吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

03/17(日)△「広島東洋ループ」(カープ2024)

広島東洋カープ2-2横浜DeNaベイスターズ

オープン戦(5勝5敗4分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手-

敗戦投手-

セーブ投手-

 

本塁打

(C)-

(De)-

 

打点

(C)田中①松山①

(De)佐野①大和①

 

投手

※数字は自責点

(C)アドゥワ①-河野①

(De)ケイ-森原②

 

先発アドゥワは被安打5を浴びるも5回1失点で凌ぐ。

打線は4回終わって無安打も6回裏に田中の適時打と松山の犠飛で2得点。

7回表に勝ち越しを許すも直後に降雨コールドで引き分け。

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試合開始前から降雨に見舞われるという状況で6回辺りから明らかに試合が続行できるようなグランド状態でなかったにも関わらず7回表途中で試合打ち切りという中途半端な形で終了となった試合。

どう考えても6回裏時点で試合終了にするべきだった訳ですからオープン戦であるにも関わらず危険なグランド状態で試合を続行した審判団には猛省して欲しいところ。

 

試合の結果は引き分けですが…内容的には仮にこのまま続行できた場合は大敗を喫する事が容易に想像できたかと思えます。

黒原拓未と共に結局たいした競争もなく最後の5人が確定している先発ローテーションの最後の1ピースを巡る争いを行っているアドゥワ誠は初回から安定しない投球に終始。

フラフラになりながらも何とか1失点に抑えましたが、どう考えてもその内容は説得力があるとは言い難いものでした。

同日二軍で投げた黒原も似たような内容だったみたいですので、この辺りも悪い意味で最後までそうなるか分かりません。

そして、その後に登場した投手は河野圭と塹江敦哉と昨年のオープン戦でも見た代わり映えのしない投手たち。

おまけにしっかり打ち込まれる辺りも昨年と同様でまるでチームとしての伸びしろを感じません。

更に言えば今日のスタメンからは遂に田村俊介の名前も消えて完全にベテランと元から主軸の選手たちだけになってしまいました。

相手チームは昨日に続いて渡会隆輝や梶原昂希と石上泰輝と積極的に起用された新人や若手がしっかりと結果を残していると言うのに…。

元々、新井監督は自身の現役時代から在籍する選手を重用する一方で、若手を積極的に起用するのを厭う傾向があるだけにここからの抜擢は考えにくいでしょう。

まあ、何故か全く攻守で一軍で通用しない事を証明済の筈の持丸泰輝だけは何故か積極起用しているのも解せませんが…。

結局、オープン戦も終盤に入りましたが、投手陣も打線も昨年と同じことを繰り返しているだけで、まるで出来の悪い「ループ物」のSF作品のような現状。

一体、何度同じことを繰り返せば良いのやら…。

大変見ていて退屈かつ憂鬱です。

スポーツと平和を愛する全ての人の為に(エディオンピースウイング広島観戦記)

予定では昼前に到着する予定で新幹線のチケットを取ったのですが前日になって我慢できずにまだ暗いうちから出発を早めてしまいました。

おかげで東京から広島まで常に立ち乗り客が存在すると言う混雑した自由席での旅となってしまったのですが、これからのお楽しみを考えると何の苦にもなりません。

何しろ、私はこれから故郷に出来た日本で最新かつ最高のスタジアムで地元のチームを応援しに行くのですから…。

広島駅からは広電に乗って紙屋町へ。

そこから紙屋町地下街「シャレオ」を通って、このルートは旧広島市民球場が存在した時代は数えきれないぐらいに通ったものでしたが、16年経って再び同じ道を通る事が出来た時点で昔の思い出が蘇るようで感慨深い思いがします。

かつてカープの試合終了後に歩いた基町パセーラの地下道から、これまた何度も外野席自由席を確保する為に並んだ広島グリーンアリーナ辺りの通路を横目に歩みを進めるとスタジアムから少し遅れて完成したペドストリアンデッキが現れました。

