15回戦(カープ7勝8敗)
勝利投手 ケムナ1勝1敗
敗戦投手 村上1敗
セーブ投手 栗林1敗22セーブ
(C)鈴木誠18号①菊池涼10号①林6号②
(T)-
打点
(C)坂倉②野間①鈴木誠①菊池涼①林①
(T)ロハス・ジュニア②近本①中野①梅野①サンズ①
投手
※数字は自責点
(C)野村③-塹江-ケムナ①-森浦①-コルニエル①-バード-栗林
(T)村上⑤-岩貞-小川②-馬場-岩崎
先発、野村は序盤に援護点を貰いながら3回1/3を3失点でノックアウト。
打線は初回に坂倉の適時打で逆転に成功すると以降も得点を重ねて6得点。
6回以降もリリーフ陣がイニング毎に失点も最終回は栗林が抑えて逃げ切り3連勝。
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序盤にリードを重ねながら先発が試合を作れず早々に降板しリリーフ陣もさほど盤石ではないパフォーマンスに終始するといういつ転覆するか分からない波間に揺れる小舟のような試合展開でしたが最後は何とか3連勝と後半戦初のカード勝ち越しにたどり着けました。
6番手の先発が決まらない状況で後半戦を迎えたうえの大道貴温も不振で二軍落ちした状況という苦しいチームの台所事情にあって先発したのは野村祐輔。
25年ぶりの初優勝の立役者の一人も今となっては田中広輔と並び「球団史上最悪の高額複数年契約の象徴」と化して久しいですが…今日の投球も覇気が感じられたのは短く刈り込んだ髪型だけという悲惨なものでした。
初回から力ないボールを際どいコースに置きに行くだけの投球で5イニング持たずに打ち込まれるのは分かり切った事だったでしょう。
「もはや先発を務めるだけのスタミナがない野村祐輔はミドルリリーフに回すべき」という意見もありますが、ここまで酷いとそもそも一軍で投球させるべきレベルですらないと改めて感じます。
それどころか、2年契約も最終年となる今季のシーズンにあってこのような低レベルな投球を見せられ続けると彼と彼のファンには大変申し訳ないですが、カープのユニフォームを着て一軍のマウンドに立つのはこれが最後になるのではとすら思えてきます。
ここまで先発が試合を作っても援護できずに惨敗する事を繰り返してきた球界屈指の貧打を誇る打線は、今日に関してはむしろ上記の先発の体たらくをフォローするかのように追いつかれそうになる度に追加点を入れる事が出来ました。
内容的にも序盤は打線がよく繋がり、中盤以降は長打で加点するという多彩な点の取り方で勝っても負けても単調なこのチームにしては大変珍しい事です。
中でも好調を維持して連勝の立役者となっている坂倉将吾に比べて当たりが止まっていた林晃汰の本塁打には喜んだファンも多かったかと思います。
後半戦に入って小園海斗共々打棒が湿りがちな彼ですがこれがきっかけに再び爆発してくれるのを期待したいものです。
一方、ロベルト・コルニエルが不振に陥るなど栗林良吏に繋ぐ継投にも不安を抱える投手陣も中盤以降3イニング連続で失点を重ねるなど内容的には散々でしたが、打線の援護もあり何とかギリギリで耐えました。
やはり一番後ろに栗林という絶対的な存在がいる事で「何とかリードさえ保って栗林に繋げれば」という意識が大きいという事でしょう。
こういう点から考えても栗林という投手の存在の大きさを改めて感じてしまいます。
とはいえ、9回以外は継投のうえでの約束事が全て無くなってしまった辛い現実が改めて浮き彫りになっている以上は次戦以降その影響がもろに出る事になる事でしょう。