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カープと趣味の日記

06/29(日)○「価値ある発見に」(カープ2025)

中日ドラゴンズ1-2広島東洋カープ

11回戦(6勝4敗1分)

バンテリンドームナゴヤ

 

勝利投手 佐藤柳1勝

敗戦投手 松葉7勝5敗

セーブ投手 ハーン1勝1敗5セーブ

 

本塁打

(C)ファビアン10号①

(D)-

 

打点

(C)ファビアン②

(D)岡林①

 

投手

※数字は自責点

(C)佐藤柳-島内-栗林①-森浦-ハーン

(D)松葉②-勝野-祖父江-橋本

 

プロ初登板初先発の佐藤柳之介は6回を被安打2無失点で抑える好投。

打線はファビアンが先制弾含む活躍による2打点に留まる。

8回裏に栗林が乱調も大盛の好捕などで凌いで逃げ切り3年ぶりの名古屋でのカード勝ち越し。

佐藤柳之介がプロ初勝利と初安打を記録。

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昨日は辛くも逆転勝利で1勝1敗のタイに戻した苦手な名古屋でのドラゴンズ戦。

今日の先発はプロ初登板初先発となるルーキーの佐藤柳之介となりました。

オープン戦ではパッとしない成績を残して開幕一軍を逃したものの、二軍では先発ローテーションに定着し、直近の二軍戦では9回途中まで無安打に抑えあわやノーヒットノーランという好投も見せての抜擢。

ジョハン・ドミンゲス、アドゥワ誠がいずれも壊滅的な投球で二軍落ちして穴が空いているローテーションの6番手として期待がかかるところでしたが…その佐藤柳之介は初回から落ち着いた投球を披露。

かつてロッテマリーンズなどで活躍した成瀬善久を彷彿とさせるような特徴的なテイクバックから放つ速球は速度こそ平凡であるものの最後まで相手打者からほとんどタイミングを外させる事が出来ていたように思います。

ほとんど援護が無い状況において6回を被安打2与四球2で無得点は堂々たる成績。

継投に入った終盤は相変わらずの安定感の欠片も信頼も無い栗林良吏の酷い投球で勝ちを消されかけましたが、森浦大輔の救援と大盛穂の好捕もあって何とかプロ初勝利を得る事が出来たのは素晴らしい事です。

伝統的に左腕…それもこの手の変則派ともいえる投手を育てる事がほとんど出来ていないカープにおいてこの新たな発見が価値あるものになると信じたいものです。

 

一方、新人投手が投げる試合であるにも関わらず全くの頼りなさを見せたのが打線。

4試合連続で複数安打以上と再度エンジンがかかって来たサンドロ・ファビアンを4番に据え、今季キャリアハイペースで勝ち星を重ねる左腕の松葉貴大相手に中村奨成と上本崇司を並べるという安直極まりない打順を見るとこのベンチは本当にやる気があるのだろうかという疑問を抱かざるを得ません。

打順が変わっても好調を維持したファビアンの見事な活躍で2点を先行する事は出来ましたが、見せ場といえばそれぐらいのもの。

4回表に3塁走者の末包昇大による本塁憤死や、7回表の久保修の牽制死など残念な走塁も目立ちました。

逆にいえばこんな打線でよくルーキーがプロ初勝利を挙げたばかりか、現監督就任以降では初の3年ぶりとなる名古屋でのドラゴンズ戦勝ち越しが出来たものだと感心してしまいます。

これで交流戦明けのカードを勝ち越し、あれだけパ・リーグに叩きのめされたにも関わらず6月は5割で凌ぎ順位も2位で終える事が出来ましたが…打線を見る限りこれ以上の浮上は困難でしょう。