吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

05/17○「とにかく守り抜くしかないのに…」(カープ2024)

広島東洋カープ2-0読売ジャイアンツ

7回戦(2勝3敗2分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大瀬良2勝

敗戦投手 戸郷3勝2敗

セーブ投手 栗林1敗11セーブ

 

本塁打

(C)-

(G)-

 

打点

(C)小園①秋山①

(G)-

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良-塹江-矢崎-島内

(G)戸郷②-平内-井上

 

先発大瀬良は毎回走者を背負いながらも6回無失点の粘投。

打線は初回に小園の適時打で先制も以降は繋がらず2得点に留まる。

僅差のリードを4人のリレーで守り抜き完封でカード初戦を制する。

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一昨日の試合でプロ初登板の投手に二桁奪三振を喫したうえで無四球完封を喫した史上唯一のプロ野球チームとなったカープ

その12球団随一の迫力の無さと情けなさを持つ打線を擁するチームは今日から読売との対戦です。

両チームとも打線の元気の無さばかりが目立ちましたが、瀬戸内海を挟んで隣県の松山での遠征を終えてスーパージェットで悠々と帰広したカープより北陸新幹線開業で乗り換えが増えてかえって不便になってしまった福井から京都経由で広島にやってきた相手チームの方がより拙攻が目立ったようです。

もっとも、先発の大瀬良大地は初回にいきなり安打を浴びるなど毎回走者を背負う苦しい投球でしたが、それでも最終的には耐え抜き6回無失点と素晴らしい投球を見せてくれました。

その粘りには前回同様の老獪さに加えて今日は失われて久しかった力強さすら感じるほど。

床田寛樹、森下暢仁と並んで防御率1点台を誇るその状態の良さは間違いなくこのチームの大きな武器と言えるでしょう。

 

一方、打線は初回になんだかんだで4番で打点を地味に重ねている小園海斗の適時打で先制したものの5回以降は2塁すら踏めない拙攻と相変わらず見ていてイライラするだけの無様な姿を晒しました。

とはいえ、相手先発も防御率1点台を誇る相手チームの主戦投手である戸郷翔征でしたからむしろこの程度の打者しかないチームが2点も取れたのは奇跡と考えた方が良いかもしれません。

こういう展開になると中盤以降はとにかく僅差のリードを守り抜くという手段でしか手段を得るしかありません。

その点、先発陣と並んで安定しているリリーフ陣が素晴らしい投球でその任務を全うしてくれました。

一方で、このような展開になったにも関わらず守備力がその辺の高校生並みの林晃汰を8回表まで1塁手として放置し続けたベンチの意図は一体何を考えているのか悩乱しているのか分かりかねるもの。

もう、どう考えてもどの投手が相手でもまとまった得点など不可能な能力の無い打者しかいないチームにあって辛うじてリードを守って試合中盤に入った場合はとにかく遮二無二守りに徹するしか勝つ方法はあり得ません。

また、この林や宇草孔基のような「たぶん他より打つかもしれないから守備は目をつぶる」というようなレベルの期待しか持てない選手など終盤の守備につくのは頑張っている投手たちに対してあまりにリスペクトを欠いた行為でしょう。

 

05/15(水)●「しまなみ海道を歩いて帰れ」(カープ2024)

東京ヤクルトスワローズ2-0広島東洋カープ

6回戦(カープ4勝2敗)

松山坊ちゃんスタジアム

 

勝利投手 松本健1勝

敗戦投手 森下3勝1敗

 

本塁打

(C)-

(S)村上9号①

 

打点

(C)-

(S)武岡①村上①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下①-塹江-矢崎①

(S)松本健

 

先発森下は被安打8と不安定な投球も6回1失点で試合を作る。

打線は新人松本健吾の前に手も足も出ず散発3安打の拙攻。

3番手矢崎も本塁打を浴びて完封負けを喫する惨敗。

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昨日は床田寛樹の奮闘で拙攻を重ねながら何とか勝利を収める事が出来たカープ打線ですが、今日はそれ以上の酷さを松山の地で見せつける事となりました。

