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カープと趣味の日記

5/20(金)○「沈滞ムードを振り払う一発」(カープ2022)

広島東洋カープ11-5中日ドラゴンズ

9回戦(3勝6敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良5勝1敗

敗戦投手 大野雄2勝4敗

 

本塁打

(C)マクブルーム6号④小園2号③

(D)阿部5号①木下3号②

 

打点

(C)マクブルーム④坂倉②西川②小園③

(D)阿部③木下②

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良⑤-森浦

(D)大野雄⑤-佐藤⑤-藤嶋-田島-山本①

 

先発大瀬良は初回から不安定な投球で6回に集中打を浴びるなどで5失点。

打線は初回にマクブルームの満塁弾で先制すると5回にも打者一巡の猛攻。

中盤までの大量リードに守られて大瀬良は8回まで投げ抜き連敗を4で止める。

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ベンチの采配ミスと連日の貧打が響いてあえなく3タテを食らって沈滞ムードが漂うカープは、今日から本拠地に戻って交流戦前最後のカード。

打線の低迷に関しては手の打ちようがなく、何かの気まぐれで勝手に打ち始めるのを待つしかない…というような事を昨日書きました。

一方で、相手先発は前々回の登板で延長10回2死までパーフェクトに抑えながら完全試合を逃し、1試合29者連続アウトという球史に残る記録を残した大野雄大

聞けばこの大野雄大は、実はマツダスタジアムでは2014年以降一度も勝ち星を挙げていないというこのレベルの投手にしては奇妙なジンクスを持ってはいるものの、今のカープ打線ではまず打てない以前に、果たせなかった大記録を達成する可能性が高かったように思えました。

しかし、初回からのその予想は大きく覆る事になります。

今季初の1番打者に座った「消息不明だったキャプテン」こと野間峻祥の幸運極まりない内野安打を放ちノルマであった「完全試合阻止」とその後も打線が繋がり無死満塁。

だいたい、現状のカープのような拙攻が続いているチームにとって無死満塁とは打者がかえってパニックになって1点も取れないという事はありがちな訳ですが…そういう悲観的な予想を特大の一発で振り払ったのはブライアン・マクブルームでした。

最近は好調で、近年の新外国人野手としては良い数字を残しているものの単打と四球が圧倒的に多く消極的かつ4番を任せるにしては迫力に欠ける打者という印象を個人的には持っていたのですが…なんとこれが自身の野球人生でも初となる満塁弾。

好投手相手に決定的な当たりが出た事で沈滞ムードに包まれていた打線が、これで一気に活性化したかのように繋がり、5回裏にも打者一巡の猛攻で5得点を挙げて、これまた予想外の二桁得点をあっさり挙げる事になったのは何よりです。

まあ、これが持続しないのがまた、このチームのダメなところなのですけれども…。

 

とはいえ、試合全体を見ればそれでも快勝と言い難い印象を残してしまったのは大瀬良大地が低調な投球に終始したからでしょう。

上記のように味方の援護に守られたものの6回には集中打を浴びて4失点を喫するなどはっきり言って今季先発した投手の中でも最悪レベルの酷さでした。

5月6日以来の中13日での登板と休養は十分な筈でしたが…序盤から球威が無く、まるでくたびれたかのような投球を見せたのですから登板間隔とは難しいものです。

また、そんな投手を得点差があるとはいえ8回まで続投させたベンチは相変わらず常識が通じない集団なのだと改めて思えます。

今日の相手がこちらと同じぐらい貧打に苦しむチームだっただけで、上位チームや交流戦なら間違いなく逆転されていた事でしょう。

久しぶりに大量得点を得て勝利した試合とは割り切れない思いは残ります。