吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

09/30(金)●「CS争いという嘘」(カープ2022)

広島東洋カープ1-5東京ヤクルトスワローズ

25回戦(8勝16敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 山下1勝1敗

敗戦投手 九里6勝9敗

 

本塁打

(C)坂倉16号①

(S)キブレハン5号③オスナ20号②

 

打点

(C)坂倉①

(S)キブレハン③オスナ②

 

投手

※数字は自責点

(C)九里③-遠藤-森浦②-松本-ケムナ

(S)山下-石山-今野①

 

先発九里は3回表に先制3ランを浴びてノックアウト。

打線は坂倉の本塁打による1点のみの拙攻。

攻守で奮わない試合で惨敗し3連敗を喫し今季5位が確定する。

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昨年に続いて圧倒され、相手の優勝にただただ貢献しただけだった今季最後のスワローズ戦。

試合前にはフリー打撃に今季限りでの現役引退を表明した嶋基宏が打席に立った瞬間にアナウンスと彼の登場曲である「熱くなれ」が流れるという粋な演出があったそうです。

嶋と言えば、長らく東北楽天ゴールデンイーグルスで正捕手を務めチームを日本一に導いた選手であった事と共に2011年の東日本大震災直後での事前試合前でのスピーチが印象に残っている選手。

あの時は未曽有の被害と混乱の前に呆然とすると共に「こんな状況でプロ野球を楽しんで良いのだろうか?」と誰もが思っていた時。

そんな状況で彼が行った「見せましょう、野球の底力を」で知られるあのスピーチに選手は勿論、大多数のファンも救われた気持ちになった事でしょう。

「どんな状況であっても好きなものは好きで良い」と。

あの時に彼がそれを示してくれたからこそ、あの震災以降も、そして10年後にやってきたコロナ禍という災厄にあっても私たちが球場に足を運び続けられるとも言えます。

そんな球史に残る言葉を残したこの優れたパーソナリティを持つ名選手に対して基本的にビジターチームやそのファンに冷淡なカープ球団にしては極めて異例とも言える餞には心温まる思いがします。

 

そんな試合前の光景とは逆で、試合の方は全く心が凍り付くような酷い試合であっさり4年連続のBクラス及び2年ぶりの5位が確定しました。

先週から「負けられない戦い」などと在広マスコミが煽りまくる声とは裏腹に僅か1勝しか出来ず残りは全て大敗という状況で最後は攻守ともに選手からやる気が全く感じられない無様極まりない結末…。

前回前々回と試合を全く作れなかった九里亜蓮は今日も、2死から走者を溜めてから痛打されるといういつものパターンで打たれると言うくたびれた投球。

シーズン通して安定せず、何度も何度も同じようなパターンで失点を繰り返して最低限の仕事すら出来ない彼を見ると大瀬良大地ともども昨年複数年契約を結んだのは間違いだった…とまでもさすがに思わないまでも来季以降も厳しいと思わざるを得ません。

それでも奇跡の逆転を信じて多くのファンは留まり続けた…と言いたいところですがどう考えても目当ては村上宗隆のシーズン56本目の本塁打だったでしょう。

既に1ヶ月前から事実上Bクラスは確定していたも同然なとはいえ、これだけ酷い内容の試合で終わりとは本当に不愉快としか言いようがありません。

また、球団もこれを持って「シーズン終盤までCS争いをした」なんて間抜けな言い訳をしないで欲しいものです。

そもそも、今の状況は他チームの不可解な足踏みで数字上の可能性が残っていただけの事に過ぎない紛い物でしかないのですから。