12回戦(4勝8敗)
勝利投手 菅野5勝3敗
敗戦投手 九里2勝2敗
セーブ投手大勢1勝1敗16セーブ
(C)-
(G)-
打点
(C)野間①
(G)吉川①中山①
投手
※数字は自責点
(C)九里②-ケムナ-塹江
(G)菅野①-大勢
先発九里は7安打で逆転を許すも7回を10奪三振2失点の好投。
打線は2回に野間の適時打で先制も以降は繋がらず散発5安打。
最終回に1死満塁の好機も活かせず4連敗。
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試合が終わった瞬間、今日も私たちが見たのは歓喜で湧くグランドではなく少し汚れたドームの屋根でした。
スコアを見れば、接戦には見えますがそう思わせているのは九里亜蓮が見事な投球を見せてくれたからという事だけでしょう。
試合の初めから終わりまで終始、得点の予感はしませんでしたし野間峻祥のまぐれ当たりで幸運にも先制出来た事はむしろ奇跡としか言いようがありません。
「今日は勝ちたいですよね!」
試合中に笑顔でビールを手渡す売り子さんに言われても正直、曖昧な笑みを浮かべるしかありませんでした。
最終回は相手監督の明らかな采配ミスで掴んだ好機を活かす事が出来なかったばかりか、かえって新人クローザーに改めてプロの厳しさを叩きこまれただけの事でした。
こう考えると実際のところはかなり一方的な試合だったかと思えます。
適時打は放ったとはいえ上記の野間に加えて大盛穂や矢野雅哉とバレーボールにすらバットを当てる事を出来ないのではないかと思えるぐらいに絶望的な打撃センスの選手をスタメン起用した事や、最終回に結局野間に代打を出さずに私を含めて周囲の観客を苦笑いさせた事などベンチに対する文句はいくつかあるかとは思います。
ただ、今日は現地で見ていてそれらは些末な事に思えます。
要するに広島カープというチームに現在在籍する選手の大半には打撃に関するセンスも能力も感じられないという事。
そうである以上は、今はただただ待つしかないでしょう。
今日の試合で不振を極めていた西川龍馬が何となく2安打を放ったような気まぐれで繋がり始める事を、庭に適当に放置した芝生が綺麗に育つのを待つかのように…。
まあ、その前にシーズンは終わっていそうではありますが…。
一方で、上記の通り一方的だった試合を白熱した試合にしてくれた九里は最後は不覚を取ってしまった形ですがさほど好調とは言い難い立ち上がりから7回まで良く試合を作ってくれました。
この九里と言い森下暢仁といい、なかなか好投が報われないのが敗北以上に受け入れがたい事。
こちらはどこまで「味方の裏切り」に耐えてくれるものか…。
非常に苦しい日々はまだまだ続きそうです。