9回戦(カープ6勝3敗)
勝利投手 鈴木2勝
敗戦投手 山崎5勝1敗
(C)小園2号④
(G)-
打点
(C)小園④矢野①
(G)キャベッジ①
投手
※数字は自責点
(C)ドミンゲス①-中崎-鈴木-塹江-島内-森浦
(G)山崎④-石川-ケラー①-馬場
先発ドミンゲスは制球に苦しみ5回途中に四球で自滅し1失点で降板。
打線は5回まで無得点も6回に小園の満塁弾で逆転に成功。
リリーフ陣も無失点で抑えて終盤にも得点を加えてカード3連勝
------------------------------------------------
既にカード勝ち越しを決めた状況とはいえ、今日の先発はローテーション投手の中でもっとも能力的に劣ると共に日程の関係で中14日となったジョハン・ドミンゲス。
一方で、立ちふさがる相手先発は4月に全く失点を喫せず月間MVPに輝いたばかりか、開幕5連勝と当たるべからずの勢いを誇る山崎伊織。
元々カープ戦がさほど得意ではなくマツダスタジアムではプロ入り後未だに勝ち星がないというジンクスもありましたが、どう考えてもミスマッチでした。
案の定、相変わらずの制球力の無さから走者を背負い続けるドミンゲスに対してカープ打線は山崎伊織相手に4回まで得点圏に走者すら進められないばかりか、5回裏には満塁の好機も活かせず。
一方で、ドミンゲスは5回表にストライクが入らなくなり1本も安打を打たれず押し出しで先制点を許して降板。
来日してから4試合登板でQSは僅か1試合と試合が作れているとは言い難いドミンゲスはどうもスターターとしては優秀なようですが、先発としてイニングを消化する能力はないように見えます。
というより本当に彼が向いている仕事は先発ではなくミドルリリーフである事は明らかなように思えます。
5回裏の満塁の好機を逃したばかりか、直後の6回表には3番手の鈴木健矢が四球やボークなどで無死満塁のピンチを招いて、この時点で試合が終わるのかと思われたのですが…ここから大逆転劇が待っているとは意外でした。
その立役者は勿論6回裏1死満塁の好機で決定打を放った小園海斗。
カープといえば勝っても負けてもやたらと残塁数の多いチームではあるのでこの1死満塁の好機もさほど期待は出来ずせめて外野フライの1本でもと思ってはいたのですが、まさかの満塁ホームランとは…。
元々、得点圏には強く、昨年は本塁打数の割には打点を稼げる打者ではあったのですが重苦しい試合を一振りで楽園に変えたばかりか、現時点でキャリア最多の打点を挙げた昨シーズンと本塁打数が並んでしまった形。
のみならず直後の守備では9回2死2ストライクからの逆転劇を招いた東京ドームでの試合と似たようなシチュエーションのゴロも軽快に捌く好守も見せました。
あのエラー以来、攻守で精彩を欠き続け遂にはスタメン落ちも経験した彼ですがこれで4試合連続安打と見事に復調してくれた形です。
試合終了後にのヒーローインタビューでは祖父が先日逝去していた事と試合出場優先の為に通夜にも出られなかった事を告白し、精神的な強さも知らしめた小園がトップフォームを取り戻せば何とか打線が本当の意味でものになるという事。
次戦以降も期待したいものです。