19回戦(8勝8敗3分)
東京ドーム
勝利投手 島内8勝6敗
敗戦投手 ケラー2敗1セーブ
セーブ投手 栗林4敗33セーブ
(C)-
(G)-
打点
(C)小園①矢野①
(G)浅野①
投手
※数字は自責点
(C)アドゥワ①-塹江-森浦-黒原-島内-栗林
(G)戸郷①-大勢-ケラー①
先発アドゥワは10安打を浴びながら粘りの投球で5回2/3を1失点で抑える
打線は8回終わって2塁すら踏めない拙攻も9回1死からで小園の適時打で追いつく
10回表に矢野の適時打で勝ち越し逆転勝利でカード勝ち越しを決める。
------------------------------------------------
やや曇天の空の下で移動して辿り着いた東京ドーム。
今日の試合がカープにとって今季この球場での最終戦となります。
昨日は、終盤にようやく先制点を挙げながら直後に逆転を喫するという大変残念な結果となってしまいましたが、今日の試合についても厳しい結果が予想されました。
なにしろ、相手チームの先発はエース格の戸郷翔征であるのに対して、こちらの先発は前回登板でプロ初完封を決めたもののローテーションに定着している訳ではないアドゥワ誠。
実際、試合が始まるとまさに「防戦一方」と表現するに相応しい苦しい試合展開でした。
アドゥワは初回からいきなり得点圏に走者を背負いながら小園海斗の好判断で凌ぐと以降4回までに7安打を浴びて毎回得点圏に走者を背負うという内容。
なのですが、いずれもギリギリで踏みとどまって得点を許さない驚異的な粘りを見せて5回まで無失点で投げ抜いてしまいました。
残念ながら6回2死に浴びた10本目の安打が先制適時打となり降板とはなりましたが、その反比例する内容と結果は前回とは別の意味で凄まじいもの。
援護の無い状況で粘り抜いたその投球は結果的には見事なものでした。
一方、昨日床田寛樹を援護しきれなかった打線は8回表終わった2塁すら踏めない拙攻で全くいいところがありませんでした。
どう考えてもこのまま戸郷に完封負けを喫するのは必然と思われたのですが、9回表に初めて得点圏に走者を置くと小園海斗が適時打を放ち土壇場で劇的な同点劇。
今日は、内野B指定席と読売ファンとカープファンが混ざった場所での観戦だったのですがこの辺から周囲も興奮の坩堝と化しました。
直後の9回裏に一打サヨナラ負けのピンチを作った島内颯太郎が岡本和真を打ち取って辛くも凌ぐと、10回表に矢野雅哉が勝ち越し打。
いずれもギリギリのところで底力を見せて、負けるべき試合を劇的な逆転劇に変えてしまいました。
それも優勝を争う状況での2位チームとの直接対決で。
ここまで来るとさすがに理屈では測れるものではないでしょう。
隣のまさにパリピと言った風情のカープファンのお兄ちゃんたちの集団による盛り上げの影響もありましたが、私の座っていた周囲の一体感もあまり普段のビジターの内野席では味わえないものでした。
それも含めて今日の試合は大変忘れがたい試合の一つとなりそうです。
というよりこれからの人生でこれだけ劇的な試合をあと何度見られるか?
そんな事も帰りの電車の中で少し考えてしまうほどに。