吹けよ風!打てよアレン!!

カープと趣味の日記

06/20(日) ●「古池の波紋」(カープ2021)

横浜DeNAベイスターズ10-8広島東洋カープ

11回戦(カープ6勝4敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 砂田1勝1敗

敗戦投手 大道2勝1敗

 

本塁打

(C)石原1号①

(De)オースティン15号④佐野6号②

 

打点

(C)石原②小園①鈴木誠①林①坂倉①西川①

(De)桑原①オースティン④伊藤光③佐野②

 

投手

※数字は自責点

(C)大道⑧-高橋樹-コルニエル-島内-菊池-バード

(De)坂本④-伊勢-砂田-エスコバー-山崎-三嶋①

 

先発、大道は3回裏に満塁弾を浴びるなど崩れ3回2/3 8失点で試合を壊す。

打線は中盤から石原の本塁打などで反撃を見せ9回2得点差まで迫るも及ばず。

先発、リリーフ共に失点を重ねる大敗で連勝を2で止める。

石原がプロ入り初本塁打

コルニエルが日本タイ記録となる球速165㎞を記録。

------------------------------------------------

交流戦明け初戦となった「東京DeNAベイスターズ」とのカードは久方ぶりの連勝とカード勝ち越しを決めはしましたがいずれも「打線が打って先発が試合を作るもリリーフ陣が終盤負い上げられる」という何とも締まりのない展開の試合ばかりでしたが…。

今日はその逆パターンとなりました。

即ち、先発の大道温貴が8失点を喫して4回途中でノックアウトとなったうえに3番手の島内颯太郎もあっさりダメ押し点を許し6点差で勝負が決したも同然の最終回からまさかの4得点で一発出れば逆転という展開まで持っていくこととなりました。

打線の粘りは素晴らしいのですが、こういう試合がカード全てで頻発する以上は、両チームの投手陣の質の低さばかりがかえって悪目立ちするような気がします。

同日甲子園で行われた首位攻防戦が1点差を巡る好ゲームだった事と比較するとなんともブービー争いらしい低レベルさを感じずにはいられません。

 

上記の通り、大道は3回にタイラー・オースティンに満塁弾を浴びるなど5失点を喫すると以降も立ち直れずノックアウトの結果に終わりました。

2回までは力強い直球を中心に小気味良い投球を繰り広げてプロ初先発の前回登板と合わせると7イニング連続無安打だっただけに不運な内野安打で一気に崩れたのが本当に残念。

一度崩れたら立て直す事が難しいという事でしょうが…それでもあの初回と2回に見せた投げっぷりの良さはやはり大きな魅力です。

次回登板がどういう形になるかは分かりませんが、投球スタイル自体は決して間違いではないと思います。

このチームにありがちなストライクゾーンでまともに勝負を避けてコースを狙いすぎて自滅する投手たちのように小さく纏まらないようになって欲しいものです。

 

それにしても、このカードは玉村昇悟のプロ初勝利に始まり林晃汰が9安打8打点の大暴れを見せたうえに昨日の中村奨成に続き今日は石原貴規がプロ初本塁打にこれまた初の猛打賞となる4安打の活躍。

鈴木誠也菊池涼介といった主軸がいずれも不振で中堅も伸び悩み活力を完全に失った打線がこの3試合で合計27得点も奪えた大きな原動力となりました。

もっとも、これをもってこれから猛反攻が始まるという事にはならないでしょう。

先発は枚数が足りずリリーフ陣も疲れ切っている投手陣と、実績でしか物事を判断できないキャベツ頭の首脳陣の存在がある以上は、彼らの活躍も少し大きな石を投げ込まれた古池に多少の波紋を広げた程度のものだからです。

願わくばこの波紋がもっと広がれば良いのですが…まあ、難しいでしょう。

06/19(土)○「終わる悪ければ全て悪く」(カープ2021)

横浜DeNAベイスターズ11-12広島東洋カープ

10回戦(カープ6勝3敗1分)

東京ドーム

 

勝利投手 4勝4敗

敗戦投手 ピープルズ2勝3敗

セーブ投手 栗林1敗14セーブ

 

本塁打

(C)菊池涼7号①林3号①中村奨1号①

(De)伊藤光2号①オースティン14号①宮崎6号④

 

打点

(C)林④西川②坂倉①菊池涼①中村奨①石原貴①羽月②

(De)伊藤光①オースティン②大和②宮崎⑤楠本①

 

投手

※数字は自責点

(C)森下③-愚か者-愚か者-栗林①

(De)ピープルズ⑤-櫻井-京山②-三上①-石田①-砂田③

 

