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カープと趣味の日記

09/07(火) ○「覆面パトカーの奇跡」(カープ2021)

広島東洋カープ8×-7中日ドラゴンズ

18回戦(カープ10勝6敗2分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 菊池保1勝

敗戦投手 R・マルティネス2敗15セーブ

 

本塁打

(C)鈴木誠23号②鈴木誠24号①坂倉10号③

(D)-

 

打点

(C)鈴木誠④西川①坂倉③

(D)高橋①渡辺①小笠原①京田①木下①堂上②

 

投手

※数字は自責点

(C)森下④-塹江-島内-コルニエル③-バード-菊池保

(D)小笠原③-田島-福-又吉-R・マルティネス⑤

 

先発、森下は3回までパーフェクト投球も以降は崩れ5回2/3でノックアウト。

打線は鈴木誠也本塁打2本放つも最終回まで拙攻で3得点のみ。

9回裏2死から連打で2点返すと坂倉の逆転サヨナラ3ランで今季初のサヨナラ勝ち

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驚異的なQS率にリーグ3位の防御率を誇りながら後半戦に入って勝ち星が付かず前回登板で遂に崩れた森下暢仁。

今回は、かなり慎重にコーナーに投げ込む投球をしていて3回までパーフェクト投球をみせていたものの4回以降は打ち込まれて3イニングで9安打を浴び最後は投手に適時打を浴びて更に押し出しでノックアウトという彼らしくない結果と内容でした。

好投を続けても勝ち星を得られないという状況に遂にこの俊英も疲れ切ってしまったのかもしれません。

序盤では球速が明らかに遅く力強さも見られない事からも故障している可能性も考慮して登板回避させた方が良いような気がします。

 

先発の森下が試合を作れなかった一方で、打線は3試合連続本塁打を記録していた鈴木誠也の独断場…というか彼の2本塁打の活躍以外は安打のわりに見せ場はほとんどありませんでした。

しかし、その鈴木誠也以上に今日の試合前から私含めて多くのファンの注目を集めたのは規定打席到達間近の坂倉将吾でしょう。

何といっても坂倉の打率は試合開始前の時点で.330と現在首位打者のタイラー・オースティンの凌ぐ数字となっているいわゆる「隠れ首位打者」…もしくは有名な福本豊氏風の言い回しで呼べば「覆面パトカー」状態。

ですので、攻守ともに散々だった試合であってもとりあえず坂倉が4打数1安打以上の数字を残せばそれで今日は良いと思ったのもまたわたしだけではなかったでしょう。

 

しかし、そうはなりませんでした。

 

何故なら4点差の9回裏に防御率0.83、WHIP0.55と驚異的な数値を誇り現状リーグ最高のクローザーであるライデル・マルティネス相手に2死から西川龍馬と鈴木誠也の適時打で2点返した時点で奇跡的だったのに、更に坂倉のお釣りなしでのサヨナラ3ランまで飛び出るという劇的すぎる幕切れが待っていたのですから。

今季のカープは未だサヨナラ勝ちがないどころか終盤での逆転すら極端に少ないいわば相手にとっては「抑えの心配いらず」のチーム。

正直、6回終わった時点で負けが確定していたと思えるような試合展開もあいまってこの結末は大変驚いています。

それどころか、2点返した時点で既に規定打席に到達し首位打者に躍り出る事が確実になっていた坂倉にまで打席が回ってきたのは蛇足とすら思えましたが…本当に分からないものです。

しかも、坂倉の本塁打も劇的であると共に好投手のインサイドの直球と大変打つのが難しいボール。

上記のように森下の不振や低迷に歯止めが掛からないロベルト・コルニエルなども問題の方が多い訳ですから、この試合だけで劇的にこの冴えないチームが変わるとは到底思えませんが…。

しかし、それだけにこの試合とタイトル争い両方の主役となった坂倉がどれだけ数字を伸ばしてくれるかという楽しみが増えたのは何よりです。

もっとも本人は、首位打者云々について「黙っていて欲しい」そうですが…。