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カープと趣味の日記

08/20○「奇妙な大逆転劇よりも」(カープ2021)

広島東洋カープ5-4東京ヤクルトスワローズ

13回戦(カープ3勝8敗2分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 塹江3勝3敗

敗戦投手 田口4勝7敗

セーブ投手 栗林1敗20セーブ

 

本塁打

(C)菊池涼8号①

(S)村上29号①30号①元山3号①村上30号①

 

打点

(C)菊池涼①小園①鈴木誠①松山①

(S)村上②元山①青木①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里④-塹江-ケムナ-バード-森浦-栗林

(S)田口①-大下-坂本-石山

 

先発、九里は3イニング連続で本塁打を浴び5回4失点で試合を作れず降板。

打線は5回まで2安打の拙攻も6回裏に相手の失策と連打で一挙5得点で逆転。

6回以降はリリーフ陣が無失点で抑えて4点差を逆転して後半戦初の連勝。

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大阪、名古屋とビジターでの試合を経てようやく本拠地での後半戦開幕を迎えたカープ

しかし、前回が散々な登板だった九里亜蓮が今日も村上宗隆から2打席連続本塁打を浴びるなど不本意な投球で5回7安打4失点で降板。

前半戦は絶好調から一転してコロナ禍により調子を落としたものの終盤には見事に立て直していただけに大変残念ですし気にかかります。

しかし、ベンチは前回同様に九里とバッテリーを組んだのは前半戦以来の磯村義孝ではなく、やはり坂倉将吾でした。

それだけでなく堂林翔太と交代する形で磯村を登板するその日に二軍へ降格するという措置は少々理解に苦しみます。

本来バッテリーを組んでいた曾澤翼がようやく二軍戦に復帰してはいるものの、次回登板でもこれまで相性の悪さしか感じなかった坂倉と組まざる得ない以上、九里の復調は当分難しいように見えます。

 

一方、打線も田口麗斗の前に5回終わって僅か2安打で3塁すら踏めない拙攻で相変わらずの貧弱ぶり。

これだけ一方的な展開になると後は田口の移籍後初の完封勝利を待つだけとなっていましたが…6回裏の不可解とも呼べる大逆転劇でそうはなりませんでした。

ここ5試合で1安打と低調だった菊池涼介本塁打を皮切りに打線が上手く繋がったと言えるでしょうが、田口の自責点が1である事から分かる通り相手守備陣のエラーが大きかったかと思えます。

また、中村奨成の完全に打ち取られた当たりが内野安打になったり鈴木誠也の三塁正面の当たりが村上が捕球できず同点打になるなど運にも助けられました。

何より同点に追いついて尚も無死1塁2塁の場面で、5番かつ昨日2安打の坂倉にたいして上手くもない犠打を決めさせるという消極策をベンチがとったにも関わらずそれが結果的に松山竜平の勝ち越し犠飛を呼び込んだ当たりなど「勝ちに不思議の勝ちあり」を字で行く奇妙さとしか言いようがありません。

 

むしろ今日はその奇妙な逆転劇の後に荒れそうな予感が漂う試合を落ち着かせたリリーフ陣の活躍は特筆すべきものかと思えます。

特に逆転直後の7回表ケムナ誠は崩れかけながらも何とか踏みとどまりましたし、8回表には「左のワンポイントから左腕」というこれまた珍妙な起用にカイル・バードと森浦大輔も3者連続三振という見事な形で応えてくれました。

後半戦に入って不振のヘロニモ・フランスアが二軍落ちし、ロベルト・コルニエルも3連投を避けたいという状況でこのような起用になったかと思いますが、それに踏み切れたのも最終回に控える栗林良吏の力あっての事。

前半戦終了後から全く休養を取れていないにも関わらず安定感は不動そのもの。

同じ新人が並んでの今日のヒーローインタビューでもマイクの調子が悪く苦戦する森浦とボソボソと言葉少なに話すバードが緊張しっぱなしだったのに対して堂々たる受け答えでこの辺りも何年もプロで生活している投手にしか見えません。