4回戦(カープ2勝1敗1分)
勝利投手 ドミンゲス1勝
敗戦投手 マラー1敗
(C)二俣1号①
(D)-
打点
(C)末包③ファビアン①野間①石原①二俣①
(D)上林①
投手
※数字は自責点
(C)ドミンゲス①-塹江-中崎-鈴木-岡本
(D)マラー⑥-橋本-藤嶋-祖父江-岩嵜①
先発ドミンゲスは初回から走者を背負う投球で5回1失点の投球。
打線は初回に末包、ファビアンの適時打で先制すると3回には集中打で4得点。
序盤に打線が突き放し、リリーフ陣も無失点で抑えて5連勝。
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やや空席が目立つ中での先週からホームとビジターを入れ替えてのドラゴンズ戦。
相手先発のカイル・マラーは前回対戦時に8回途中まで1得点しか取れなかった事もあり、永遠に打ち崩すのは困難と思われたのですが…先週週末の試合で繋がり始めた打線が序盤から攻略する事に成功しました。
初回に先制点をもたらした末包昇大も2点目をもたらしたサンドロ・ファビアンもいずれもファーストストライクを振りぬく積極的な打撃が功を奏した形。
とかくこのチームの打者は伝統的に早打ち傾向が多く上手くはまらなければ先々週の神宮でのようにさっさと試合を終わらせてしまうという事態が多いのですが…今日のようにはまれば攻略が困難に見えた投手を打ち崩す事ができるという事なのかもしれません。
まあ、その確率はさほど高い訳ではないのですが…。
上記の先制打に続いて末包は3回裏にも1点差に追いつかれた直後に突き放す2点適時打でこの試合合計3打点となり、シーズン打点13に至ってはなんとリーグ単独1位です。
オープン戦は汚いあごひげを生やし始めた事以外は全くのノーインパクトで開幕スタメンも逃した状況を考えるとまるで「RBIマシン」と化した今の活躍はまるで想像できませんでした。
この末包のみならず3番に定着した小園海斗も4試合連続の複数安打で首位打者を独走状態で、ファビアンも4試合連続安打でお荷物同然だったオープン戦からは想像できない成績。
この3人で攻勢された中軸がチームを牽引しているのですからまさに驚きです。
一方、来日初登板の前回とは異なり、初回から援護を得たジョハン・ドミンゲスですが相変わらず制球が安定せず5回以外は全てのイニングで走者を出す投球。
なのですが、不思議な事に失点はやはり最少失点で済ませてしまうのですからボール自体には力があるのかもしれません。
まあ、相手打線が先週に続いて低迷気味なのもあるでしょうが…。
前回とは異なりQSすら達成できず5回で降板は助っ人としては物足りませんが、序盤からの援護点に守られて来日初勝利できたのは何よりです。
試合終了後にそのドミンゲスの来日初勝利を祝って新井監督がかつてのチームメイトでドミンゲスのカープアカデミーでの先輩でもあるファン・フェリシアーノ氏をベンチから呼び寄せて記念写真を撮る姿は感動的ですらありました。
ちなみにその写真を撮影していた球団広報の河内貴哉氏もまた上記の二人の元チームメイトですから末期の市民球場時代を思い出したファンは私だけではないでしょう。
まあ、それだけ盛り上げておいてドミンゲスがヒーローインタビューでは英語を使っていたのでフェリシアーノ氏の出番は全くなかったというオチなのですが…。