外観だけなら既に年末年始に帰省した際に間近で見ていたのですが、曇り空の下に建つ威容を見ると改めて圧倒されてしまいます。

15年ほど前にマツダスタジアムが完成した時も入場口への長いスロープを見て、他のいわゆる「昭和の球場」とは違う作りに感動した時を思い出しました。

場内に入ると目に映るのは鮮やかな緑のピッチが眼前に迫る光景に両側に据えられた大型のモニターに長いリボンビジョン

全ての客席が屋根で覆われていながら四隅に空いた空間から風が通り抜けて開放感を感じます。

それは若い頃に深夜放送などで見ておよそ日本では実現しないだろうと当時は思えたイングランドやドイツのサッカー場のような雰囲気そのもの。

座席の間隔もビッグアーチ時代とは考えられないぐらいに広く、コンコースに出てもどこからでもピッチを眺める事が出来るのもまた、日本のサッカー専用スタジアムとしては画期的な事の一つでしょう。

 

かつて似島での第一次世界大戦時のドイツ人捕虜と地元の若者たちとの交流から広島市での本格的なサッカーの普及と、戦後のメキシコオリンピックでの銅メダル獲得までの我が国のサッカー史へと繋がりました。

そして、それから110年…。

遂にこの広島と言う土地もこれほどのスタジアムを建てるに至ったかと感慨深いものがあります。

 

同時にここに至るまで15年以上に渡るサンフレッチェ広島市の一時は不毛な水掛け論の応酬と見えた長い議論と、山奥の不便なスタジアムでサポーターと共に艱難辛苦に耐えた試行錯誤の日々を振り返ると自然と涙が溢れました。

この感激は何ものにも代えがたいものです。

 

遅れてやってきた両親や今季から高校でもサッカーを続ける予定の甥もこのスタジアムの雰囲気には圧倒されたようでした。

特に両親は既に70代と高齢でコロナ禍の影響もあり丸5年に渡ってマツダスタジアムでさえ訪れる機会が無くなっていただけに多少なりとも不安はありましたが…。

広々した座席とコンコースで特に苦も無く初めてとなるJリーグ観戦を楽しめて良い思い出が作れたと言って貰えました。

これは私に限らず家族と共にスタジアムを訪れた誰もが体験出来た事かと思えます。

時折、雹が降って来るほどの不安定な天気と寒さではありましたが、試合は大変熱いものとなりました。

サンフレッチェサガン鳥栖相手に試合開始直後から積極的なプレッシングサッカーを披露して前半18分にこの日Jリーグ通算200試合達成セレモニーを行った塩谷司ミドルシュートで先制すると31分にも川村拓夢がこぼれ球を押し込み追加点。

後半になっても自陣からプレスに耐えかねてなかなか自陣からボールを前に出せない相手チームにショートカウンターをしかけてピエロス・ソティリウのPKで3点目。

最後は中野就斗がダメ押しのヘディングシュートを決めて4対0と終わってみれば圧勝となりました。

4点を取っての勝利と言えば5年ほど前に埼玉スタジアムでの浦和レッズ戦以来ですが、初の新スタジアム観戦でこれほどの試合を見せてくれるとは思いも寄らない事でした。

以前にも書きましたが、サンフレッチェ広島の以前の本拠地は交通アクセスのあまりの劣悪さから観客が2万人を超える事すら極めて希な閑散としたスタジアム。

それがこれほど間近で多くのサポーターの声援を受ける環境に激変するとなるとプレーに返って支障がでてしまうのではといらぬ心配をしたものでしたが…前回のレッズ戦といい余計なお世話だったようで何よりです。

それにしても驚くのはゴール裏の大小さまざまなフラッグが多くたなびく姿とビッグアーチ時代とは比べ物にならない声援の大きさ…そして何よりビジター側シートですら佐賀から駆け付けたであろうサガン鳥栖のサポーター達です。

聞けば前節のその本拠地開幕戦動員が1万人切ってしまい前回ここで試合を行った浦和レッズに比べるとサポーター全体の規模では大きいとは言い難い筈でしたが…それでもこれだけの席を埋めてくれるとは…。

このスタジアムは広島のみならず全国各チームのサポーター達からも期待を寄せられている事を実感しました。

スタジアム外に展示されている高橋陽一氏描きおろしの大空翼のメッセージにある通り、この場所はまさにスポーツでの熱狂と世界平和を希求する全ての人々の為の場所という事です。

