9回戦(4勝3敗2分)
勝利投手 アドゥワ4勝1敗
敗戦投手 高橋礼2勝2敗
(C)末包1号③菊池2号①
(G)-
打点
(C)小園①末包④林①秋山①矢野①菊池①
(G)坂本①萩尾②
投手
※数字は自責点
(C)アドゥワ③-森浦-塹江-中崎-黒原
(G)高橋礼④-井上②-平内①-大江
先発アドゥワは初回に3失点を浴びるなど6回途中で降板。
打線は1回裏に小園の適時打と末包の逆転3ランで試合をひっくり返すなど合計9得点。
2番手森浦の好救援などリリーフ陣も無失点で抑えてカード3連勝を飾る。
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前回前々回と何とか接戦をものにして、今週及び、このカードの勝ち越しを決めたカープでしたが今日に関しては正直なところ勝利を収めるのはまず諦めるしかないと思えました。
というのも、接戦での継投で既に栗林良吏、島内颯太郎、矢崎拓也が2連投でいずれも昨日と同じような接戦になった場合でも投入が難しい状況。
加えて、今季カープの日曜日の本拠地戦と言えば未だに1得点も入っておらず、いつも以上に打線に期待は全くもてませんでした。
こういう状況だと辛うじて勝利への前提条件は先発を務めるアドゥワ誠が無失点でどこまでイニングを投げ抜けるかでしたが、それも初回にいきなり連打で3失点を喫してしまいました。
こうなるともうこの時点で今日の試合は事実上終了だったのですが…。
1回裏にいきなり奇跡が起きます。
今季ここまで2度の対戦で1得点も出来なかった高橋礼相手に小園海斗が放った幸運極まりないポテンヒットが適時打となり待望の日曜日での本拠地初の得点を奪うと直後に末包昇大の今季1号が逆転の3ラン。
以降も打線は繋がり4回5回にも追加点を挙げて得点が入らない筈だった試合であれよあれよと重ねた得点は何と9得点。
ここまで今季1度もファンが歌う事が出来なかった「宮島さん」がようやく日曜日の本拠地に戻って来た形です。
苦手投手が先発かついきなりビハンドを背負いながらのこの展開を見て、このチームの打者にこれだけ得点を挙げる力が残っていたとは大変な驚きです。
一方、初回に大きく崩れたアドゥワは、その後は立て直して5回まではパーフェクト投球で前述の追加点までしっかりと耐えてくれました。
アドゥワといえば昨日、ようやく今季初勝利を挙げた九里亜蓮を見れば分かる通り、少しでも失点を喫ればその時点で今日の勝利が無くなるという今季の先発陣にあって比較的援護に恵まれている投手ですが、上記のようにギリギリで耐える事は耐えている事からそれは単なる本人の運だけでは無いでしょう。
まあ、さすがに6回には力尽きてしまったのは残念ですが…。
しかし、今日は栗林、矢崎、島内が起用しにくい状況にあって6回無死1塁2塁の場面で3者連続三振と好救援を見せた森浦大輔など彼ら以外のリリーフ陣も素晴らしいパフォーマンスを見せて最後まで危なげなく試合を進める事が出来ました。
とにかく守り切る事でしか勝利を得られないチームにおいてこの内容と結果は待望のものでしょう。
もっとも、だからといって打線がこのまま好調を維持するというのも考えにくいですけれども。