14回戦(カープ3勝9敗2分)
勝利投手 サイスニード2勝1敗
敗戦投手 大道4勝4敗
(C)-
(S)サンタナ8号②
打点
(C)坂倉①鈴木誠①
(S)山田①サンタナ②村上②青木②渡邊①
投手
※数字は自責点
(C)大道⑤-塹江-高橋樹-島内②-バード-ケムナ①
(S)サイスニード①-大西①-今野-清水-吉田大
先発、大道は初回から安定せず5回途中に5失点でノックアウト
打線は序盤に坂倉と鈴木誠也の犠飛で一時逆転も以降は再三の好機を活かせず。
リリーフ陣も打ち込まれて大敗を喫し連勝を2で止める。
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通常は8月6日前後の本拠地カードで開催される毎年恒例の「ピースナイター」ですが、今年はオリンピック開催に伴う中断期間の影響で今日開催となりました。
「ピースナイター」と言いますと、原爆投下により亡くなられた方々や、先の大戦で戦地に散った多くのプロ野球選手たちへの冥福を祈ると共に平和に思いを馳せる日。
しかし、今年に関してはそれと同時に怨嗟の声の中で強行され負の歴史と化したオリンピックや、その開催の為に広島を利用した挙句8月6日に黙とうを呼びかけないばかりか訪問時の警備費用を広島市民へ押し付けたトーマス・バッハIOC会長やそれに従うJOCの腐れ外道どもの事も決して忘れてはならないでしょう。
試合の方はメモリアルな試合に弱いこのカープらしく攻守ともに見るべきものがない惨敗で、カープ球団で一番活躍したのが二度の降雨中断の後にグランドに溜まった水を吸いだした吸水ローラーぐらいとすら思える酷さ。
先発の大道貴温は初回から制球も球威も低調で2試合連続のノックアウトとなりました。
先発転向後は敗戦と勝利が交互に繰り返していましたが、それも2試合連続の敗戦となった形です。
大道は元々、爽快な気持ちになる投げっぷりの良さが売りですが一方で、制球力はアバウトで球種もさほどではない投手。
後半戦に入って以降はその単調さを見抜かれたか思うように直球でストライクが取れず置きにいった変化球を痛打される場面が目立ち、現状ではこれが限界という事なのでしょう。
正直、次戦以降も安定することはなくこのままシーズンを終える事になるのではと思えます。
一方、打線は久しぶりの登板でお世辞にも万全とは言い難いサイスニードから序盤から好機を作っても犠飛で辛うじて得点するのが精一杯な拙攻。
中軸が長打を重ねて面白いように得点していく相手チームと比較しても大きな実力差を改めて感じます。
まあ、最近はこのチームの打撃に関しては点が取れないのは分かっているのでせめて坂倉将吾、小園海斗、林晃汰が今日のように安打を重ねればそれで良しとも思えてきますが…。
ちなみにこの試合は上記の通り2度に渡る降雨中断で試合が終了したのはなんと23時。
試合続行の判断を下すのは勿論、審判団が気象情報などを加味して判断を下すという通常プロセスに乗っ取ったものに過ぎません。
しかし、各地でコロナウイルス感染爆発により緊急事態宣言が出されているばかりか、広島県でも蔓延防止等重点措置が発令している社会情勢において律儀にその通常プロセスを守って試合を続行する必要があったのかは甚だ疑問です。
ただでさえオリンピック強行以来、大規模なスポーツ興行開催には世論は厳しくなりつつある現状ですから、「21時以降で中断した場合はそのまま試合終了とする」など審判団が無用な非難を受けないようにNPBは取り決めをすべきなのではないかと改めて思います。
だいたいこのチームが2点差以上を終盤に逆転する事などあり得ないのですから。