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カープと趣味の日記

「変わりゆく広島駅と本拠地開幕戦」(カープ観戦記2025)

2025年3月28日(金)広島カープ0-4阪神タイガース

2025年3月30日(日)広島カープ2-0阪神タイガース

 

新幹線が三島駅を通過した辺りで東京駅前の大丸で求めた日本橋弁松の弁当を広げて富士山を眺めながら一献しようとしましたが生憎の曇り空で見えず。

幸先の悪さを感じながら今から向かうマツダスタジアムでのカープの本拠地開幕戦の事を考えます。

知っての通り今期のカープは補強に失敗した挙句、オープン戦の成績もボロボロという状況。

そんなチームの開幕戦をわざわざ有給休暇を取ってまで見に行く価値があるかと思う人もいるかもしれませんが…むしろ私が広島に戻ったのはそのチームの弱さ故です。

ご存知の通りカープは1998年~2013年と15年に渡りBクラスが続いた期間があった影響でその間に本拠地で開幕戦が行われたのは2002年のみ。

要するに私が社会人になってから10年以上は本拠内での開幕戦を見る事はできませんでした。

そういう事を考えると見られるうちに見ておかないという心理が強くなるのも理解頂けるかと思います。

まあ、大変後ろ向きな理由なのですが…。

 

もう一つこの時期に広島に帰省した理由はちょうどこの1週間ぐらい前に開業したばかりの広島駅新駅ビル「ミナモア」の存在。

先代の「ASSE」の閉鎖から実に丸5年かけての完成となりました。

たんに新しい駅舎というだけでなく構内2階に広電を乗り入れさせる為に、新路線開業も含める大規模な工事でもはや完全に別の駅と呼んでいいぐらいの変わりよう。

幼い頃、私が初めてカープの試合を観戦しに行った当時はまだ「広島駅ビル」時代でいかにも昭和に建築された古めかしい雰囲気の建物でしたからまさに隔世の感すらします。

若干案内が分かりにくく迷ってしまいましたが、工事が進む新たな広電の駅舎内の電停や屋上庭園からの眺めを楽しむ事が出来ました。

8月に開業予定の駅前大橋線の工事を見るにつけてこれからの帰省が楽しみに思えてきます。

 

「ミナモア」を一通り巡ってからこれまた新たに増設されたペドストリアンデッキを経由してカープロードへ。

試合開催日は歩行者専用となるものの、その混雑ぶりは凄まじいものでしたから大幅な拡幅は嬉しい変化です。

 

風が時折吹いて肌寒い曇り空の中で到着したマツダスタジアムでは試合前試合後限らず「カープうどん」が飛ぶように売れていました。

というより寒すぎて生ビールよりもコーヒーやココアの方が売れていた印象です。

開幕セレモニーと広島市長による始球式などを経て始まった試合の方は初回にいきなり先制されると以降は投打で圧倒される一方的な展開で完封負けと球場に負けないぐらいお寒いもの。

もっとも私が座っていたライト側外野席の雰囲気は悪い物ではなく…というより賑やかな笑い声が老若男女問わずに飛び交いみんな開幕戦を楽しんでいたようです。

まあ、弱いチームを応援するという事は、こういうものなのですよね。

これだけでもここに来て良かったと思えます。

 

翌日こそ昼は別邸でのんびり過ごし、夜は八丁堀や流川で楽しんで過ごしたものの開幕3試合目の観戦。

今日は、試合終了後にそのまま新幹線に乗って帰京するので荷物を広島駅に預けます。

駅舎の改装中はとにかくロッカーの数が壊滅的に少なく手荷物預かりの場所も遠いばかりか混雑が凄まじかったのですが、さすがに駅舎の改装がおわった事もあり大幅に改善されていたのは何よりです。

試合前に球場内のミュージアムスペースに行くとカープ坊や50周年を記念する展示もありました。

「ペットマーク」という良く分からない称号のまま50歳となったカープ坊や

この50年で様々なバリエーションも生まれて、カープのみならずもはや広島を代表するキャラクターとして定着したといっていいでしょう。

ちなみに私の祖父が所有していた恐らく1975年に制作されたと思われるカープ坊やのグッズ(謎のオブジェ)に書いてあった名前は単純に「カープマスコット」とあり、当初は名前がいまいち定着していなかったようで…

 

今日も座席は外野指定席だったのですが一番後列だったせいかまさかの「ぼっち席」。

なのですが通路が隣なうえに荷物を広々と置けて大変便利かつ快適な座席でした。

まあ、スコアボードが全く見えない場所の為、秋山翔吾と途中交代した田村俊介に全く気付かず彼が守備につくまで「秋山!!」と声援を送ってしまいましたね…

瀬戸内ヴァイツェンを楽しむ傍らで始まった試合は今日も得点がなかなか生まれない展開でしたが森翔平の好投もあり完封勝ちで勝利。

一昨日昨日の戦いぶりからスイープされるのは確実だっただけに何とか勝利を得られて良かったです。

 

で、ここから広島駅で新幹線に乗って東京駅まで戻るのですが、心配だったのは駅の混雑に加えて新幹線で食べる駅弁の確保。

昨年はカープの試合終了直後は駅から弁当が全て売り切れるような事態に何度か遭遇していたうえに今日の相手は関西方面からの遠征組が多い阪神戦だったのですが…。

これたま駅舎が完成して若干販売箇所が増えた影響は弁当が枯渇するような事態にはなっていませんでした。

もっとも、旧「エキエ」のお土産コーナーや「むすびの武蔵」は大行列で試合前に前もってお土産を買っておいて本当に良かったと思えます。

そういう訳で帰りの新幹線では広島駅弁の「夫婦あなご弁当」に日本酒と優雅に帰路に着く事ができました。

まあ、なんか客の喧嘩だか何かの影響でダイヤが乱れて東京駅への到着が30分遅れになったのは閉口でしたが…。