相手先発である新人の松本健吾は今日がプロ初登板初先発。

しかし、この12球団最低の能力しか持たない打線はそんな投手相手に思う存分に「プロの厳しさ」を教えてもらう事となりました。

その「レッスン」は凄まじく4回以降はパーフェクト投球で最終的にプロ入り初の完封を無四球で達成されるという酷さ。

もっとも、松山までスーパージェットに乗って旅行する為だけに来たような連中が大半な野手どもですから、この経験を糧にする事などはできないでしょう。

せめて我々が連中に対して出来る事はまさに「赤ヘル打線」と書いて「恥」と当分は読む事ぐらいの事です。

 

一方、防御率1点台に打率4割台と攻守で凄まじい活躍を見せている先発の森下暢仁は序盤から安打を浴びるなど今日は精彩を欠きました。

しかし、それでも強打者を揃えたスワローズ打線に対して最少失点で6回を投げ抜く辺りはさすがと言ったところ。

それだけに今季初黒星という結果は大変残念です。

攻守で大車輪の活躍を見せたにも関わらず、たかが塁上での仕草一つで森下にいちゃもんをつけてファンから反感を買った某中国新聞の某球炎担当記者もさすがに安い同情に溢れた記事を今頃書いてくれているに違いありません。

 

まあ、とりあえず野手どもは森下とファンへの贖罪の意味も含めて明日はスーパージェットではなく、しまなみ海道を歩いて帰って欲しいです。

どうせ明日は試合はないし、練習をしてもしなくてもどうせ打たないのは変わらないので…。

 

05/14(火)○「華開く左腕」(カープ2024)

東京ヤクルトスワローズ1-2広島東洋カープ

5回戦(4勝1敗)

松山坊ちゃんスタジアム

 

勝利投手 床田4勝2敗

敗戦投手 小澤4敗

セーブ投手 栗林1敗10セーブ

 

本塁打

(C)-

(S)武岡2号①

 

打点

(C)小園②

(S)武岡①

 

投手

※数字は自責点

(C)床田①-島内-栗林

(S)小澤②-長谷川-大西-丸山翔

 

先発床田は中盤以降に制球が乱れるも7回1失点の好投。

打線は小園が2打点の活躍も10安打で2得点の拙攻。

終盤も島内、栗林が僅差のリードを守り抜いてカード初戦を制する。

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球団史を紐解くと「投手王国」と呼ばれたわりにはさほど左腕が育たず歴史的に「左腕不毛の地」とも呼べる広島カープ

その歴史の中で数少ない輝きを見せた左腕の一人にして、80年代に見せたリリーフとしての活躍から球団史における左のワンポイントリリーフの代名詞とも呼べた清川栄治氏の訃報が昨日報じられました。

私にとってはカープの…というかプロ野球の投手として「左のワンポイントリリーフ」といえば今でも一番に思い浮かぶのは清川。

それぐらいにカープを見始めた幼いころの私に強烈な印象を残した投手でした。

ドラフト外で入団した当時は球史に残る投手王国として分厚い戦力を誇っていたカープにあって、左のリリーフとして活路を見出し、中継ぎ投手に関する記録や表彰が皆無に近かった当時にあって記録に出ない貢献とそれをアピールし続けた姿は投手の分業制が成った現代プロ野球全体で見ても貴重な存在と言えたでしょう。

また、近鉄バファローズへの移籍を経て現役引退後は古巣の投手コーチとして投手王国が崩壊して久しかったカープの立て直しにも尽力。

個人的に印象に残るのはもはや焼野原とも言えた山本浩二政権終焉後の2006年シーズン。

マーティー・ブラウン監督の下で小林幹英らと共に今に繋がる投手陣再建に努めていた時に試合前の旧市民球場での姿を昨日の事のように思い出します。

62歳で西武ライオンズの育成アドバイザーの現職のままでの逝去。

まだまだ、指導者として多くの名投手を世に送り出せた年齢であろう事を考えると大変残念でなりません。

 

今日の松山での開催となったスワローズ戦ではこの「不毛の地」であったカープで清川氏とは別の形で大きく華開いた左腕・床田寛樹が躍動しました。

ここまで打線の援護の無さもものともしない攻守で強烈な活躍を見せてくれていた床田ですが今日も7回1失点と素晴らしい活躍を見せてくれました。

もっとも、中盤以降は制球が乱れて3与四球とやや安定感が欠いた中での降板。

とにかく得点が入らない状況において最少失点で長いイニングを投げ続ける事で心身の消耗が進んでいるように見えるのは気がかりです。

そもそも、この松山でのカードが2連戦で木曜日が休みとあって8回から潤沢にリリーフ陣を投入できる状況で事なきをえましたが、これが6連戦初戦であれば恐らくベンチは8回も構わず続投させて試合はひっくり返されていた事は想像に難くありません。

