7回戦(2勝3敗2分)
勝利投手 大瀬良2勝
敗戦投手 戸郷3勝2敗
セーブ投手 栗林1敗11セーブ
(C)-
(G)-
打点
(C)小園①秋山①
(G)-
投手
※数字は自責点
(C)大瀬良-塹江-矢崎-島内
(G)戸郷②-平内-井上
先発大瀬良は毎回走者を背負いながらも6回無失点の粘投。
打線は初回に小園の適時打で先制も以降は繋がらず2得点に留まる。
僅差のリードを4人のリレーで守り抜き完封でカード初戦を制する。
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一昨日の試合でプロ初登板の投手に二桁奪三振を喫したうえで無四球完封を喫した史上唯一のプロ野球チームとなったカープ。
その12球団随一の迫力の無さと情けなさを持つ打線を擁するチームは今日から読売との対戦です。
両チームとも打線の元気の無さばかりが目立ちましたが、瀬戸内海を挟んで隣県の松山での遠征を終えてスーパージェットで悠々と帰広したカープより北陸新幹線開業で乗り換えが増えてかえって不便になってしまった福井から京都経由で広島にやってきた相手チームの方がより拙攻が目立ったようです。
もっとも、先発の大瀬良大地は初回にいきなり安打を浴びるなど毎回走者を背負う苦しい投球でしたが、それでも最終的には耐え抜き6回無失点と素晴らしい投球を見せてくれました。
その粘りには前回同様の老獪さに加えて今日は失われて久しかった力強さすら感じるほど。
床田寛樹、森下暢仁と並んで防御率1点台を誇るその状態の良さは間違いなくこのチームの大きな武器と言えるでしょう。
一方、打線は初回になんだかんだで4番で打点を地味に重ねている小園海斗の適時打で先制したものの5回以降は2塁すら踏めない拙攻と相変わらず見ていてイライラするだけの無様な姿を晒しました。
とはいえ、相手先発も防御率1点台を誇る相手チームの主戦投手である戸郷翔征でしたからむしろこの程度の打者しかないチームが2点も取れたのは奇跡と考えた方が良いかもしれません。
こういう展開になると中盤以降はとにかく僅差のリードを守り抜くという手段でしか手段を得るしかありません。
その点、先発陣と並んで安定しているリリーフ陣が素晴らしい投球でその任務を全うしてくれました。
一方で、このような展開になったにも関わらず守備力がその辺の高校生並みの林晃汰を8回表まで1塁手として放置し続けたベンチの意図は一体何を考えているのか悩乱しているのか分かりかねるもの。
もう、どう考えてもどの投手が相手でもまとまった得点など不可能な能力の無い打者しかいないチームにあって辛うじてリードを守って試合中盤に入った場合はとにかく遮二無二守りに徹するしか勝つ方法はあり得ません。
また、この林や宇草孔基のような「たぶん他より打つかもしれないから守備は目をつぶる」というようなレベルの期待しか持てない選手など終盤の守備につくのは頑張っている投手たちに対してあまりにリスペクトを欠いた行為でしょう。