20回戦(カープ11勝7敗2分)
勝利投手 勝敗セーブ
敗戦投手 勝敗セーブ
セーブ投手 勝敗セーブ
(D)-
打点
(C)西川②鈴木誠③菊池涼①林③坂倉②松山①
(D)桂②京田①
投手
※数字は自責点
(C)九里④-塹江-島内-バード-矢崎-菊池保
(D)勝野④-岡田④-藤嶋-三ツ間-田島
先発九里は初回から制球が定まらず4点差を守れず5回途中でノックアウト
打線は初回に西川、鈴木誠也の連続弾で先制すると3回以降も打線が繋がり12得点。
一時4点差を追いつかれるも3回から8回まで毎回得点で勝利し2カード連続勝ち越し。
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マツダスタジアムでの対ドラゴンズ戦最終戦にして「バリバリバリ」という幼稚園児が考えたような酷い今季のキャッチフレーズをテーマにした微妙極まりないデザインの限定ユニフォームで臨んだこのカード最後の試合。
先発の九里亜蓮は自身プロ入り初の二桁勝利まであと1勝と迫り幸先よく援護点まで貰っていた状態でしたが、無失点で終わったとはいえ初回から30球以上も要した事からも分かる通り今日は制球に苦しむ投球に終始しました。
リーグ再開以降、キャッチングの技術が拙い坂倉将吾との相性の悪さも相まって何とか6回まで苦しみながら辿り着くのが精いっぱいだった九里ですが、今日は結局最後まで立て直す事が出来ず勝利投手の権利を自ら手放してしまったのは残念の一言。
次回こそは悲願の二桁勝利を挙げて欲しいものですが、何度も指摘しているようにもう坂倉とはバッテリーを組むべきではないかと思います。
そもそも、本人は不本意でしょうが坂倉の天職は捕手ではなく一塁手なのですし…。
上記の通り九里が大きく期待を裏切った一方で、期待を大きく上回る活躍を見せたのは鈴木誠也でした。
球団では16年ぶりとなる5試合連続本塁打を放って迎えた今日は西川龍馬の先制弾の直後の第一打席でいきなり本塁打を放ち1987年のリチャード・ランス、2005年の新井と並ぶ球団記録に並ぶだけでなく、4点差を追いつかれた4回裏には勝ち越しの2ランまで放ったのは驚異的です。
特に2本目の本塁打は九里の乱調に加えて坂倉のパスボールに西川の緩慢な守備、果ては小園海斗の近所のソフトボール大会でも見るかのような考えれない落球と半ば自滅した形で同点劇を許していただけに、チーム全体が気落ちして状況を鼓舞する価値あるものとなりました。
これがなければ試合はそのまま逆転負けを喫していたのは勿論ですし、その後の林晃汰の3打点の大暴れや、昨日から良い当たりが悉くアウトになる不運に見舞われていた坂倉将吾の2安打も無かった事は容易に想像できます。
同点とはいえ非常に重苦しい状況の試合にあってチームを鼓舞して息を吹き返させたその働きはまさにただ打てば良いだけでは務まらない4番の仕事の典型例と言えるかと思います。
個人的には鈴木誠也のプレースタイルが一番輝く打順は1番か3番だと思いますが…今宵に関してはそのような無礼な意見は許されないでしょうし、「こんな誠也がもっと見たい」と思うのはまた当然の事でしょう。