いい加減、彼がそれなりの投球でも悠々勝ち星を納められるシチュエーションを早く打線が作る事が望ましいのですが…今日の打線を見る限りですとそれも無理なのは分かり切った事でしょう。

日曜日に二軍落ちとなった堂林翔太に代わって一軍登録となった林晃汰を早速スタメン起用はしましたが、何のことはなく多少打線の平均年齢が下がっただけで中身は空っぽのまま何も変わっていませんでした。

6回裏に2点目を挙げた直後に無死満塁の好機を作りながら無失点など10安打を重ねながら2得点と相変わらず冗談のような打線。

正直、試合終了後に今日の勝利の歓喜の輪に入る資格がある野手は片手の手で数えられた程度でしょう。

とにかく今日も「床田が先発でないと勝てない試合だった」という事実だけが残ったように思えます。

05/11(土)●「1失点でも恐れないといけない」(カープ2024)

広島東洋カープ0-4中日ドラゴンズ

7回戦(2勝4敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 柳2勝2敗

敗戦投手 九里4敗

 

本塁打

(C)-

(D)-

 

打点

(C)-

(D)中田②石川②

 

投手

※数字は自責点

(C)九里②-森浦-塹江②-ケムナ

(D)柳-松山-マルティネス

 

先発九里は3回まで無安打の投球も6回に先制打を浴びて2失点で降板

打線は3安打で3塁すら踏めない拙攻。

3番手塹江も打ち込まれて惨敗で連勝が3で止まる。

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昨日は珍しく2点を先制されながら逆転とダメ押しに成功した打線ですが、結局のところああいう試合が2試合続くなどという事はこのチームではありえないという事なのでしょう。

何故ならこのチームに所属する打者はどいつもこいつもゴミなので…。

 

前回登板では6回4失点と試合を作る事が出来ない結果ながら中5日という少々理解に苦しむ起用となった九里亜蓮

3回まで無安打投球と良い立ち上がりでしたが、過剰と言えるほどに相手4番の細川成也を警戒するなど「1失点でもしたら終わり」という失点への過度な恐れと打線への不信がありありも感じられました。

その余裕の無さは最終的に6回2死で力尽きる結果で降板した直後にベンチでうなだれる姿と相まって悲壮感すら感じます。

このチームの打者共の能力の無さを考えれば先発投手が援護点を得られるかどうかは完全なる運の世界なのですから、九里にはめげずに次回の登板も期待したいところですが…まあ、今日の打ちひしがれたような彼の登板後の心理状況を見ると大変難しいかもしれません。

 

3連敗中とあって相手チームも先制点を入れるまでの攻撃では2球目からバントの構えをしたり、外野フライ時に進塁を怠ったりと微妙な部分が多く見られましたが、一方のカープについてはそれ以前の問題でした。

そもそも試合を通じて3安打と走者が全く出ないのですから…。

唯一の好機となった2回裏の小園海斗と末包昇大の安打で無死1塁2塁の場面でも不振の坂倉将吾が漫然と凡打を放ち台無しにしてしまいました。

というより、昨日一応は活躍した中村健人や、石原貴規を全く試合に出さず、もはや何の期待も出来ない坂倉のような選手を起用する神経が理解できないです。

はっきり言わせて貰うと、今の坂倉はもはや育成方針を完全に誤った末の失敗作に過ぎません。

ようやく得点が入った試合の次の日にこのような短絡的な感覚で起用をするのは完全なベンチの采配ミス以外の何物でもないでしょう。

個々の打者の能力の無さに加えてベンチの見る目の無さ。

これが解消されない限り九里が勝利を掴むのは困難に思えます。

05/10(金)○「健全な勝利」(カープ2024)

広島東洋カープ6-3中日ドラゴンズ

6回戦(2勝3敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 アドゥワ3勝1敗

敗戦投手 松葉2勝2敗

 

本塁打

(C)-

(D)カリステ3号②山本1号①

 

打点

(C)中村健①矢野①小園②松山①田中①

(D)カリステ②山本①

 

投手

※数字は自責点

(C)アドゥワ②-矢崎-島内-中崎①

(D)松葉③-勝野①-橋本-土生②-根尾

 