素晴らしいスタジアムに素晴らしいチームと試合を楽しんだサポーター達が向かうのは紙屋町経由で本通りに流川や薬研堀、もしくは十日町や横川と様々でしょう。

これだけ試合後の余韻に浸りながら夕食の場所を考えられるのは街中のスタジアムならでの特権です。

旧市民球場があった時代は当たり前だった事がようやく戻って来たと言えます。

この賑わいは球場跡地の利用検討時に前広島市長の言っていた追悼施設やビオトープ式庭園などという妄言では決してなしえない事。

改めて都市の発展にはサンフレッチェ広島というソフトパワーを大いに活かす器は必然だったという事です。

そんな事を思いながら、広島城二の丸から試合後のスタジアムを眺めて帰途に着く夕焼けが迫る空の美しさ…。

これもまた忘れがたい光景として私は生涯忘れる事はないでしょう。

03/16○「結局何も変わらない予感」(カープ2024)

広島東洋カープ3-2横浜DeNAベイスターズ

オープン戦(5勝5敗3分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 矢崎1勝

敗戦投手 森原1敗

セーブ投手 栗林1セーブ

 

本塁打

(C)-

(De)-

 

打点

(C)菊池①

(De)京田①関根①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下-高②-益田-森浦-大道-矢崎-栗林

(De)森①-伊勢-山崎-森原

 

先発森下は3回無失点の投球を見せるも2番手高が打ち込まれて2失点。

打線は5回裏に菊池の適時打で1点返すと終盤に相手エラーと暴投で逆転。

投手陣が12安打を喫する防戦一方の展開も逆転勝ちでオープン戦初の連勝。

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先週はドラゴンズ相手の3連戦で僅か2得点しか出来ず1勝も出来なかったカープは北海道遠征を挟んで再び週末での試合でようやく本拠地初勝利を挙げる事となりました。

同時に引き分け挟んでオープン戦初の連勝でもあります。

とはいえ試合の内容自体は投手陣が失点こそは2失点で辛うじて凌いだものの12安打も浴びる一方で、打線も5回裏こそジェイク・シャイナーと菊池涼介の連続2塁打で得点したもののそれ以外の得点は相手のエラーと暴投による自滅という幸運な形。

対して相手打線は体調不良だった牧秀悟に加えて宮崎敏郎、タイラー・オースティンと主軸をスタメンから外した一方で新人の渡会隆輝、石上泰輝と新人を打線の中軸に据えたうえでいずれも結果を残すなどポジティブな要素は間違いなくカープより上だったと思います。

「隣の芝生は青く見える」ではないですが、対外試合13試合連続安打とスケールの大きさを渡会などの選手を見ると本当に羨ましい限りです。

なにしろ、こちらは既にベストメンバーで臨んでいるうえに、指名打者田中広輔を起用するほど若手中堅が全く使えない状況なのですから。

まあ、一応8回裏の勝ち越しのきっかけとなる2塁打を放ったのが二俣翔一だったのですが…彼にしてもここまでの打棒を見て開幕一軍を勝ち取る可能性は限りなく低いでしょう。

 

一方、投手陣については2番手高太一が2イニング目に打ち込まれて降板し、代わった益田武尚もシャイナーの好プレーという幸運で偶然凌げたに過ぎず相変わらず若手でこれと言った存在がいない現実を知らしめただけでした。

そして接戦となった中盤以降で登板したのは森浦大輔、大道貴温、矢崎拓也、栗林良吏と「いつものメンバー」。

これに島内颯太郎、塹江敦哉らが入ってほぼブルペンの陣容は固まりそうな予感すら漂います。

また、開幕ローテーションについても事実上枠はあと1つで恐らくは黒原拓未、アドゥワ誠、玉村昇悟辺りで決まりそうな事も含めて「あれだけ遮二無二投手を獲得したドラフトは一体何だったのだろうか?」と疑問を抱かざるを得ません。

03/14(木)△「過大な期待に負けない」(カープ2024)

北海道日本ハムファイターズ4-4広島東洋カープ

オープン戦(4勝5敗3分)

エスコンフィールドHOKKAIDO

 

勝利投手-

敗戦投手-

セーブ投手-

 

本塁打

(C)田村1号①2号①

(F)-

 

打点

(C)菊池①田村③

(F)細川①江越①スティーブンソン①

 

投手

※数字は自責点

(C)床田-杉田-高太一-塹江-益田③-河野

(F)伊藤②-生田目-福島①-福田-ザバラ①

 

