6回戦(カープ2勝4敗)
勝利投手 大瀬良4勝1敗
敗戦投手 高橋宏2勝2敗
(C)堂林2号①
(D)-
打点
(C)堂林①
(D)-
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良
(D)高橋宏①-田島-山本-藤嶋
先発、大瀬良は2塁すら踏ませない投球を見せ被安打2で9回を投げ抜く。
打線は7安打も繋がりに欠け5回表の堂林の本塁打による1得点のみに留まる。
最後まで安定した大瀬良の投球が勝利を引き寄せ連敗を2で止めて球団通算4500勝を達成。
------------------------------------------------
打線は打てずリリーフ陣は打ち込まれるという散々な結果と内容で本拠地で2連敗を喫したカープがやって来たのはナゴヤドーム。
前回の対戦時は開幕6連勝を飾って乗り込みながら見事にスイープを食らった場所でもあります。
打線は頼りにならず、リリーフも僅差でマウンドを任せられる投手が皆無というチームにあって勝利を得るには先発投手の完投を期待するしかありませんが、それは無理な注文というものです。
しかし、その無理な注文を、見事に今日先発を務めた大瀬良大地は成し遂げてくれました。
最近は球数に関わらず試合中盤で疲れが見える事が多かったのですが、今日は最後まで安定した投球を見せて被安打2無四球で9回を投げ抜いたばかりか、2塁すら踏ませない好投。
そればかりか、曾澤翼の負傷退場で試合途中にも関わらず坂倉将吾と捕手が交代するというアクシデントや、全く打線が援護をしてくれないというストレスすらものともせずこの結果ですから称賛に値します。
同時に前回登板時は「今の大瀬良に完投をする力はない」などと愚かで浅はかな事を書いた自身の不明を大瀬良と大瀬良のファンの皆さんに心から謝罪したいと思う次第です。
この大瀬良の素晴らしい活躍による2試合に渡って足踏みしていた球団通算の公式戦4500勝も遂に達成されました。
歴史を紐解くとカープ球団が公式戦初勝利を挙げたのは1950年3月14日広島総合野球場での国鉄スワローズとの2回戦。
勝利投手は内藤幸三でスコアは16-1という大勝でした。
そこから数えて4449勝目となる今日の勝利は最少得点による完封勝利というのも何とも奇縁のようなものを感じてしまいますが…それはあくまで試合が終わった後だから言える感慨です。
むしろ、試合中は大瀬良が素晴らしい投球を見せているにも関わらず打てない打線のせいで、最後まで逆転負けの予感でイライラさせられました。
7安打も放ちながら奪った得点は堂林翔太の「交通事故」とも呼べるまぐれ当たりによるものだけ…。
守備面ではそれなり以上に貢献はあった事を加味しても大瀬良の完封に、4500勝達成とこの喜ばしい歓喜の輪に入る資格があるとは思えない選手が何人かいたのは大変残念に思います。