10回戦(カープ9勝1分)
勝利投手 松本1勝
敗戦投手 アルカンタラ1勝2敗1セーブ
(C)坂倉5号①宇草1号①
(T)-
打点
(C)菊池涼①マクブルーム①坂倉①宇草①
(T)近本①佐藤輝③
投手
※数字は自責点
(C)遠藤②-矢崎-ケムナ①-森浦-栗林-松本①
(T)ガンケル③-浜地-岩貞-湯浅-渡邊-加治屋-アルカンタラ②
先発遠藤は2回以降毎回走者を背負う投球で5回2失点で降板。
打線は7回まで毎回安打を放つも3得点に留まる拙攻でリリーフ陣も逃げ切りに失敗。
延長10回表に勝ち越されるも坂倉の一発で追いつき宇草のサヨナラ弾で4カードぶりのカード勝ち越し、
松本が2イニング1失点もプロ入り初勝利を飾る。
------------------------------------------------
先発は試合を作り切れず降板し、打線は二桁安打を放ちながら僅か2打点の貧打で更には逃げ切りにも失敗…。
質量共にこちらを遥かに凌駕するリリーフ陣を擁する相手チームを考えればどう考えても今のカープには勝ち目はないのは明らか。
そんな訳ですから9回裏にサヨナラの好機を逸して直後の10回表に勝ち越されてから試合を視聴するのを止めたのですが…この結末には驚きました。
勝ち越された延長での逆転かつ、交流戦では本塁打僅か2本という球史に残る恥ずべき記録を作ったチームにおいて同点も勝ち越しもいずれも本塁打というのですからなおさらです。
長いシーズンとなるとたまにはこういう奇妙な試合もあるという事でしょう。
驚きと言えば、先発の遠藤敦志は5回裏に満塁のピンチで失点を喫したものの、まだ2失点で86球でしたし、決定的な当たりを浴びた訳でもなかったのであっさりこのチームのベンチが継投に入ったのに驚いたファンも少なくなかったでしょう。
事実、勝ち投手の権利がある投手が代打を出された訳でもないのに6イニング目に入らず降板するのは今季初だったそう。
結果的にはケムナ誠が7回表にあっさり追いつかれた事で失敗という形にはなりましたがこのチームにしては珍しくそれなり以下の投手でも積極的に起用する継投をして見せました。
あの先発をやたらを引っ張り続ける「特有の病」を抱えるこのチームの監督に一体何があったのかは知りませんが、乏しいリソースの中から勇気を持って起用するという事は出来たようには思えます。
勝ち越された直後の一発攻勢で逆転サヨナラ勝ちという今季のカープには二度とないであろう信じがたい奇跡で転がり込んで来た勝利ですが、リソースを活かす努力をすれば良い事はあるようです。
もっとも、結果的にはプロ初勝利が転がり込んで来たとはいえこれまた10回表にあっさり勝ち越しを許した松本竜也をイニング跨ぎさせた意図はさっぱりわかりませんでしたが…。