先発床田は3回を無失点で抑え杉田、高太一も無安打で切り抜ける。

打線は田村が2打席連続本塁打含む3打点猛打賞の活躍で4得点。

終盤にリリーフ陣が打ち込まれてリードを守れず引き分けに終わる。

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若手は育たず、中堅は伸び悩み、助っ人外国人は大外れの予感が漂うというここまで全く良いところがなかったオープン戦での打線でしたが、この北海道遠征最終戦でようやくポジティブさを前面に出せる要素が出てきたのかもしれません。

高卒3年目の田村俊介と言えば昨年初の一軍から僅か10打席しか立っていないにも関わらず日本代表に選ばれたほか、半ば開幕一軍確約扱いととにかく内外からの期待ばかりが肥大化している感がありましたが…。

今日は5回表に好投手伊藤大海から特大の本塁打を放つと、7回表にも2打席連続の本塁打

更には敗色濃厚だった1点ビハンドの9回表に同点の適時打とその期待に負けない大車輪の活躍を見せてくれました。

とはいえ、これをもって彼が西川龍馬が抜けた外野を牽引してくれるとは思えませんし、そもそもこの手の俊英を鍛え上げる事が出来る要因はお手本としてチームを引っ張る事が出来る選手が必須な筈なのですが…悲しいかなこのチームにはそういう選手は見当たりません。

そうである以上は彼が前田智徳になるのか、鈴木誠也になるのか、はたまた天谷宗一郎末永真史ぐらいで終わるのかは私には分かりませんが、とにかくオープン戦らしい楽しみな選手が出て来てはくれました。

まあ、育成のチームを標榜するならこのレベルの期待できる若手があと1~2人程度はいないといけない筈なのですが…。

 

昨日は助っ人がようやく結果を残し、今日は期待の若手が大活躍とオープン戦で低調を極めていた打線に何とかまともに見れる結果がでてきましたが、その反面リリーフ陣についてはこの3連戦で混沌としてきた印象です。

一昨日、昨日とリリーフ左腕が相次いで打たれた展開が続きましたが、今日は高太一が良い投球を見せて何とか踏み止まったものの塹江敦哉がまたしても失点を喫する結果。

このまま塹江が牽引するかと思われたブルペン左腕の開幕争いですがいずれも決定打が無く下手をすればブルペンにこれといった左腕がいない状況で開幕を迎える可能性も出てきたように思えます。

また、一時は開幕ローテーション候補扱いだった益田武尚も四死球連発で自滅する形で大量3失点で大きく開幕一軍入りから後退してしまったのも残念。

まあ、塹江と益田に関しては組んだ捕手の出来があまりに悪すぎたという同情もありますが…。

とにかくこのチームが改めて大きな発見をしたと同時に綻びもまた見つけてしまった形で北海道を後にする事となりました。

やはり開幕以降は苦しい戦いの予想しか出来ない現状を思い知らされます。

03/13(水)○「凱旋登板での明暗」(カープ2024)

北海道日本ハムファイターズ1-6広島東洋カープ

オープン戦(4勝5敗1分)

エスコンフィールドHOKKAIDO

 

勝利投手 大瀬良1勝

敗戦投手 根本1敗

 

本塁打

(C)堂林1号①レイノルズ1号②

()-

 

打点

(C)堂林①レイノルズ③シャイナー①松山①

(F)-

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良-斉藤-中崎-矢崎-滝田-益田

(F)根本③-北浦-マーフィー②-石川-山本①

 

先発大瀬良は3回無安打で抑えると斉藤も2安打無安打の好投。

打線は2回表に堂林の本塁打で先制するとレイノルズも3打点の活躍。

終盤に滝田が安定せず失点も益田が抑えてオープン戦の連敗を止める。

 

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北海道に乗り込んでのナイターでのオープン戦第2戦。

ここまでまる1週間以上勝ち星から遠のきオープン戦の初戦以降は5得点以上取る事すら出来なかった呆れるぐらいの貧打のチームが今日は珍しく打ちました。

また、2回表に堂林翔太本塁打で先制すると、マット・レイノルズも助っ人外人としてはオープン戦初となる2ランを放つなどここまで打っても単打がせいぜいだった状況から一転して長打で得点を重ねる事も出来ました。

まあ、ここに至るまで9試合にも渡って惨めで内容もない打棒を繰り広げていた打者ばかりの打線ですからたまにはこんな珍しい事もあると思うのは言うまでもありません。

というより、普通に明日は完封されると思います。

 

