1回戦(カープ1勝)
勝利投手 森下1勝
敗戦投手 石田裕1敗
(C)-
(By)牧2号②
打点
(C)野間②田村①小園②二俣①矢野①堂林①
(By)牧②
投手
※数字は自責点
(C)森下②-中崎
(By)石田裕③-佐々木①-篠木④-颯-堀岡
先発森下は3回表に先制2ランを浴びるも中盤以降安定し、8回1失点。
打線は4回裏に野間と田村の適時打で逆転し5回表にも小園の適時打で追加点。
6回表にも相手投手陣の乱調に助けられて追加点を挙げて今季最多の8得点で連敗を止める。
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昨年の8月が終わった時点で優勝マジック点灯まであと少しだったところから球史に残る転落劇を演じてBクラスに終わったカープと、同じ時期にCS出場すら絶望的だったにも関わらず一気に27年ぶりの日本一の栄冠を掴んだベイスターズ。
最後の一か月で全てを失ったチームと、全てを勝ち取ったチームという対照的なチーム同士の今季最初の公式戦での対決ですが…。
この両チームはオフの過ごし方や、開幕以降のチーム状況もまた対照的です。
かたや昨季が惨敗に終わったろくな補強もせずにいい加減なオフを過ごした挙句開幕から2カード連続を負け越して最下位。
かたや昨季の栄冠から慢心せず積極的な補強を進めて開幕から2カード連続勝ち越しと絶好調。
どちらが優れたチームであるかはもはや語るまでもないのですが、決して優れたチームが勝利する訳ではないのが勝負の難しさと不条理さというものだと思い知らされます。
ローテーションが開幕から一巡して今季2試合目の先発となった森下暢仁は前回に續いて序盤に相手チームの主砲に2ランを浴びて先制を許す展開。
直前に不振の菊池涼介に代わって二塁を守った小園海斗の幼稚なエラーさえ無ければというエクスキューズはありますが、あっさり先制されているという点を考えれば開幕投手も務めた主戦投手としてはやや頼りない印象は拭えません。
もっとも、その後は安定して中盤以降は僅か1安打しか許さず8回を2失点で投げ抜いた事を考えれば全体を通して見れば好投と呼ぶには十分な結果と内容だったかと思います。
正直、今季の打線では二桁勝利は困難でしょうがこの調子で安定した投球を期待したいものです。
一方、前回は適当にバットを振って凡打の山を築いた挙句、小川泰弘に100球未満での完封を喫した打線は今日も4回2死まで走者すら出せず、永遠に得点が出来ないのではないかと思えるぐらいの拙攻。
しかし、小園海斗がチーム初安打を放つとそこから5連打で一気に逆転に成功する訳ですからわからないものです。
その後も得点を重ねて終わってみればいずれも今季最多の12安打8得点。
のみならず5番起用となった野間峻祥の同点の2点適時打となる今季初安打を放てば、サンドロ・ファビアンも2安打で、あの曾澤翼ですら安打と誰も予想も期待もしなかった場面の連発。
とはいえ、この数字だけ見て「ようやく打線が目覚めたか」と希望を抱くファンには大変申し訳ありませんが、その内実は6回裏の5連続四死球に代表されるように相手チームの自滅。
そもそも田村俊介の逆転の適時打も牧秀悟のファンブルによるものですから、実際カープの打者が自力で勝ち取った得点はせいぜい3得点程度でしょう。
意地悪な言い方をすれば要するにただ打席に立っていただけで得点出来たのも同然だったという事です。
とはいえ今のカープでこれだけ得点が入る事はまずありえない事ですから今日のところは素直に喜べば良いかと思います。
明日以降はまた得点が入らない日々が続くのですから。