吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

07/08(木) ○「失われし二つ名」(カープ2021)

広島東洋カープ5-3横浜DeNAベイスターズ

14回戦(カープ7勝5敗2分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 フランスア1勝1敗

敗戦投手 エスコバー2勝1敗セーブ

セーブ投手 栗林1敗17セーブ

 

本塁打

(C)林4号②長野2号②

(De)桑原8号③

 

打点

(C)林②坂倉①長野②

(De)桑原③

 

投手

※数字は自責点

(C)高橋昴③-ケムナ-コルニエル-フランスア-栗林

(De)上茶谷③-シャッケルフォード-砂田-三上-エスコバー

 

先発、高橋昴也は先制3ラン含む8安打を浴びて4回3失点で降板。

打線は先制直後に林の2ランなどで同点に追いつくも終盤まで好機を活かせず。

リリーフ陣が無失点で抑えて迎えた8回裏に長野が勝ち越し2ランを放ち逆転勝利。

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西日本一帯に続く豪雨の影響で広島市内や周辺自治体では未明から冠水が多く発生し、避難指示も出されたという状況で開催された今日の試合。

「逆転のカープ」と言えば、もはや遠い昔に使い古され死語と化した言葉でしたが…。

しかし、今日は珍しくその「失われし二つ名」を試合後に口ずさんだファンも多少はいた事でしょう。

 

先発の高橋昴也は序盤から滅多打ちにあって4回まで3失点で抑えられたのが奇跡としか言いようがない酷い内容。

ここ最近は低調な投球続きでもはや一軍で投げられる状態ではないこういう投手を無理やり先発マウンドに投入せざるえない辺りにぶっちぎりで最下位独走中の弱小チームの悲哀を感じてしまいます。

またしても試合は作れなかったばかりか、途中でトレーナーを呼び寄せるなど何らかのアクシデントも発生。

高橋昴也と言えば飛躍が期待された投手でしたが…これだけ勢いに乗れないままに大崩れしてしまった以上、残念ながら当分は一軍のマウンドで活躍するのは難しいように思えます。

 

一方で打線は、一時停滞気味だった林晃汰が2ランで沈滞ムードだったチームに息を吹き返させました。

同点になった後は再三の勝ち越しの好機で凡退という場面もありましたが、試合の流れからすればあの一発だけでも林は十分に活躍を見せてくれたと言えるでしょう。

むしろ、問題なのは本来この林の活躍で波に乗らなければならない中堅以上の選手が全く好機で仕事をしない事の方が問題だったかと思います。

同点に追いついて以降6回裏を除いて全てのイニングで得点圏に走者を出しながら、得点に至ったのは8回裏2死に漸く出た長野久義の自身のキャリア10年ぶりの代打勝ち越し弾となる本塁打のみ…。

相手チームもそうですが逆転の喜びと共にチーム全体の勝負弱さが悪目立ちしています。

 

先発が試合を作れずマウンドを降りて、打線もなかなか得点が出来ない展開の試合となると大事なのは同点もしくはビハンドをしっかり維持できるリリーフ陣でしょう。

そう考えると今日、5回6回の2イニングを無失点で抑えてドミニカンコンビにしっかりリレーを繋げたケムナ誠の投球は、勝利の立役者と呼んでいい素晴らしいものでした。

このチームの逆転の少なさは打線が勝負弱いというのもありましたが、それ以上にビハンドをしっかりと安定して維持できるミドルリリーフが不在というのも大きかったかと思いますので、この役目にケムナのような投手が定着して欲しいところです。

まあ、こんな事を書くと次の試合ではあっさり打たれてしまいそうなのもまた彼なのですが…。