吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

08/15(日)●「簡単には変わらない現実」(カープ2021)

阪神タイガース3-0広島東洋カープ

13回戦(カープ5勝8敗)

京セラドーム大阪

 

勝利投手 秋山8勝4敗

敗戦投手 大道4勝3敗

セーブ投手 岩崎1勝3敗1セーブ

 

本塁打

(C)-

(T)近本7号①

 

打点

(C)-

(T)近本①サンズ①ロハス・ジュニア

 

投手

※数字は自責点

(C)大道②-ケムナ-森浦-島内①

(T)秋山-及川-馬場-アルカンタラ-岩崎

 

先発大道は初回に先頭打者本塁打を浴びるなど安定せず3回2失点で降板。

打線は7安打を重ねながら好機を活かせず無得点。

完封負けで2連敗とカード負け越しを喫す。

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理想的な展開で初戦を取った直後に攻守ともに冴えない内容で敗れた2戦目を経てのカード3戦目。

スコアだけを見れば終盤まで競った試合に見えない事もないですが…。

はっきり言って序盤から全く勝利の予感がしないだけの一方的な展開だったと思えます。

やはりというべきか、かたや下位に低迷し続けるカープと首位死守に燃えるタイガースの両チームではベンチも選手も気迫が違っていた…というより単純に前半戦から変わらない実力差を見せつけられただけでした。

 

エキシビションマッチ前半では冴えない投球が続けた末に最後の登板で好結果を納めた大道温貴でしたが、今日はいきなり近本光司に先頭打者本塁打を浴びて以降も制球に苦しみ3回までに2失点という投球。

とはいえ、それでも4回表に1死1塁2塁という好機で打順が回って来なければそのまま続投させてはいたと思えます。

というより、そこで田中広輔を代打で送るなどという「悪ふざけ」をするぐらいならそのまま続投させても良かったのではとすら思えます。

一方で、その大道からマウンドを引き継いだケムナ誠と、森浦大輔はそれぞれ2イニングをほぼ完ぺきに抑えたのは見事でした。

特に、ケムナは一昨日に大差でリードしているにも関わらずめちゃくちゃな投球を見せたヘロニモ・フランスアの失態を見事にリカバーしたのに続いての活躍。

どうしても安定して試合を作れる先発が十分でないこのチームにあってこういう僅差でのビハンドを維持できる投手は必要不可欠なのは何度か書きましたが、彼の活躍はその模範解答とも呼べるものだったかと思えます。

 

しかし、このリリーフ陣の奮闘にも関わらず打線は西川龍馬が猛打賞を記録するなど7安打を放ちいくつか好機を作りましたが、昨日、打点を挙げた坂倉将吾と林洸太が打線を分断した末に無得点。

まるでスーパーの特売の如く、日替わりで「打てる選手」と「打てない選手」が入れ替わるという一体感のなさばかりが目立ちます。

その点、一時帰国して合流が遅れている打線の中核を担うジェフリー・マルテの不在をしっかり埋めている相手打線とは雲泥の差と言えるでしょう。

加えて上述の田中広輔を長打が出れば同点という場面で代打起用に、2死1塁で長野久義を起用したり、最終回の得点圏で上本崇司を起用するなどの相変わらずなベンチの不可解極まりない起用も、一時帰国によりロベルト・スアレスが不在の相手チームをひたすらアシストするだけでした。

上記に挙げた事だけでも酷いのですが、最後はその得点圏に代打で出した田中広輔松山竜平を代打に出すという最後に至ってはもはや笑い話でしかありません。

一体感のない選手たちに、無能なベンチ…。

結局、両チームの実力差同様に多少の中断程度ではこのチームが簡単に変わらないという事です。

自身が全く打たなくても周囲が活躍してチームが勝ってくれるという3連覇時の楽しさをオリンピックで再び知り、喜び勇んで帰って来た鈴木誠也もその虚しい現実を噛みしめている事でしょうね…。