14回戦(9勝5敗)
勝利投手 玉村2勝3敗
敗戦投手 濱口2勝3敗
(C)-
(De)牧16号③
打点
(C)菊池①小園①坂倉①矢野③
(De)牧③
投手
※数字は自責点
(C)玉村③
(De)濱口④-佐々木①-ウィック-京山
先発玉村は3回までパーフェクト投球を見せるなど安定した投球で8回まで無失点。
打線は2回裏に菊池の適時打で先制し、矢野の3打点猛打賞の活躍などで6得点。
最終回に玉村は3ランを浴びるも9回を無四球で投げ抜き連敗を止める。
玉村はプロ入り初完投。
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これまでの貧打に加えて投手陣が崩れるという形で後半戦最初のカードを負け越したカープは今日から広島での後半戦最初の本拠地戦。
前回試合は先発の九里亜蓮が試合を作れない展開となりましたが、今日の先発である玉村昇悟に関しても大きな期待は持ちにくかったファンは私だけではなかったかと思います。
日程の都合や雨天中止の影響などで実に7月7日以来の登板となったほか、ここまで6回を何とか凌ぐのが精一杯な結果と内容。
有り体に言えばこの投手には明らかに「7回の壁」とも呼べるものがありました。
しかし、玉村は3回までパーフェクト投球と素晴らしい立ち上がりを見せると以降も2安打を浴びるのみでほぼ危なげない投球で6回以降の3イニングは3者連続奪三振含めて再び走者を出さない投球で上記の「壁」をあっさり突き抜けて見せました。
最終回はさすがに緊張してしまったのかいきなり走者を背負うと田中広輔の落球もあり牧秀悟に3ランを浴びてしまったのは残念でしたが、これまでを考えるとプロ入り最高の内容と結果と言えるでしょう。
前半戦終盤から先発が試合を作れない展開も目立つようになり、ローテーションが苦しくなってきた状況にあって実績で劣る若い投手がこれだけの活躍をここで見せてくれるのはチームにとって大きな事かと思えます。
一方で、打線は上記の通り長いイニングを期待出来そうにない投手が序盤からしっかりと投げている段階からまとまった援護点を与えて中盤以降も安定した投球の呼び水となれました。
ここまで先発が十分に試合を作る程度では勝ち星を得られなかったチームにあっては珍しく攻守での一体感を感じる事が出来た思いです。
中でも特筆すべきなのは、3打点猛打賞の活躍を見せて同日に東京ドームで行われた都市対抗野球の決勝で4安打を放ち三菱重工Eastを優勝に導いた兄ともども輝く形となった矢野雅也。
直後に打席に立った松山竜平が4タコと全くの役立たずだった事もあり、決定的な場面での活躍は勝利の原動力となりました。
今日含めて後半戦4試合で9安打を放ち打率が2割切る寸前だった状態から数字を挙げて来ている坂倉将吾共々、投手陣の活躍に陰りが見えているだけに好調を維持して欲しいものです。
まあ、明日の相手先発を見ると望みは薄いでしょうが…。