16回戦(カープ8勝8敗)
勝利投手 床田2勝2敗
敗戦投手 秋山9勝5敗
(C)鈴木誠19号②坂倉8号①
(T)-
打点
(C)鈴木誠也②坂倉③
(T)
投手
※数字は自責点
(C)床田-森浦-塹江-島内
(T)秋山-及川②-馬場-小野
先発、床田は序盤から安定した投球6回無失点10奪三振の好投。
打線は初回に鈴木誠也と坂倉の本塁打で先制以降は繋がりを欠き無得点も7回裏に追加点。
リリーフ陣も無失点で抑える完封リレーでカードスイープを決める4連勝。
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故障により出場が内定していたオリンピックも辞退を余儀なくされていた曾澤翼が復帰し即スタメン出場となったこの試合。
バッテリーを組む先発は不振の為、これまた久方ぶりの復活登板となった床田寛樹。
もっとも、床田に関しては防御率5点台に沈む二軍での成績を見る限りでは昨日、醜態を晒しただけの野村祐輔同様に先発を任された理由が「他の投手がいないから」以外に考えられず、全く期待など出来ませんでした。
案の定、初回にいきなり先頭打者の近本光司に安打を許すという展開でしたが…しかし、ここから三者連続三振を奪うなど切り抜けると以降は安定してくれました。
6回表こそ初めて2塁に走者を許してピンチを迎えましたが、それもしっかり抑えて最終的には10奪三振を記録しただけでなく、むしろ以降のイニングへの余力すら感じられたほどで、相手チームが主軸の打撃不振の為、試行錯誤を重ねている状況を加味しても今季最高と呼ぶに相応しい投球だったと言えます。
一方で、打線はここ2シーズンで一度も白星を挙げる事が出来ず完全にカモにされて久しい秋山拓巳に初回から3得点する事が出来ました。
それも1番2番とも軽く捻られて、今日もいつも通りに抑え込まれると容易に予想できた展開からジェリー・サンズのとんでもないエラーによる出塁を奇貨に鈴木誠也と坂倉将吾が連続本塁打を放つというこれまた意外過ぎる形。
もっとも、以降はいつも通り抑えられた末にQSもきっちり許している…というか相手の自責点が0である以上は、「苦手意識を克服出来た」とは冗談でもいえませんけれども…。
坂倉に関しては試合が膠着状態だった7回裏も前を打つ鈴木誠也が敬遠された直後での走者一掃の適時打で試合を決定づける活躍も見せてくれました。
ここまで打撃で好調が続く状態ですが、曾澤が帰還した事で打撃にある程度集中できるようになった事が良い効果を生んだように見えます。
ようやく捕手としても手ごたえを掴み始めていた本人としては不本意でしょうが、現状のチームにおいて最高の一塁手はやはり坂倉だと改めて思えます。
上記のとおり先発は無失点で抑えて打線も苦手投手から先制点と良い形で試合を進められましたが、それに加えてロベルト・コルニエルが不振で栗林良吏の3連投を避けたかった状況にあって森浦大輔、塹江敦哉、島内颯太郎がそれぞれ1イニングを無失点に抑えてくれたリリーフ陣を含めても結果は勿論、内容的にも大変満足できる試合になったかと思えます。
唯一不満があるとすれば試合後の床田と坂倉に対するヒーローインタビューで要領を得ない意味不明な質問を連発して選手や場内のファンを困惑させた広島ホームテレビ(?)のアナウンサーの存在ぐらいでしょうかね…。