14回戦(カープ8勝4敗2分)
勝利投手 森下6勝4敗
敗戦投手 柳7勝5敗
セーブ投手 栗林1敗18セーブ
(C)小園1号①
(D)-
打点
(C)小園①林①
(D)-
投手
※数字は自責点
(C)森下-栗林
(D)柳①-又吉①
先発、森下は序盤のピンチを切り抜けると以降は安定して8回無失点の好投。
打線は3回まで無安打で小園の本塁打で先制も以降も繋がらず2得点。
森下と栗林の新旧ドラフト1位右腕が完封リレーを見せて完封勝利で今季初の4連勝。
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シーズン前半戦も今日で終了し、オリンピック開催の影響でオールスター戦を挟んで1ヶ月近い長い中断期間に入るプロ野球。
その前半戦はここ10年で最悪とも呼べる低調な結果に終わったカープはその最終カードでまさかのスイープに今季初の4連勝を飾る事となりました。
正直、こんな弱いチーム相手に3タテを喫するプロ野球チームがこの地球上に存在する事が驚きですが…まあ、それでも負け越しは12を数えてどう考えても浮上の見込みなどない状況には変わりありません。
しかし、この冴えないチームのシーズン後半戦も何とかファンが観戦に希望が持てるような試合を見せてはくれました。
勿論、その希望とは「チームが何とか立ち直って上位に食い込む」などという事ではなく、「次の監督の代で主軸となり得る選手の台頭が楽しみ」という面で…。
投手陣はこれからオールスターにオリンピックの皆勤を余儀なくされる森下暢仁と栗林良吏の新旧ドラ1右腕が、「出征前」の登板でいずれも素晴らしい結果を残してくれました。
特に試合は作っているものの立ち上がりが不安定だった森下は今日も2回表に1死2塁3塁のピンチを作りましたが、そこを切り抜けると以降は安定して8回投げて3安打無失点の好投で今季好調かつ大学の先輩である好投手・柳裕也に投げ勝った形。
例年より長い期間を戦うシーズンに加えて他の選手が調整している時期も、何のために試合をするのか意義が全く分からないコンペティションでも投げないといけないのは本当に大変な事。
二人には何とか切り抜けて後半戦も素晴らしい投球を見せてくれる事を願うのみです。
3回終わって無失点と森下を凌ぐ好投を柳に見せつけられていた打線は、前半戦のハイライトのように若い打者たちが今日も躍動しました。
この試合初の安打を自身2年ぶりとなる本塁打という形で放った小園海斗と8回裏に貴重な追加点となる適時打を放った林晃汰は当初は若手の起用を頑なに拒むベンチがチーム事情から仕方なく起用したレベルの選手に過ぎなかったのですが…いずれも今やチームの主力級と呼ぶ事に異論はないでしょう。
昨日、活躍した坂倉将吾と共に彼らの活躍が、シーズン当初は明らかにやる気のないプレーに終始した挙句、コロナ禍で完全に調子を落としていた鈴木誠也を今月に入って蘇らせた要因とすら思えますし、この冴えないシーズンを送る弱いチームの試合をファンがそれなりに残っていた最大の要因なのは間違いありません。
後半戦も彼らにはこの調子での活躍を期待したいものです。
勿論、監督やチームなどの為ではなく、まずは自分の未来の為に。
なぜなら、中途半端に勝たれて間抜け首脳陣の擁護の材料になるのは私も含めて多くのファンは全く望んでいないので…。