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カープと趣味の日記

09/26(日)○「二転三転した末の記録達成」(カープ2021)

横浜DeNAベイスターズ8-10広島東洋カープ

21回戦(カープ11勝8敗2)

横浜スタジアム

 

勝利投手 菊池保2勝

敗戦投手 山崎3勝2敗1セーブ

セーブ投手 栗林1敗26セーブ

 

本塁打

(C)菊池涼15号①林7号①

(De)牧19号②オースティン27号④

 

打点

(C)西川③菊池涼③坂倉①林①鈴木誠也

(De)牧②楠本①オースティン④佐野①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下③-塹江③-森浦-島内①-バード-菊池保-栗林

(De)今永③-三嶋③-砂田-エスコバー-山崎③-櫻井

 

先発森下は序盤から先制本塁打を許すなど不安定な投球で6回3失点。

打線は3回まで無安打も中盤以降は繋がり先発野手全員安打含む16安打10得点。

7回表に勝ち越し直後に塹江が逆転満塁だ弾を浴びるも9回表に打者一巡で再度逆転しカード3連勝。

9回裏に登板した栗林は今季26セーブ目で球団新人記録を更新。

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「劇的逆転勝利」と言えば聞こえは良いかもしれませんが、昨日が両チーム共に得点機を逃しまくる「拙攻合戦」だとすれば今日はやたらとリリーフ陣が崩れまくる「リリーフ崩壊合戦」という様相。

「先制されて逆転して追いつかれて勝ち越して逆転されて逆転する」という二転三転を繰り返す訳の分からない試合となってしまいました。

 

後半戦に入って未だに勝ち星がない状況になって久しい先発の森下暢仁は2回裏に牧秀悟に先制2ランを浴びると以降も立て続けにピンチを招いて最後はカウント0-2から四球という最悪の形で追いつかれるなど改めて「今の森下はかつての森下ではない」という事実を印象づけるだけになりました。

しかし、それでも何とか試合は作って6回3失点ですから、やはり勝ち星を得るに相応しい結果は残してくれはいました。

そうなると欲しいのは援護点ですが、その打線はその先発起用が私も含めて多くのファンから疑問を持たれた上本崇司の好守に渡る意外過ぎる活躍もあり、中盤に逆転に成功すると7回表にも林晃汰の本塁打と西川龍馬の適時打で逆転とこれまた珍しく森下を援護してくれました。

こうなると後はリリーフ陣が抑えて栗林良吏が待つ9回まで繋ぐだけなのでしたが…。

2番手の塹江敦哉がエラーもあったとはいえ1死も奪えず満塁弾を浴びるという最悪の形で森下の勝ちをあっさり消してしまいました。

昨日は運よく1点差を何とか抑えたリリーフ陣でしたが、栗林以外は悲惨な数字が並ぶ防御率を見れば分かる通り安定感の欠片もない投手ばかりでこういう事態になるのはある程度予想できる範疇のもの。

にも関わらず、タイラー・オースティンに逆転満塁弾を浴びるまで相手も右打者が続くという状況だったにも関わらず塹江を引っ張り続けたくせに逆転された後の8回は思い出したかのように投手を投入しまくったベンチのドタバタぶりには恨みが残ります。

最終的に試合には勝ちましたが、そんな事より上記の不作為でせっかくの森下の勝利が消えてしまった事実の方が重大でしょうし、決して許すことが出来ない気持ちです。

 

しかし、最後は栗林が2003年の永川勝浩が持つ球団記録を更新する26セーブ目を記録したのはそれとはまた別に素晴らしい事。

昨日は登板間隔が空きすぎた影響で不安定な投球でしたが、今日はそれよりは幾分か良い投球となり敵味方問わず低レベルな周囲の醜態に惑わされる事がありませんでした。

18年前に薄暗い旧市民球で見た永川も当時の活躍はブルペンにいる投手の大半が今よりも遥かに酷くプロとは名ばかりの投手だらけの中にあって素晴らしい輝くを放っていましたが…栗林は改めてそれを名実ともに超えたと言って良いでしょう。

これだけの投手が1ヶ月に4試合しか投げられない状況がその記録更新を大きく阻んでいる事実がありますから残り試合で彼がセーブ機会で登板できる回数をもっと増やして欲しいものです。