10回戦(4勝4敗2分)
東京ドーム
勝利投手 高梨2勝1敗
敗戦投手 栗林2敗20セーブ
(C)堂林1号①
(G)丸5号①
打点
(C)堂林①
(G)吉川①ヘルナンデス①丸①
投手
※数字は自責点
(C)床田②-黒原-コルニエル-森浦-栗林①
(G)戸郷①-ケラー-バルドナード①-西舘-高梨
先発床田は8安打を浴び6回に逆転を許し2失点で降板。
打線は6回表に堂林の本塁打で先制も繋がりに欠ける展開。
9回2死から暴投で追いつくも10回裏に栗林がサヨナラ弾を浴びて連勝が3で止まる。
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悲惨極まりない打線に比して投手陣の頑張りであれよあれよとスイープを決めた前節を経て乗り込んだ東京ドームでの初戦。
こちらの先発が5月の月間リーグMVPとなった床田寛樹に対してノーヒットノーランを達成しながらその床田の為に月間MVPを獲得できなかった戸郷翔征というある意味因縁の対決ともなりました。
好投手同士の対戦らしく5回まで両チームとも無失点で迎えた6回表に堂林翔太が今季の開幕4番打者としては12球団最後となる今季初本塁打を放って先制しましたが、以降は続かず。
9回表2死にアルベルト・バルドナードの暴投という幸運な形で土壇場で追いつき10回表には無安打で2死1塁3塁と好機を迎えながらもここでも得点圏での悲しいほどの弱さを見せつけただけでした。
被安打8で先制直後に逆転を許したものの未だに開幕から登板した全試合でQSを維持し続けている床田を序盤で全く援護できなかったのが響く事になった形です。
こういう展開が続いているからこそ、やはりこのチームに安定して勝利を積み重ねる事は難しいという事なのでしょう。
それだけに今季圧倒的な投球を続けていた栗林良吏が相手チームの「やたら顔の大きな男」にサヨナラ弾を浴びたとしてもやはり責められません。
「いつまでも続くと思うな。親の恩と投手陣の頑張り」
攻守のバランスがあまりに悪すぎるチームは常に大崩れの予感が漂うという事です。
しかし、こういう状況にあっても打線の奮起を促すのは難しいでしょう。
何しろこのチームで一番本塁打を放っている末包昇大が故障で登録抹消されて余計に長打が期待できる選手がいないのですから。
加えて今日は、肩の故障により今季絶望となったマット・レイノルズの契約解除とウェーバー公示が球団から発表されました。
今となっては多くのカープファンにとって「誰だそいつ?」という反応になるかと思えるでしょうが…。
ドル建てで推定8300万円もの年俸を払いながら安打を1本たりとも放てなかった助っ人となった彼は、不運な故障という事を差し引いても「球団史上最低の外国人選手」と言い切って良いでしょう。
更に言えばもう一人の「使えない助っ人2号」ことジェイク・シャイナーも2軍で1割台で完全に居場所を失っている状況ですから、今季の外国人野手についてはもはや不祥事と呼べる酷さ。
これだけ酷いと在米スカウトについても大幅な見直しが必要でしょう。
少なくとも明らかにスカウトとしての能力が皆無である事を完全に証明したブラッド・エルドレッド氏については今季限りで契約解除とする事をカープ球団には強く求めたいと思えます。