15回戦(11勝2敗2分)
勝利投手 薮田1勝
敗戦投手 浜地2敗
セーブ投手 栗林1敗19セーブ
(C)-
(T)-
打点
(C)羽月①野間①菊池①
(T)大山①糸原①島田①
投手
※数字は自責点
(C)アンダーソン③-松本-薮田-森浦-栗林
(T)西勇①-渡邊-浜地-岩貞-石井
先発、アンダーソンは初回に先制点を許すと2回にも失点し5回3失点で降板。
打線は初回に1点返し、7回裏には相手守備陣の乱れを衝いて4得点で逆転に成功。
6回以降はリリーフ陣が無得点に抑えて勝利。
3番手登板の薮田は2年ぶりの白星。
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プロ野球界は勿論、大相撲やサッカーや陸上とあらゆる競技でも広がり続けるコロナ禍。
2軍選手のほとんどの選手のコロナ陽性が確認されて支配下登録選手の半分が出場できない事態になっていたカープは昨日のニック・ターリーに続いて、ライアン・マクブルームと堂林翔太もコロナ陽性となり登録抹消。
いずれも最近の試合では活躍を見せていた選手であり、特にマクブルームは不動の4番として7月は好調さを維持し続けて打線を牽引してくれていただけに大きな打撃です。
更に言えば二軍の方が状況は深刻ですから、選手の補充も不可能な状況で試合に臨む事も余儀なくされました。
一応、多めに投手を入れてベンチ登録人数こそ満たしてはいますが、控え野手が相手チームより少なくなっており、相手チームと公平な状態で試合を行うのは当面不可能と言えるでしょう。
そうなってしまった以上は、今週の試合に関しては勝ち負けを論ずる事は意味のない事とすら思えます。
チームにもファンにも動揺が走る中で始まった試合は先発のドリュー・アンダーソンが初回2死走者なしから連打で2失点を喫すると言う厳しい立ち上がり。
前々回登板の阪神戦では8回無失点と素晴らしい投球を見せたものの今日は5回3失点という結果で、これで2試合連続QSならず。
試合開始早々に3点のビハンドをつけられたうえに相手先発が西勇輝という事もあり、後は敗れるのを待つだけの筈でしたが…まさかの奇跡が7回裏に待っていました。
相手投手である浜地真澄の自責点が合計で僅か1失点のみという事実から分かるように7回裏の逆転劇は相手守備陣の度重なるエラーが呼び水になったもの。
しかし、与えられたとはいえ好機を活かして今月の防御率が1点台と抜群の安定感を誇る阪神投手陣から各々の打者が繋ぎ続けたチームワークは素晴らしいものでしたし、逆境を超えて得たこの勝利は本当に感動的でした。
中でも、期せずしてプロ入り初の4番に座る事になった坂倉将吾は2安打の活躍で、勝ち越し打を放った野間峻祥や猛打賞の菊池涼介などと共に3番打者と5番打者がいずれも無安打で打線を分断している状況を覆してくれました。
昨年は同じくコロナ禍の中で一軍昇格した林晃汰が意外な活躍をみせてくれましたが、この坂倉の四番起用も良い形で作用すればと願わずにはいられません。
もっとも、それもコロナ禍がこれ以上チームに広がらなければなのですが…。