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カープと趣味の日記

04/05(土)●「終わり良ければ…の典型」(カープ2025)

広島東洋カープ8×-7横浜DeNAベイスターズ

2回戦(カープ2勝)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 森浦1勝

敗戦投手 山崎1敗

 

本塁打

(C)末包2号②田村1号①

(By)-

 

打点

(C)末包③菊池①矢野①田村①

(By)オースティン②山本②牧①佐野②

 

投手

※数字は自責点

(C)床田②-ハーン-栗林⑤-塹江-島内-森浦

(By)東②-宮城-入江①-伊勢-山崎①

 

先発床田は初回に失点して以降は安定し7回2失点の好投も最終回に栗林の乱調。

打線は末包の2ラン含む3打点の活躍と相手失策で8回までに6得点。

4点差を一時逆転されるも土壇場で追いついた末に延長11回裏に田村の本塁打で今季初のサヨナラ勝利で連勝とカード勝ち越し。

田村は球団史上初となる代打サヨナラ弾でのプロ初本塁打を記録

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私は「ルーズヴェルトゲーム」という言葉が嫌いです。

互いに大量に点を取り合っての僅差という点では一見見応えがあるように見えますが8-7なんて両チームとも攻守でミスが多いだけの試合にしか思えないからです。

というより語源となったフランクリン・ルーズヴェルトという人物は野球を見る目がなかったと言わざるを得ないです。

実際にその「ルーズヴェルトゲーム」に該当するスコアで終わったこの試合も両チームとも攻守でミスが目立ち最終的にはグダグダな形で延長戦に突入するという展開。

最終的には田村俊介による劇的なサヨナラ弾で今季初のサヨナラ勝利と連勝、そしてカード勝ち越しという結果となりましたが、ここに至るまで色々とありすぎてどうまとめて良いのか分からない「味の分からない五目飯」のような試合であったかと思えます。

 

前回の阪神戦では試合中盤に力尽きる形で敗戦投手となった先発の床田は、今日は初回から連打を浴びていきなり2失点を喫するという最悪の立ち上がり。

結果的に以降は安定して7回を2失点と言う結果ですので好投と言えば好投なのですが、昨日の森下暢仁といいこの床田といい簡単に先制点を許す場面が目立つのは絶望的な貧打のチームとしては困りもの。

ましてや、今日の相手先発はまず得点をする事が困難な東克樹が相手なのですから…。

 

と思いきや、打線はその東相手にまさかの奮闘。

特に6番に座った末包昇大が適時3塁打に2ランと今週初めの神宮球場に続いて決定的な長打を相次いで見せてくれました。

また、開幕から極度の打撃不振でスタメン落ちにもなっていた菊池涼介も適時打含む2安打という活躍もあり、東の攻略に成功すると言うまさかの展開。

8回表には前回3点差を守れない乱調を見せたテイラー・ハーンが抑えると直後に相手チームの考えられないエラーで追加点を得るという幸運もあり、ほぼ勝利を掴みかけていました。

それだけに4点差をひっくり返された9回表に起きた出来事は大変な衝撃です。

今季初の連勝とカード勝ち越しがかかった展開でしたからこの点差でもあえて栗林良吏を投入するのは当然の事。

また、その彼がプロ入り後でも最悪の乱調を見せた以上は、塹江敦哉や島内颯太郎を相次いで投入するのも妥当な判断でしたが、結果的にはブルペン崩壊を印象付けるだけの結果となってしまいました。

昨季から崩れる場面が目立ったうえでこの結果では残念ながら栗林はもはや頼みに足る投手では無くなったという事です。

前回のハーンもそうですが、ブルペンの中核を担う投手がこういう状態になってしまた以上は、もはや今季のカープの継投は出たとこ勝負と考えねばなりません。

私たちファンはせいぜい彼らが登板した時に賽の目がどう出るか日頃の自身の行いを悔い改めながら祈るしかないと言う事です。

 

こういう展開になると試合は敗戦に終わりチームは沈滞ムードが漂う筈でしたが…直後の9回裏土壇場での同点劇と森浦大輔の2イニングを5奪三振含めて6人で抑えたパーフェクトリリーフがそうはさせませんでした。

そして、何よりも田村のサヨナラ弾。

プロ入り初本塁打がサヨナラ弾はプロ野球史上43人目で球団史上でも35年ぶり4人目。

更にいえば代打サヨナラ弾によるプロ入り初本塁打は球団史上初の快挙。

ついでにいえば打たれた相手投手の山崎康晃の1球敗戦もプロ野球史上28人目と記録尽くしの一打となりました。

 

とはいえ、勝って当然のゲーム展開を落としかけたうえで負けて当然の状況から追いつくというここに至るまでの経過を考えればまさに「終わり良ければ…」の典型とも呼べる試合で、内容的に明日に繋がるものがあるかは大変微妙なところ。

良くも悪くも色々とありすぎて困惑してしまう試合ですが、最後の最後でスッキリと終えられたのは良かったと思うしかないでしょう。

そもそも内容を云々言えるほどこのチームは強くないので…。