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カープと趣味の日記

05/27○「内弁慶、北陸を征く」(カープ2025)

読売ジャイアンツ1-2広島東洋カープ

10回戦(カープ7勝3敗)

富山市民球場アルペンスタジアム

 

勝利投手 玉村2勝4敗

敗戦投手 井上3勝4敗

セーブ投手 栗林1勝8セーブ

 

本塁打

(C)-

(G)-

 

打点

(C)小園②

(G)キャベッジ①

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村①-塹江-中崎-森浦-ハーン-栗林

(G)井上②-ケラー-船迫

 

先発玉村は3回までパーフェクト投球も4回以降は苦しみ6回途中を1失点で降板。

打線は4回裏に小園の適時打で先制も以降は見せ場なく2得点に留まる。

6回に塹江と中崎が好救援を見せるなどリリーフ陣が無失点で逃げきり連勝で2位浮上。

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今季の読売とのカードは6勝3敗と勝ち越しているとはいえ、お互いの本拠地でしか勝てない典型的な「内弁慶シリーズ」。

そういう訳ですので、今日はそんな両チームが地方球場で対戦したらどうなるかという意味で試合前から大変興味深いものとなりました。

舞台はかつてほぼ毎年行われていたカープによる北陸シリーズの舞台でもあり、読売球団初代オーナー兼CIAのスパイであった正力松太郎の故郷でもある富山。

先発を務めた北陸地方福井県出身の玉村昇悟は、3回までパーフェクト投球という素晴らしい立ち上がりを見せてくれましたが、先制点を得た直後の4回裏にあっさり失点を喫すると5回裏にも得点圏に走者を背負うなど中盤以降は苦しい投球。

最終的には6回無死1塁の場面で2番手塹江敦哉にマウンド譲り試合を最後まで作り切る事が出来ませんでした。

玉村はこの結果により4試合連続でQSに届かず、勝ち星は挙げたもののローテーション投手として十分な役割をなかなか果たせていないのは残念です。

その分、先週は4試合で1点たりとも失わなかったリリーフ陣が今日も6回無死1塁からの継投で好救援を見せた塹江を筆頭に全員無失点と素晴らしい結果を見せてくれました。

まだまだ防御率は悲惨な数字であるとはいえいずれもここ5試合は自責点0の栗林良吏と、テイラー・ハーンはともかく彼ら以上に今季は安定感がある森浦大輔や、実はその森浦以上に優秀な防御率を誇る中崎翔太らが試合中盤に迷わず投入出来るというのはとにかく好機に弱いチームにあってますます貴重な存在になりつつあります。

まあ、それだけ昨年同様にシーズン終盤の失速が怖いのですが…。

 

一方、打線は先週同様に閉塞状態から抜け出す事はなさそうな拙攻。

というより2回裏のスイングアウトであるにも関わらず1塁に走り出そうとした小園海斗のミスに釣られて1塁走者のエレフリス・モンテロが飛び出してダブルプレーになるという走塁ミスに至っては、もはや野球のルールを理解しているのかすら怪しいレベルです。

その小園が次打席での適時打で何とか2点を先制しますが、驚異的なリリーフ陣の活躍がなければ全ては台無しになっていたかと思えます。

また、これに加えて驚いたのが7回裏で見せた新井監督の不可解な采配。

6回裏でのピンチを上記の通り塹江と中崎の活躍で何とか抑えた直後の1死1塁で代打に上本崇司を送り込んだうえで、よりによってなんの指示も出さずに打たせて併殺打

先週は一打サヨナラの場面で将来の主砲候補の新人に犠打を指示しておきながら、今日は僅差でリードの終盤でどう考えても長打を打てそうにないベテランには強攻策…。

一体、この監督にとって勝ちに拘る野球とは何なのでしょうか?

私にはさっぱり理解できません。

 

チームは変則的な形でこのカードでの内弁慶を打ち破りましたが…高まるリリーフ陣の過度な負担に打線の勝負弱さ、そして錯乱しているようには見えない監督の采配。

この富山出身の相手チーム初代オーナーの生前の数々の疑惑並みにこのチームへの疑念が湧いてくる思いです。