一方、投手陣に関しては昨年の手術の影響から一時は開幕が絶望視もされていた大瀬良大地が登板。

危うい当たりもありましたが3回を無安打無失点で抑えてまずは開幕ローテーション入りへ最初の一歩を踏み出す事が出来たのは何よりです。

もっとも、近年の大瀬良はスタミナに不安があり4回以降で崩れる事が大半でしたから十分な戦力になるかどうかは次回の登板を見ないと何とも言えないかもしれません。

 

今回の北海道遠征と言えば新井監督の意向でやたらと地元出身の選手を帯同している事が話題になってますが、今日も昨日に続いて北海道出身選手の凱旋と相成りました。

とはいえ、昨日の持丸泰輝と異なり、今日登板した斉藤祐優汰と滝田一希はオープン戦当初から一軍に帯同していたので決して監督の温情だけで帯同した訳ではないでしょう。

しかし、その内容と結果は少々明暗が分かれたように思えます。

先発大瀬良の後を受けて2番手に登板した斉藤優汰は最速156㎞の投球で2イニングを3奪三振に無安打の結果。

オープン戦での登板はここまでことごとく失点を重ねていただけに何とか開幕一軍争いに踏み留まった形です。

一方、大学生だった昨年、清掃のアルバイトをしていたエスコンフィールドでマウンドに立つという文字通りのサクセスストーリーを体現する事になった滝田は4四死球と大荒れの投球で2回1失点と内容的に不安が残る結果。

新外人のテイラー・ハーンがシーズン開幕を待たずに消息を絶ち、昨日は塹江敦哉、森浦大輔も失点を喫して左腕については事実上全滅したかのような形になったのは大変残念です。

打てない打線がようやく打ったかと思うと新たな問題が出て来る…。

まるで穴だらけの小舟のようですね。

3/12(火)△「間違った優しさを監督は猛省して欲しい」(カープ2024)

北海道日本ハムファイターズ4-4広島東洋カープ

オープン戦(3勝5敗2分)

エスコンフィールドHOKKAIDO

 

勝利投手-

敗戦投手-

セーブ投手-

 

本塁打

(C)-

(F)-

 

打点

(C)レイノルズ①坂倉②小園①

(F)水野②江越①新藤①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里①-塹江-森浦

(F)山崎福也③-杉浦①-金村-河野-田中正

 

先発九里は7回1/3を2失点で収めるも塹江、森浦は失点を重ねる。

打線は小園の4安打の活躍などで12安打も4得点に留まる。

終盤に守備のミスを連発して土壇場で追いつかれて引き分け。

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オープン戦で今季は公式戦の予定がない北海道へ遠征してナイターでの3連戦という大変珍しい日程での試合の初戦。

ここ3試合で僅か2失点と土曜日のサンフレッチェ広島の半分も得点が出来なかった打線は、今日は4得点と野球というスポーツのチームとしての意地を見せたようには思えますが…それでも12安打で4打点は少なすぎますし迫力の無い単打だらけで長打に至っては1本のみはあまりに惨めすぎる内容です。

しかし、今日はそれ以外の場面でも首を傾げるような場面が多すぎて、オープン戦にも関わらず中継を見ていて不愉快な気持ちになりました。

 

先発の九里亜蓮はこの時期のオープン戦でなんと7回1/3まで投球。

既に開幕投手が内定している投手が開幕1週間前などならともかく半月前でこれだけ投げ込むのは明らかに異常です。

九里と言えばその投げ込み量で安仁屋宗八大野豊などを代表とする投げ込み大好きな旧石器時代からやって来た原始人のようなOBたちを大いに喜ばせるような投手かつ、この続投も本人の希望でしょうが…明らかに投げさせ過ぎです。

結局、球数の関係で死球を出した直後と言う中途半端なかつ良いイメージとは言い難い形で降板させたのでは意味が全くないでしょう。

 

また、この試合の前に北海道への遠征という事で地元出身の選手をわざわざ二軍から連れて来るという「美談」を新井監督が見せた事が話題になりましたが…。

その一人である持丸泰輝は最終回に登場して打っては併殺打に、守っては森浦大輔と全く息が合わずポロポロとボールを後ろにこぼすという酷いプレーに終始して結果的に監督の温情と試合を台無しにしてしまいました。

