吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

再びのMAGIXA VIOLA (2025年ルヴァンカップ決勝)

11/1(土)国立競技場

ルヴァンカップ決勝

柏レイソル1-3サンフレッチェ広島

 

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「まるでピースウイング前の広場みたいだな」

10時の開場時間辺りに到着した国立競技場の様子を広島に住んでいる兄に見せたらこんな反応が返ってきました。

それもそうでしょう。

サンフレッチェ広島サポーターに割り当てられている南側のチケットも含めてチケットは満員札止めで、私が到着した時には自由席となっている南側1層の入り口は既に長蛇の列でした。

また、早朝に広島駅を出発する東京行きの新幹線も軒並み指定席は満席とも聞いていました。

現に私が国立競技場前駅で地下鉄大江戸線を降りたところで出会い、南側の入場口までの水先案内をさせて貰ったサンフレッチェサポーターの方も倉敷から来たとの事でした。

国立競技場と道路を挟んで向かいの神宮球場を含め関東でのカープファンの多さは以前から有名ではありましたが、今日のサンフレッチェサポーターに関しても相当なもので、相手チームが東京都の隣県のチームであるのとは対照的に広島と東京の距離を考えると驚異的とすら思えます。

サンフレッチェといえば昨年のエディオンピースウイング広島の開場効果でビッグアーチ時代とは比べ物にならないほどの動員を誇っていますが、その要因は決してスタジアムが新しくなったからだけではないでしょう。

むしろ元々、Jリーグ屈指の育成組織を誇るうえに、それだけに頼らず限られた予算で積極的な補強を行い近年常に何らかのタイトル争いを演じているという実力を多くの観客が目にする機会が増えた事で改めてこのチームの魅力に気づいたファンが増えた結果とも思えます。

その力に似合うだけの器を手に入れた事で実力にあった人気を手にしたという事実がこの国立競技場での大盛況を生んだ素地になった…という事なのでしょう。

 

そんな事を考えながら場外を歩いているとカメラマンと共にサポーターにインタビューをするチームのレジェンドであり、個人的にも地元中学校の先輩である森崎浩司氏の姿も…。

こういう光景を見ると私も何だか広島に帰省したような気分になります。

座席には2022年の決勝戦と同様に試合前に行われるコレオグラフィーの為のボードが…。

これウルトラスの人たちが中心に手作業で準備しているそうなのですが、1層目は勿論3層目の座席まで置いてあるのですから限られた時間でこれだけのものを用意した事につくづく頭が下がりますね。

両チームサポーターによる素晴らしいコレオグラフィーが披露され、始まった試合は先週圧倒的にボールを支配しながら大敗した横浜での試合とは異なり、リーグ戦2位で強烈な攻撃力を誇る相手チームに押し込まれる場面が目立つ展開。

過密日程かつ故障者続出で、ここ3試合無得点であるこちらと、ルヴァンカップ準決勝で奇跡的な大逆転劇を見せた相手チームとの勢いの差が出てしまったかのよう。

お馴染みの大迫敬介、佐々木翔、荒木隼人、塩谷司の堅守も素晴らしかったですが、攻撃の中核を務めつつ守備でも良い場面でボール奪取を見せたジャーメイン良の献身的な姿も大変印象に残りました。

均衡が破れたのは今季から取り入れた中野修斗によるロングスローを荒木が直接合わせて得点という意外な形。

正直、あまり決定的な場面を作る事が多いとは言い難かった印象ですが、今日に関しては大当たりとなりました。

東俊希の芸術的なプレースキックが直接ネットを揺らした2点目の後に前半終了間際にも、やはり中野のロングスローを佐々木が落としたところをジャーメインが豪快なボレー決めての3点目がもたらされました。

かつてDAZNの実況から「和製セルヒオ・ラモス」などと呼ばれた中野ですが、どうやら彼は「和製ローリー・デラップ」にもなろうとしているようで…。

いずれもセットプレーからのゴールかつ、先週あれだけボールを支配しながら全く得点の気配がしなかった事を考えるとちょっと頭の整理がつかない事態ではあります。

とはいえ、あれだけ攻守で献身的であったジャーメインがゴールを決めてくれたのは本当に嬉しいですね。

後半は、準決勝で3点差をひっくり返した柏の強烈な攻撃にひたすら耐える展開。

出来れば前線にいる木下康介辺りがボールを収めて落ち着かせて欲しかったのですが、最後までさほど機能してくれなかった事も響いたのかもしれません。

縦パス1本から抜け出た細谷真大に荒木が競り負けて失点を喫すると残り10分程度で2点差あるにも関わらずまったく安心は出来ませんでした。

相手チームの前回の大逆転劇は勿論、前半2点差つけながら後にサンフレッチェに加入するパトリックの活躍で大逆転負けを喫した2014年のナビスコカップ決勝の事が頭をよぎったのは私だけではなかったでしょう…。

それでも何とか耐え抜いてタイムアップ。

これでサンフレッチェは同コンペティションでの3年ぶり2度目の優勝のみならず、チーム発足して初のカップ戦で決勝戦2連勝。

2022年の初の栄冠までカップ戦決勝で実に8連敗を喫していた事を考えると喜びもひとしおです。

また、MVPは先制点をもたらした攻守で貢献した荒木が選出。

今季日本代表にも召集された長身DFはインタビューではそのヘディングの威力以上に「YAVAY」語彙力を披露してくれました。

 

ところで、これでサンフレッチェ広島もそれに付いてきてやって来ている私も国立競技場の試合では4連勝。

というより今季は3戦3勝でカープの応援も含めてこれだけ同一のスタジアムで異なる対戦相手に負けないのは大変珍しい事です。

建築の経緯や最近開場したとは思えないほど良好とは言い難い観戦環境、それ以上に耐用年数も考えず木材を多用する世渡り上手の某建築家を嫌悪している事もあって正直、個人的にはこのスタジアムはあまり好きではないのですが…奇縁というべきでしょう。

 

それにしても、前回の2022年の時もそうでしたが、カップ戦で勝利した後の場内の雰囲気はまた格別のもの。

3年前は3層目の座席から帰る際に見た夕日を浴びる富士山が夢のように綺麗でしたが…試合前は曇り気味だった空も試合終了後は陽光が降り注いでまるで今日の勝利を祝福するかのよう。

私はこの光景は一生忘れる事はないでしょう。

改めておめでとう

そしてありがとう

GRANDE MAGIXA VIOLA!!広島!!