9回戦(カープ6勝3敗)
勝利投手 アンダーソン3勝1敗
敗戦投手 小川2勝5敗
セーブ投手 島内1勝1敗1セーブ
(C)菊地3号①
(S)村上9号①
打点
(C)菊地①上本②
(S)村上①
投手
※数字は自責点
(C)アンダーソン①-ターリー-島内
(S)小川③-星-木澤-丸山
先発アンダーソンは与四球0奪三振6で7回1失点の好投。
打線は初回に菊池の先頭打者本塁打で先制も以降は5回裏の上本の適時打のみに留まる。
8回以降はリリーフ陣が得点圏に走者を背負うも凌ぎ切りカード3連勝。
島内はプロ入り初のセーブを記録。
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昨日は森下暢仁の好投が実って4カードぶりのカード勝ち越しを決めたカープは今日が交流戦前最後の試合。
今日の先発は前回登板時に負傷降板してその影響が危ぶまれたドリュー・アンダーソンでしたが意外にも立ち上がりから安定した投球を見せてくれました。
速球、変化球共に制球が取れたボールをテンポ良く投げる姿は来日初先発の試合を思い出すかのようで、4月の時点では先発ローテーションに入っているのが不可解と思えたぐらいの低迷ぶりとは大きな落差です。
とはいえそのアンダーソンが最少得点だけで最後まで投げ抜いてくれると思えなかったのも確かで、その点初回に菊池涼介の先制弾以降は得点の予感すらしない展開は歯がゆい物でした。
5回裏にようやく届いた背番号97のユニフォームで初めて放った中村貴浩の安打をきっかけに菊池、上本崇司の連打で追加点を上げましたが…それでも昨日、一昨日の展開からすれば十分と思ったファンはそう多くなかったでしょう。
それだけにアンダーソン降板後の8回以降の継投は注目でした。
ここまでカープは出来るだけ特定の投手の3連投を出来るだけ避ける傾向がある為、ニック・ターリーをやむを得ず投入したものの同じく3連投となる矢崎拓也を投入しにくい状況。
ここでクローザーに抜擢されたのがプロ入りでセーブ経験のない島内颯太郎でした。
島内は、今季は比較的好調を維持しているとはいえ、決して安定感が抜群とは言い難い投手。
案の定2死1塁2塁というピンチを招いたもののプロ入り初セーブを記録し、見事に任された任務を完遂する事となりました。
こういう決して実績も安定感も抜群とは言い難い投手をこういう場面で投入するのは大変なリスクを伴う事で、先月の東京ドームでは似たようなシチュエーションで松本竜也を投入してせっかく延長12回で勝ち越した試合を落とすという失敗もありました。
しかし、長いシーズンを戦ううえでこういう「恐れない起用」を続けるという事は大切な事。
今日はそれが見事な結果を残したという点で考えても良かったかと思えます。
そういう訳ですから、上述の東京ドームの読売戦の直後に3連投となるニック・ターリーを投入しなかった事を非難するコメントを残した「昭和の価値観でしか物事を見ないおじいちゃん」こと安仁屋宗八氏が明日のRCCラジオの自身の番組でこの事についてどうコメントするか大変楽しみではあります。
せっかくだから「ざまあみろってんだ!」と投書でもしましょうかね。