20回戦(カープ10勝8敗2分)
勝利投手 高橋昴也4勝6敗
敗戦投手 ピープルズ2勝4敗
セーブ投手 栗林1敗25セーブ
(C)曾澤3号①
(De)-
打点
(C)鈴木誠①曾澤①
(De)オースティン①牧①
投手
※数字は自責点
(C)高橋昴②-島内-ケムナ-栗林
(De)京山②-砂田-ピープルズ①-エスコバー-三嶋-山崎
先発高橋昴也は6回2失点6安打3与四球と安定感を欠くも6回を2失点で投げ抜く。
打線は序盤から好機を逃し続ける拙攻も鈴木誠也の適時打と曾澤の本塁打で逆転。
7回以降はリリーフ陣が踏みとどまって接戦を制して2連勝でカード勝ち越し。
栗林は球団新人記録に並ぶ25セーブ目を記録。
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コロナウイルス蔓延に伴う緊急事態宣言が発令されて久しい首都圏。
情勢の急激な悪化に伴い8月末及び9月初めの観戦を取りやめた事もあって今日は個人的には約3ヶ月ぶりの観戦及び約2ヶ月ぶりの東京都以南への外出となりました。
言うまでもありませんが、この観戦出来なかった期間の間に既にカープは攻守ともに完全にチームが崩壊し、残り試合数から考えても16年ぶりの最下位はほぼ確定的な状況。
こうなると楽しみなのは個人の記録程度でさほど勝敗には拘りなどなくなってはいるのですが…上記の情勢悪化で観戦を断念した3試合は実は全てカープが勝利を収めるという何とも言い難い現象が起きた事もあり複雑な心持です。
久しぶりの電車での都内通過に奇妙な緊張感を味わいつつ到着したのはオリンピック開催以降では初となる横浜スタジアム。
緊急事態宣言下での開催だけあって当然ながらアルコールの販売はなし。
しかし、12球団で唯一自前のクラフトビールを販売しているベイスターズだけあってソフトドリンクでもオリジナルの飲み物は充実しています。
そんな中で私が選んだのはクラフトジンジャーエール。
刻んだ生姜が入っているジンジャーエールというのはあまり見たこともないですし、色合い的にも面白くて注文しましたが…ジンジャーの風味がさほどでもないうえに香りもトイレの芳香剤のようではっきり言って個人的にはあんまり美味しくなかったです。
やっぱり、同じ球場オリジナルでもベイスターズエールが飲みたかったですね。
まあ、それは仕方ない事ですから来年の楽しみにしたいと思います。
アルコールといえば近くの席のおじさんが缶ビールを隠して持ち込んでいたのをスタッフにバレて没収されていたのも見かけましたが…。
ルール違反である以上に周囲の迷惑にもなりますし、何より同じ酒好きとしても見ていてとてつもなく恥ずかしく感じるので絶対に止めた方がいいのは言うまでもありませんね。
試合の方は両チームともチームの打率のわりになんでブービー争いをしているのかが良くわかるぐらいの拙攻合戦。
両チームの先発の高橋昴也と京山将弥はいずれも与四球が多く再三走者を背負う割には決定打が出ないという展開でまるで残塁数を競う新たな競技を考案したのかと思えるぐらいの酷さ。
それはこの程度のスコアのわりに試合時間が長く感じる事からも分かるかと思います。
特に序盤のカープは1回に1死1塁2塁、2回と3回には無死1塁2塁という好機を重ねながら入ったのは西川龍馬の併殺打の間の1得点のみでひたすらイライラさせられました。
一方、ここ最近の登板は6回持たずに降板が続いていた高橋昴也は序盤からピンチを招くなどこの試合もさほど期待できませんでしたが3試合ぶりのQSをマーク。
3回裏に西川龍馬の記録に残らない低レベルな守備(記録は安打)や、タイラー・オースティンの打ち取った当たりがポテンヒットとなる不運などもあり一時逆転を許しましたが以降は何とか立て直してくれました。
対照的に相手先発の京山が中盤以降もなかなか立て直せなかった事が明暗を分けたかと思えます。
予定通り6回で高橋昴也が降板しても、ご存じの通りこのチームには栗林良吏以外に「勝利の方程式」など存在せず、防御利率3点台の投手から良さそうなのをチョイスして凌ぐという綱渡り。
島内颯太郎も、ケムナ誠も安定感の欠片もない投球でいつ逆転弾を浴びても仕方がないぐらいでしたが何とか凌ぎ切りました。
そうして漸く最後のバトンを栗林に渡せても、その栗林が制球難で下位打線相手にピンチを招くという不安定な投球。
幸いにも相手チームが代打を使い果たしていた事もあって何とか凌いで2003年の永川勝浩と並ぶセーブ数の球団新人記録を達成する事が出来ましたが、11日ぶりかつ今月3試合目の登板の調整の難しさを改めて感じさせられます。
残り試合からして永川の球団記録を更新するのは確実ではありますが、9連戦も終わった事ですから登板について首脳陣は少し考えなおした方が良いように思えます。
今季最初の勝利を得て横浜スタジアムでの現地観戦は今季については今日が最後となりました。
それにしても、10年ほど前は「施設が陳腐化していたわりには入場料が割高」という印象だったこの球場が、増築と改修を重ねて立派な姿になったにも関わらず満員の観客で試合が出来ないのは改めて残念な事でした。
未だ情勢は予断を許しませんが、何とか来季こそは増築したウイングシート共々満員の観客で試合が行えることを祈りたいもの。
勿論、ベイスターズエールを楽しみながら。