そもそもプロ野球選手の地元凱旋とはこのような温情ではなく自身の実力で勝ち取るのが筋というもの。

それをこれまでのキャンプでもオープン戦でも二軍にいた一軍レベルでない選手をわざわざ試合の終盤で起用する意味があったのか理解に苦しみます。

昨季は絶大な人心掌握力で選手の実力以上の力を引き出した新井監督ですが、今回に関してはチケットを買ってやって来たファン、チーム、そして持丸本人と誰の為にもならない「間違った優しさ」と言わざるを得ません。

こういう低迷しているにも関わらず見せる甘さが終盤の林晃太や矢野雅也のようなまともにキャッチボールすら出来ないように見える幼稚なミスを惹起させるのではないでしょうか。

監督には猛省して欲しいです。

03/10(日)●「カープうどんを食べに球場に行っただけの話」(カープ2024&観戦記)

広島東洋カープ0-3中日ドラゴンズ

オープン戦(3勝5敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 大野1勝

敗戦投手 ハッチ2敗

セーブ投手 松山2セーブ

 

本塁打

(C)-

(D)ディカーソン①

 

打点

(C)-

(D)ディカーソン②カリステ①

 

投手

※数字は自責点

(C)ハッチ①-河野①-益田-塹江-島内①-栗林

(D)大野①-祖父江-梅野-藤嶋-マルティネス-松山

 

先発ハッチは初回に失点を喫し3回1失点で降板し、益田、塹江、栗林が無失点。

打線はシャイナーにオープン戦初安打も僅か3安打の貧打。

投打共にみどころがない試合で、地元3連戦で引き分け挟んで2連敗。

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個人的には久しぶりの…と言うより、よく考えたらマツダスタジアムに移転後は初めてだったかもしれません。

この時期に帰省して広島でオープン戦を観戦するというのも。

まあ、前日にサンフレッチェ広島の新スタジアムを観戦する為に帰省したので、ついでによってみただけに過ぎない訳ですが…ここ数年はチケット入手が困難だっただけにガラガラのスタンドでのどかに試合を眺めるのはなかなか乙なものです。

球場は昨日ほどではないもののやはり寒く、オープン戦であるにも関わらず試合1時間前から「カープうどん」の売店に長蛇の列が出来ていました。

暖かい「カープうどん」が一番美味しいのは実はシーズンが始まる前のこの時期なのかもしれません。

 

試合の方は一昨日、昨日と同じく投手陣はさほど打ち込まれた訳でもない一方で、打線が全く打てない…というよりどの打者も打ち出す気配すらないという欠伸が出る程退屈な試合。

あまりの退屈さに一緒に連れて行った甥っ子と試合そっちのけで昨日、観戦したサンフレッチェ広島のプレッシングサッカーに関する談義に華を咲かせる始末です。

オープン戦16打数無安打と空前絶後の酷い打棒を見せつけて来たジェイク・シャイナーの適当に振ったバットにボールが命中して長打になるというサプライズこそありましたが、それ以外の見どころは8回裏に二盗を試みた矢野雅也の技ありのスライディングぐらいでしょう。

もっともそれも普通にアウトの判定になりましたが…。

また、投手についてもほとんど「無試験」でローテーションに内定している先発のトーマス・ハッチはいきなり痛打を浴びるなど開幕に向けてまったく説得力のない内容の投球。

というより、以降の投手含めてもまともに見られる内容を見せたのは塹江敦哉と栗林良吏ぐらいでこれまた見ていて今月末の開幕に期待できる要素はさほど多くありませんでした。

試合はその後も何の期待も希望もないまま終わり、若手も中堅も揃ってやる気のないプレーに終始して惨敗を喫し、これでこの3連戦での得点は内野ゴロと暴投のみという悲惨極まりないもの。

現地でも試合中のコンコースやトイレで「さすがにもうちょっと打たにゃいけんじゃろ」「これで開幕は大丈夫なんかの」とぼやく声がチラホラ聞こえる始末です。

 

はっきり言って、帰りの新幹線の時間を遅らせてまで見に行ったのを後悔するような試合だったのですが…まあ、「カープうどん」を食べに2800円のチケットを買ったと思う事にします。

讃岐うどんと違ってコシのない広島のうどんは郷愁を誘って美味しいですからね。

もっとも、同じ「コシのなさ」という点でこのチームは似ても焼いても食えませんが…。

 

ちなみにですが…。

だいたい長蛇の列が出来ていて閉口する1階コンコースの「カープうどん」の売店は、実は2階席裏のコンコースの方の店舗は空いている場合があるのであまり並びたくないならそちらがオススメだったりしますよ。