1回戦(カープ1勝)
エスコンフィールドHOKKAIDO
勝利投手 森下5勝5敗
敗戦投手 伊藤6勝4敗
(C)大盛2号①
(F)水谷2号①
打点
(C)坂倉①末包①ファビアン①大盛①モンテロ②
(F)水谷①田宮①
投手
※数字は自責点
(C)森下②
(F)伊藤⑥-堀-山本拓
先発森下は4回以外毎回安打を浴びるも2失点で9回を投げ抜く。
打線は4回表に坂倉の適時打などで先制し以降も追加点を挙げて6得点
森下は最終回に失点を喫しなおもピンチも凌いで完投し、カード初戦を制す。
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守備でベテラン勢が相次いでミスを連発し接戦を落とした昨日の試合を経て、2年ぶりでの北海道において、緑豊かな景色が場外に広がる最新鋭の素晴らしいスタジアムで試合に臨むカープ。
2年前の対戦では見事にカードスイープを果たしたカードではありますが、相手チームは現在、リーグ首位のみならず目下4連勝中と絶好調。
おまけに相手先発は今季3敗を喫しているもののWHIPが0.94と先発投手としては異例の数字を残す伊藤大海。
一方で、日本代表でのチームメイトとの対戦である森下暢仁は、同時に先週に続いて相手チームの主戦クラスの好投手との投げ合いともなる形。
1点を巡る投手戦が予想される訳ですから、前日のような守備のミスは許されないのは当然の事ですが、スタメンを見る限り新井監督はそうは思わなかったようです。
前日に打撃ではまずまずの結果ながら守備で致命的なミスを犯した田中広輔を三塁手で起用すると、ポジションがコロコロ変わって席が温まる余裕すらない小園海斗は二塁手に。
また、まともな送球ができない坂倉将吾に代わって石原貴規を捕手で起用し、坂倉を指名打者に回した影響でサンドロ・ファビアンを起用。
案の定、小園と矢野雅哉は呼吸が合わないのか初回に併殺に失敗し、森下の毎回安打を浴びる微妙極まりない立ち上がりも合わさって試合の前途に希望を見出すのは難しかったです。
しかし、4回表2死から小園と、坂倉がこの球場特有の歪な形のセンター最深部へ飛ぶ三塁打を連続で放ち先制に成功すると、以降も5回表、7回表にも追加点を挙げて先週の今井達也に続いて、球界屈指の好投手の攻略に成功するという驚くべき結果をもたらしてくれました。
その大きな立役者となったのが前日に続いてスタメン起用となったばかりでなく1番を任された大盛穂。
5回表は2死からの安打でファビアンの犠飛を呼び込み、7回表にはやはり2死から本塁打で大きな貢献を見せてくれました。
2020年コロナ禍の影響で観客数が半分もおらず声出し応援も禁止で静まり返った暗い雰囲気の神宮球場で見た彼のプロ初本塁打の感動を思い出します。
その大盛に釣られてのかどうかはわかりませんが、田中広輔も今日は無難に守備をこなしたばかりでなく今季初の猛打賞を記録したのも何よりです。
こうして打線が好投手から6得点も…しかもいずれも2死走者なしからという粘りを見せたうえで奪った事に加えて先発も完投と私にとっては初となるこの球場での観戦は素晴らしい結果となりました。
もっとも、最終回は球数が120球を超えて明らかにボールに力が無くなりつつあった森下を最後まで代えなかったベンチには閉口しましたが…。
とにかく、しばらく勝ち星から遠ざかっていた森下が連勝で来た事は喜ぶべきでしょう。
ちなみに極めて個人的な事ですが、このエスコンフィールドでの勝利により、私は12球団全本拠地球場で、カープの勝利試合を観戦した事となりました。
また、この北海道という土地での試合は過去に日本シリーズも含めて5試合観戦して全く勝ててなかったので大変嬉しく思います。
幼少の頃、父に連れられて初めて広島市民球場でカープの試合を観戦してその魅力に憑りつかれてから幾星霜。
カープと共に多くの試合を見て多くの人たちと出会い、良い試合もそれ以上に悪い試合もたくさん体験できましたが、こういう節目の記録を達成し、人生に彩りを加える事が出来たのも全てはカープのおかげです。
そして、これからもこのチームを応援し続けて行く気持ちを新たにした次第です。
今日も明日も明後日もそしてそれから先もずっと…。