25回戦(10勝15敗)
勝利投手 柳9勝11敗
敗戦投手 森浦3勝6敗
セーブ投手 R・マルティネス4勝3敗39セーブ
(C)-
(D)-
打点
(C)-
(D)ビシエド①高橋①溝脇①
投手
※数字は自責点
(C)森-森浦②-松本-コルニエル-藤井①
(D)根尾-柳-清水―R・マルティネス
先発森は2回以降毎回被安打を浴びるも持ちこたえて5回無失点で降板。
打線は僅か3安打で三塁すら踏めない拙攻。
2番手森浦が打ち込まれて勝ち越され完封負けで4連敗を喫し今季最終戦を終える。
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当然と言えば当然ですし、遅すぎるぐらいと思えはしましたが…。
今朝、佐々岡真司監督が今季限りで辞任する意向を明らかにしました。
就任前年度はBクラスに転落していたとはいえ、前人未到の3連覇を達成し隆盛を誇っていたチームを引き継いでおきながら、優勝争いはおろか一度たりともシーズン勝ち越しにかすりもせず3年連続Bクラス。
彼と彼のファンには大変申し訳ないですが、球団史上…むしろ今世紀のプロ野球全体で考えても最低クラスの指揮官と呼んで差し支えないでしょう。
そんな佐々岡監督が彼のリリーフ投手の起用のタイミングと同じく遅すぎたものの、カープ球団がとち狂って続投要請を出す前にようやく下したこの決断。
これは、この最低の指揮官がその任期である3年間の中で最初にして最後、そして最良の決断だったいえるでしょう。
既に順位は「定位置」である5位が確定し、監督も辞任、引退試合が行われる訳でもなく、更にいえば9月末日にBクラスが確定した影響でスカパーを解約したファンも少なくなく誰も注目しない白け切ったムードで始まった試合は散々なものとなりました。
前回の試合で1得点に終わった打線は今日に至ってはプロ初先発の根尾昴の前に手も足も出ず以降も併せて僅か3安打という酷い結果と内容。
消化試合となった事で、先発のチャンスが与えられる事となった森翔平こそ全く期待できなかったわりに5回無失点というまずまずの結果を残しましたが、内容を見れば明らかに相手先発である「野手」の方が充実していました。
まあ、それでも球数的には余裕はあったのですから、先発を引っ張り続けた挙句、先発ローテーションを疲弊させ、最後は崩壊させた指揮官の最後の試合らしく、失点するまで150球でも200球でも好きなだけ投げさせても良かったとも思えたですが…。
ここで、あっさり5回で交代させると言うのも改めて白けさせてくれますね。
一体この監督の指導者としての性根や信念とは何だったのでしょうか?
私にはこの3年間でさっぱり理解できなかったです。
結局、試合は何の見せ場も救いもなく惨敗し、あとは監督が涙ながらに辞任を表明して最初から最後まで白けきった空気が残るだけでしたが…まあ、このように結果も内容も何の魅力もない試合だったからこそ、かえってこの最悪の3年間の最後を飾るに相応しいうえに、記憶から抹殺する為には良かったかもしれません。
こうして、開幕9連敗を喫した阪神が大逆転で3位に滑り込んだのとは対照的に開幕6連勝を果たしながら、最終的には4連敗を喫したうえに、負け越しは現監督就任以降では最悪の8でシーズンを終える事となりました。
更にいえば本拠地での試合に至ってはなんと6連敗で、これでCS争いを最後まで見せたなどと言うのは単なる詭弁にしか過ぎないでしょう。
退任する監督が球場でのセレモニーで涙を流すというのはあまり聞いた事がありませんが、良くも悪くも温和な好人物である佐々岡監督らしいとは思えます。
また、一応は責任を取って辞任と言う決断を自ら公表した以上、「屍に鞭打つ」というような事をする必要がない事も分かっています。
ですが、感動や驚きとは無縁だったろくでもシーズンを魅せられ続けた身としては、最後にこう言わせてもらう権利もあるでしょう。
「泣きたいのはこっちだよ!!」と。