先発アドゥワは4回表に先制弾を浴びるも6回2失点で試合を作る。

打線は4回裏に中村健人と矢野の適時打で同点にすると5回裏に小園の適時打で逆転。

終盤にも松山の適時打などで追加点を挙げて3連勝。

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苦手な阪神との甲子園での対戦でまさかの2連勝を重ねはしたものの、それをもたらしたのは僅か1失点しかしないという驚異的な奮闘を見せた投手陣でした。

それを考えるとこのチームが勝利にするには先発がとにかく点を取られない事が大前提です。

しかし、今日の先発を務めたアドゥワ誠は4回表にオルランド・カリステに先制2ランを浴びるという展開。

その後のピンチを何とか粘りの投球で凌いで6回2失点の2試合連続でQSとしっかりと試合を作ってはくれましたが、今季の九里亜蓮が未だに今季未勝利である事から分かる通り「試合を作る」程度では先発に勝ち星がもたらされる事は考えにくいチームです。

それだけに今日のように先制された直後に追いついたうえで逆転し、更には終盤には突き放して勝利というのは大変意外な展開でした。

こういう風に先発投手が床田寛樹や森下暢仁のように攻守で驚異的な活躍を見せなずそれなりの内容と結果で勝利出来るというのは大変健全な勝利と思えます。

もっとも、それらの得点の結果をもたらしたのは相手チームの記録に残らない微妙極まりない守備ではありましたが…。

 

結果的に見れば今日の打線は下位打線の活躍が目立った形です。

前回の甲子園で2年ぶりの本塁打を放ったものの打率自体は1割前半といつ2軍落ちになってもおかしくない中村健人がチーム初打点をもたらすと矢野雅哉は同点適時打を含めて猛打賞の活躍。

更には4月25日に代打で本塁打を放って以降、死球を挟んで打率10割OPS4.00のままでほぼ打席に立つことはおろか試合に出場する事すらなかった石原貴規が第1打席であわや本塁打の2塁打含めて2安打。

全体的に長打を狙える選手が皆無なチームにおいては、とにかく好機を積み重ねるしかない訳ですから打線全体で安打を積み重ねられたのは良い傾向かと思えます。

また、四番に座って2試合以降連続で打点を記録していた小園海斗が今日は勝ち越し適時打を含めて2打点とこれまた意外な活躍。

秋山翔吾が1番に定着以降、猛打賞で3割復帰間近と好調を維持しているだけに末包昇大ともども中軸で打点を挙げられる選手がようやく出て来たのは何よりです。

まあ、それでも長打はやはり期待できないのですが…

05/08(水)○「老練さを見せる」(カープ2024)

 

阪神タイガース1-3広島東洋カープ

7回戦(4勝2敗1分)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 大瀬良1勝

敗戦投手 ゲラ2敗5セーブ

セーブ投手 栗林1敗9セーブ

 

本塁打

(C)中村健1号①

(T)-

 

打点

(C)中村健①小園①末包①

(T)中野①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良①-島内-栗林

(T)大竹-桐敷-ゲラ-漆原-石井

 

先発大瀬良は5回以降は走者を許さず7回1失点の好投。

打線は中村健人の2年ぶりの本塁打で先制すると8回表に小園の適時打で勝ち越し。

リリーフ陣も連日の好救援を見せて逃げ切り2連勝で3位浮上。

大瀬良がプロ野球史上157人目の通算1000奪三振を達成。

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昨日は、先発床田寛樹の好守に渡る活躍で完封勝利を収めると共に、投手陣の平均打率が野手の平均打率を上回るという奇怪極まりないチーム状況。

そんな状況で今日は苦手極まりない大竹耕太郎と対戦ですが、スタメンには今季は故障から出遅れた末包昇大がスタメンに名を連ねました。

長打が極端に少なく本塁打の数に至っては海の向こうの大谷翔平一人にすら及ばない打線にあって待望の長距離砲と思えなくはないですが…実際のところ、末包は二軍でも好調とは言い難い状態。

それどころか、2軍戦で放った本塁打は昨日ようやく今季1号が出たばかりでこのような選手に期待をかけねばならない事に改めて今のカープ打線の惨状が分かるというものです。

