばかりなので…」とちょっと反応に困るジョークを飛ばしていましたが…。
序盤で何点取っても最後のアウトを取るまで敗北の予感が絶えず漂うぐらいにファンからの信頼を完全に失ったチームにあって「少しは声援をもらえるように」なんて事は当分はというか今季はまず無理な相談でしょう。
正直、ここまでチームが崩壊してしまった以上はその「戦犯」の筆頭が何を言っても今となっては心に響かないです。