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カープと趣味の日記

5/15(日)△「野球偏差値の違い」(カープ2022)

広島東洋カープ5-5東京ヤクルトスワローズ

6回戦(カープ1勝4敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

本塁打

(C)中村健1号②

(S)村上12号②

 

打点

(C)中村健②菊池涼①松山②

(S)村上②宮本①長岡①内山①

 

投手

※数字は自責点

(C)アンダーソン⑤-塹江-矢崎-ケムナ-栗林-森浦-薮田-ターリー

(S)石川③-石山②-大西-田口-今野-木澤-コール-マクガフ

 

先発、アンダーソンは初回に先制を許し6回表にも連打を浴びて5回5失点でノックアウト。

打線は5回6回に中村健人の同点本塁打などで2度のビハインドを追いつくも以降は繋がらず。

リリーフ陣が無失点で抑えながら再三のサヨナラの好機を逃し延長12回引き分け。

中村健人はプロ入り初の本塁打を記録。

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8回10回12回と再三の勝ち越しの好機全てで田中広輔が無様に三振に倒れた事もあり、勝利を収める事が出来ませんでしたが、試合全体を見れば本来負けが確定していたも同然な試合を引き分けに持ち込めたと見た方が良いかと思えます。

前回は準完全試合で7回無失点という素晴らしいデビューを飾ったドリュー・アンダーソンでしたが今日は初回から先制弾を浴び、以降も外野に鋭い打球を飛ばされるという不安定な投球。

それでも立ち直って5回まで2失点で収めてはいましたが…味方が逆転した直後に打ち込まれて6回途中でのノックアウトは期待していただけに大変残念です。

前回は威力を発揮したフォーシームも今日は明らかに狙い撃ちにされていましたが、しっかりとこの来日初登板間もない投手をリサーチしていたスワローズ首脳陣や、それをしっかりと個々人が意識して打席に立っていた相手選手たちの能力の高さには舌を巻くばかりです。

昨年は前年度最下位から一転して日本一に輝いたこのチーム全体の野球偏差値の高さは、はっきり言ってまだまだカープでは比較にならないと改めて思い知らされます。

また、アンダーソンはほとんど走者を出さなかった前回登板と異なり、今回はセットポジションで露骨に投球が悪くなる事もバレてしまったようですので正直、次回以降は期待するのは難しいでしょう。

 

一方、打線はここ5シーズンで実は負けていない石川雅規相手に好機すら作れない展開が続きましたが中村健人のプロ入り初本塁打で一気に追いつくと菊池涼介の適時打で一時逆転に成功出来ました。

中村健人といえば外野での安定した守備は勿論、その際に盛んにマウンドに向かって声をかけるひた向きな姿が好印象な選手。

そんな彼が今日は上記の本塁打含めて猛打賞と打撃でも活躍な姿を見せてくれたのは嬉しい事です。

何より、守備が安定している選手がしっかり打てるというのはやはりチームのとっても大きい事。

また、コロナ陽性での離脱以来初となる安打が起死回生の同点打となった松山竜平も、先週は本人よりも母親の活躍ばかりが目立っていたようですので何よりです。

また、相手の岩盤とも呼べる強固さとは対照的に豆腐のように脆弱なリリーフ陣が今日は何とか無失点で抑えた事も含めて、全体的に見れば上々の結果と言えるでしょう。

何より上記のようにベンチでも選手でも全てがこちらより上回っていて勝ち目がない格上相手に先発が試合を作るという勝利への大前提が崩れてしまった試合で高望みをしても無意味な事なのですから。

そんな事を考えるぐらいなら少なくとも今季もスワローズ相手にはカープは勝てないという事を改めて覚悟を決めて観戦すべきかと思います。