加えて、大竹対策としてなのか単なるヤケクソなのか分かりませんが、本来外野手である中村健人も1塁手で起用という奇策も見られました。

案の定、2回まで難なくパーフェクト投球で抑えられて点が入る予感はしませんでしたが…上記の中村健人の今季初安打が2年ぶりとなる本塁打となるというまさかの展開。

おまけにフェンスの上部に当たってスタンドへ入ると言う9年前の田中広輔の幻の本塁打の意趣返しのような当たり。

また、さほど期待できなかった末包も2安打1打点と2試合連続で4番に入った小園海斗ともどもこれまたまさかの活躍を見せました。

まあ、それだけトピックスはあれども結局3得点だけしか入らないのですが…。

 

今日の主役は彼らよりむしろ先発を務めた大瀬良大地でしょう。

いきなり先頭打者に四球で出塁されるなど序盤こそ不安定極まりない投球で、3回裏には先制直後にいきなり追いつかれた直後に菊池涼介の驚異的な肩と身体能力が合わさった超絶美技による併殺が無ければ早々に打ち込まれていたように思われました。

しかし、今日の大瀬良はいつもと違い4回裏2死に安打を浴びて以降は一切走者を許さない投球で中盤以降がむしろ安定しました。

6回裏には佐藤輝明からの奪った三振が史上157人目となる通算1000奪三振の節目の記録も達成しましたが、今日に関してはむしろ左右上下に巧みに投げ分けて打たせて取る老練さが目立ったように見えます。

かつては大きな武器だったスタミナ面での衰えが近年は隠せず、5回前後で崩れる場面が多い投手ですが今日のような投球を多く見せて欲しいものです。

もっとも、その大瀬良を7回表の得点圏での好機で代打を出さずに続投させた事は昨日の床田への続投と同じく采配ミスとしか言いようがありませんが…。

この2連戦は打てない打線はおろかベンチのミスを投手陣が上手くリカバリーしたと言えそうです。

05/07(火)○「先発に頼りすぎるチーム」(カープ2024)

阪神タイガース0-2広島東洋カープ

6回戦(カープ3勝2敗1分)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 床田3勝2敗

敗戦投手 村上2勝2敗

セーブ投手 栗林1敗8セーブ

 

本塁打

(C)-

(T)-

 

打点

(C)小園①秋山①

(T)-

 

投手

※数字は自責点

(C)床田-島内-栗林

(T)村上①-桐敷-島本-岡留

 

先発床田は安定した投球を見せ、8回1死で打ち込まれて降板も無失点。

打線は散発5安打で小園の犠飛と秋山の適時打の2得点に留まる。

8回途中から島内が好救援を見せて完封勝利でカード初戦を制する

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昨日は雨天中止となった甲子園で改めての初戦。

前回登板でQSを記録しながらも7回に力尽きた床田寛樹は今日は前回以上に粘りの投球を披露してくれました。

初回に矢野雅哉の失策でいきなり走者を背負っても併殺打で切り抜け5回まで2安打の安定した投球。

終盤はやや疲れを見せて打ち込まれて7回には満塁のピンチを切り抜けて見事に無失点で投げ抜いてくれました。

また、得意の打撃でも好投手である村上頌樹から安打を放ち追加点のきっかけも作る攻守に渡る活躍。

これで今季の全ての登板QSを継続中で、打率ではなんと驚異の3割台を維持。

それだけの活躍を見せていただけに既に疲れが見えていたうえに115球を投げていた彼を8回も続投させたのは直後に島内颯太郎の好救援があったものの好守に渡る床田の驚異的な活躍を台無しにするベンチの明らかなミスでした。

「貧すれば鈍する」とはよく言うものですが、度重なるチームの退潮に新井監督の再びの「佐々岡真司化」は大変に残念です。

 

一方、今日のスタメン出場選手で誰一人床田寛樹より打率が高い選手がいない超々貧打の打線は遂に4番に小園海斗を起用。

昨年の菊池涼介、上本崇司と続いた追い詰められたチームの苦し紛れの「お笑い4番打者」第3弾となります。

一応、その小園4番起用は初回の好機で犠飛による先制点を挙げその後も1安打を放ち上手くいったように見えますが…全体的に見れば2得点に終わった以上は打線はやはり機能したとは言い難いものがあります。

先週の森下暢仁と同じく今日も先発投手が攻守で輝く形での勝利となりましたが、改めてそのような事でもないと試合には勝てないという事実もまたのしかかります。

残念ですが、そのようなチームでは長いシーズンを戦うのは無理なのは言うまでもありません。