25回戦(カープ14勝9敗2分)
勝利投手 玉村3勝7敗
敗戦投手 大野雄7勝11敗
セーブ投手 栗林0勝1敗30セーブ
(C)鈴木誠33号④林8号①
(D)-
打点
(C)鈴木誠④林①
(D)岡林①ビシエド①
投手
※数字は自責点
(C)玉村②-菊池保-バード-栗林
(D)大野雄④-田島-藤嶋①-岡田
先発玉村は6安打3与四球ながらも要所を抑えて7回0/3を2失点の好投。
打線は序盤から好機を逸する拙攻も5回表に鈴木誠也の満塁弾で先制。
終盤のピンチをバードと栗林が抑えて逃げ切り今季最後の名古屋での試合を勝利で終える。
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昨日の試合のモヤモヤからすっかり書き忘れていましたが、昨日の試合前に発表された9月の月間MVPは鈴木誠也と床田寛樹がW受賞だったそうです。
9月の前半あれだけ悲惨だったチームにあってこの快挙は大変な驚きを覚えます。
二人の活躍の素晴らしさは勿論ですが、こういう選手たちがいてチームがあの状態なのはベンチに問題があるという事を改めて示した形になったようにも思えますね…。
今季最後のバンテリンドームでの試合となった今日の試合ではその鈴木誠也が4試合ぶりにスタメン復帰となりました、第1打席第2打席と好機で力なく凡退。
2打席連続で1死満塁で迎えた第3打席もどう見ても打てなさそうなオーラしか漂わせていなかったのですが見事に満塁ホームランと最高の結果を残してくれました。
4番から外れた途端に現金にもバンバン打ち始めた西川龍馬を見てもやはり現状では彼がいるといないとでは全く違うチームに過ぎないという事が改めて分かります。
丸佳浩や鈴木誠也が抜けても動じなかった2017年シーズンはすっかり遠くなったのをまじまじと感じてしまいますね。
しかし、今日の主役は何といっても今季は勝ち星に恵まれないとはいえ泣く子も黙る沢村賞左腕の大野雄大と真っ向勝負に挑んで見事に投げ勝った玉村昇悟です。
投球スタイルが同郷の先輩かつ同じ左腕である齋藤悠葵に酷似しているこのプロ入り2年目の左腕は辛うじて試合を作った前回とは異なり今日は7回までに1失点という好投。
6被安打に4与四球からも分かる通り、とにかく走者を背負った場面が多かったのですが、今日に関してはそこから慌てず低めにボールを集めてポップフライに相手を追い込むという奇妙なぐらいの冷静さが目立った印象です。
ドラフト6位入団の2年目二十歳の時点でしっかりローテーションを守っている時点で素晴らしいのですが、今日に関しては更に一歩進んだ凄みを見せてくれたように思えます。
それだけに無死1塁2塁とはいえ事実上の消化試合なのだから8回途中で彼が降板させたのは些か残念でした。
というより、あっさり初球から適時打を許した菊池保則のせいで自責点増えましたし…。
しかし、逆に言えば意図的に勝利をドブに投げ捨てるリスクを犯してまでレベルの低い投手を投入して点差を縮めたうえで栗林良吏に今季地元最後の試合でセーブ機会を作るように仕向けたのならば、このチームのベンチでは初の…そして最後の「神采配」と呼ばれるべき代物なのかもしれません。
まあ、実相は単に何も考えてなかったけどそうなっただけなのでしょうけれども…。