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カープと趣味の日記

05/08(水)○「老練さを見せる」(カープ2024)

 

阪神タイガース1-3広島東洋カープ

7回戦(4勝2敗1分)

阪神甲子園球場

 

勝利投手 大瀬良1勝

敗戦投手 ゲラ2敗5セーブ

セーブ投手 栗林1敗9セーブ

 

本塁打

(C)中村健1号①

(T)-

 

打点

(C)中村健①小園①末包①

(T)中野①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良①-島内-栗林

(T)大竹-桐敷-ゲラ-漆原-石井

 

先発大瀬良は5回以降は走者を許さず7回1失点の好投。

打線は中村健人の2年ぶりの本塁打で先制すると8回表に小園の適時打で勝ち越し。

リリーフ陣も連日の好救援を見せて逃げ切り2連勝で3位浮上。

大瀬良がプロ野球史上157人目の通算1000奪三振を達成。

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昨日は、先発床田寛樹の好守に渡る活躍で完封勝利を収めると共に、投手陣の平均打率が野手の平均打率を上回るという奇怪極まりないチーム状況。

そんな状況で今日は苦手極まりない大竹耕太郎と対戦ですが、スタメンには今季は故障から出遅れた末包昇大がスタメンに名を連ねました。

長打が極端に少なく本塁打の数に至っては海の向こうの大谷翔平一人にすら及ばない打線にあって待望の長距離砲と思えなくはないですが…実際のところ、末包は二軍でも好調とは言い難い状態。

それどころか、2軍戦で放った本塁打は昨日ようやく今季1号が出たばかりでこのような選手に期待をかけねばならない事に改めて今のカープ打線の惨状が分かるというものです。

加えて、大竹対策としてなのか単なるヤケクソなのか分かりませんが、本来外野手である中村健人も1塁手で起用という奇策も見られました。

案の定、2回まで難なくパーフェクト投球で抑えられて点が入る予感はしませんでしたが…上記の中村健人の今季初安打が2年ぶりとなる本塁打となるというまさかの展開。

おまけにフェンスの上部に当たってスタンドへ入ると言う9年前の田中広輔の幻の本塁打の意趣返しのような当たり。

また、さほど期待できなかった末包も2安打1打点と2試合連続で4番に入った小園海斗ともどもこれまたまさかの活躍を見せました。

まあ、それだけトピックスはあれども結局3得点だけしか入らないのですが…。

 

今日の主役は彼らよりむしろ先発を務めた大瀬良大地でしょう。

いきなり先頭打者に四球で出塁されるなど序盤こそ不安定極まりない投球で、3回裏には先制直後にいきなり追いつかれた直後に菊池涼介の驚異的な肩と身体能力が合わさった超絶美技による併殺が無ければ早々に打ち込まれていたように思われました。

しかし、今日の大瀬良はいつもと違い4回裏2死に安打を浴びて以降は一切走者を許さない投球で中盤以降がむしろ安定しました。

6回裏には佐藤輝明からの奪った三振が史上157人目となる通算1000奪三振の節目の記録も達成しましたが、今日に関してはむしろ左右上下に巧みに投げ分けて打たせて取る老練さが目立ったように見えます。

かつては大きな武器だったスタミナ面での衰えが近年は隠せず、5回前後で崩れる場面が多い投手ですが今日のような投球を多く見せて欲しいものです。

もっとも、その大瀬良を7回表の得点圏での好機で代打を出さずに続投させた事は昨日の床田への続投と同じく采配ミスとしか言いようがありませんが…。

この2連戦は打てない打線はおろかベンチのミスを投手陣が上手くリカバリーしたと言えそうです。