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カープと趣味の日記

06/11(水)○「リリーフの物量作戦」(カープ2025)

千葉ロッテマリーンズ2-6広島東洋カープ

2回戦(カープ1勝1敗)

ZOZOマリンスタジアム千葉

 

勝利投手 島内2勝

敗戦投手 唐川1敗

 

本塁打

(C)-

(M)-

 

打点

(C)末包①ファビアン②矢野①大盛①小園①

(M)池田①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良①-ハーン-森浦-栗林-島内-中崎

(M)西野①-八木-高野①-鈴木-中森-坂本-小野-唐川

 

先発大瀬良は初回に失点も以降は安定し7回2失点の好投。

打線は今季最多の17安打を放つも延長12回まで2得点の拙攻。

8回以降を無失点で抑え続けたリリーフ陣の奮闘で今季最長4時間56分の試合を制する。

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球界でも屈指の先発投手を並べたライオンズ相手に本拠地でスイープを決めて意気揚々と乗り込んだ幕張で再び現実に引き戻されたのが昨日の話。

さほど好調とは言い難く来日してQSすら達成した事がなかったブライアン・サモンズ相手にあわやノーヒットノーランという失態を見せたうえに僅か1安打だった打線は今日も低調でした。

5回までほぼ見せ場なしの無得点で、昨日より良かったのは2回表早々に安打が出たぐらいでした。

一方、先発の大瀬良大地は今季最悪の投球となった前回を引きずるかのように、初回からいきなり失点の立ち上がりの悪さを披露。

はっきり言って昨日の打線の酷さを考えるとこの失点は致命的で、勝ち星を諦めるには十分な理由だったかと言えるでしょう。

それでも以降は安定して6回まで無失点で抑えて何とか試合を作って前回の雪辱は果たした形。

打線も6回表に末包昇大が押し出しで追いつくと7回表にはサンドロ・ファビアンの犠飛で逆転に成功。

いずれも微妙極まりない形での得点とはいえ、更に好機が続きこれであとは追加点を入れて守り抜けば大瀬良に約1ヶ月ぶりの勝ち星が舞い込む筈だったのですが…。

坂倉将吾がバッティングカウントからあっさり三振を喫して押せ押せムードを白けさせると、その裏の守備では三塁走者への牽制が逸れて同点に追いつかれるという考えられない幼稚極まりないミスで試合をぶち壊しかけてくれやがりました。

直後になおも続く逆転のピンチで大瀬良の奮闘もあり何とか耐えてくれました。

以前から相性の悪さが目立っていた大瀬良と坂倉ですが…はっきり言って次回以降の登板で大瀬良が「もうあいつとはバッテリーを組みたくない」と言ったとしても何ら不思議ではないですし仮そうなったとしたら監督はその希望に沿うべきかと思えます。

こうして本来なら9回で終わり先発に白星がつく筈だった試合は打てないうえ守れない野手陣のせいで延長戦に突入。

以降も再三に渡る好機を活かせず森浦大輔、テイラー・ハーン、栗林良吏、島内颯太郎とブルペンの主力を投入しきって12回表に入った時点でもはや敗色濃厚でしたが、意外にもここでようやく打線が繋がり勝ち越しに成功出来ました。

とはいえ、今季最多の17安打も放って僅か6得点はほとんど悪ふざけにしか見えませんし、何より終盤に坂倉に代わって打席に立ちながら犠打に失敗した上本崇司や、11回表の得点圏で三球三振に終わった堂林翔太と本当に本当にこのチームのベテランの頼りなさが顕著でした。

監督が就任以来若手の起用を厭いベテランをひいきし続けた結果はこれとは何とも皮肉なものです。

まあ、そういう事ですのでこの苦しい試合を制する事が出来た事の功績は打線などではなくやはり8回以降をほぼ危なげなく無失点で抑え続けたリリーフ陣にあると言えるでしょう。

指名打者制にあって上記の優秀なリリーフ投手を先週、昨日と勝ちパターンの投手の登板が少なく休養十分な状態で潤沢に投入出来たのが大きかったかと思えます。

この点、リーグ最下位に沈み台所事情が苦しい相手チームに対してある種の物量作戦に持ち込めたと言えるかもしれません。

水曜日の試合において本来なら好ましいものではない事は言うまでもありませんが…。