先発、森下は初回に本塁打2本を浴びるなど精彩を欠くも中盤以降は立ち直り7回3失点。

打線は林の4打点の活躍などで初回から得点を重ねて17安打で今季最多の12得点。

8点リードの最終回2死から1点差まで詰め寄られるも辛くも逃げ切り2連勝。

中村奨成がプロ初本塁打を記録。

------------------------------------------------

先発、森下暢仁は石原貴規との初バッテリーに戸惑いもあったのか、はたまた自身が投げている試合であるにも関わらず打線が初回から得点を重ねる思わぬ自体に動揺したのか前回同様に初回から不安定な投球。

初回の3点リードを守り切れず4回まで許した安打は7でどう考えても6回まで持ちそうになかったのですが、以降は立ち直って無安打で7回を投げ切ってくれました。

打線の上記の通り、初回に3得点を挙げると以降も得点を重ねて苦しい投球を続ける森下を援護し中盤以降の立ち直りに導く形となりました。

その後も中押しダメ押しとまんべんなく得点して、今季最多の12得点を挙げたので活躍した選手は多いのですが…やはり林晃汰の大活躍の前では「林選手とその他大勢」となってしまうでしょう。

それだけ4打数4安打4打点の活躍を見せたこのプロ入り2年目の内野手の活躍は素晴らしいものでした。

初回はいきなり適時打で2点の先制点を奪うと同点に追いつかれた直後にも勝ち越し安打に加えて本塁打であわやサイクル安打

更にいえば得点圏打率は驚異の.692で打点も鈴木誠也に迫る勢いです。

吊られる形で不振の菊池涼介鈴木誠也、西川龍馬も得点に絡む活躍を見せた他に、かつて甲子園では1大会で5本もの本塁打を放った中村奨成がプロ入り4年目にしてのプロ初本塁打も放ちました。

普段は全く頼りない打線ですが若き力に導かれて思わぬ大量得点で本調子でない先発を援護するというコロナ禍以来のこの苦しい1か月でファンの多くが待ち望んだ理想的な展開に持ち込めた試合でした。

 

9回裏さえなければ…。

9回裏8点差で2死から5失点を喫したうえに、本来なら休養が取れる筈だった栗林良吏をろくな準備もさせずにマウンドに送り込むというのはプロとしてあるまじき行為で断じて許される事ではありません。

この馬鹿げた事態により上記の若き打者たちの活躍や森下の立ち直りというポジティブな要素は全て雲散霧消したに等しいでしょう。

もっとも、いきなり堂林翔太の幼稚極まりないエラーで出鼻をくじかれたとはいえ、この事態を引き起こした愚か者である高橋樹也に関しては正直、不愉快なだけなので今は語りたくありません。

ただ今は8回裏にこれまた5点差あるにも関わらず押し出しで失点するという論外な投球で「今季補強した外国人選手は全員ハズレ」である事を証明するだけだったカイル・バードともども当分は一軍のマウンドに上がらない事を祈るのみです。

06/18(金)○「待望のプロ初勝利」(カープ2021)

横浜DeNAベイスターズ4-7広島東洋カープ

9回戦(カープ5勝3敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 玉村1勝3敗

敗戦投手 濱口4勝5敗

セーブ投手 栗林1敗13セーブ

 

本塁打

(C)-

(De)桑原5号①

 

打点

(C)玉村①松山①坂倉①林③菊池涼①

(De)宮崎②桑原①大和①

 

投手

※数字は自責点

(C)玉村②-森浦①-塹江-栗林

(De)濱口⑦-櫻井-平田-三上-石田

 

先発玉村は序盤に失点を喫するも4回以降は無失点で7回6安打2失点の好投。

打線は2回表に玉村の適時打で追いつくと3回表に打者一巡の攻撃を見せ7得点。

終盤に追い上げを受けるも辛くも逃げ切りリーグ再開初戦を制する。

玉村はプロ初勝利、初の二ケタ奪三振、初打点を記録。

------------------------------------------------

2季連続の最下位に加えて球団史上最悪の勝率に終わっただけでなく史上初の先発投手未勝利も記録するなど散々な結果に終わった交流戦

ついでにリーグ戦も最下位に転落してしまいました。

こうなるとファンの心理も荒んでいき、厳しい意見が飛び交うことになるでしょうが…。

まあ、あれだけの事があった以上、今季のカープは「箱根駅伝の関東学生連合」のようなもの…要するにリーグに参加しているだけの状態と思った方が良いでしょう。

せいぜい、「試合が見られるだけで幸せ」とかいう言葉を念仏のように唱え続けながら気楽に見ていくのが一番かと思います。

 

過密日程の都合から1日だけのインターバルを置いてリーグ戦再開初戦での対戦相手はカープとは対照的に交流戦で躍進を見せ-0.5ゲーム差で5位に立つベイスターズ

しかし、乗り込んだ敵地はいつもの横浜スタジアムではなく東京ドーム。

というのも今夏、強行…じゃなくて挙行されるオリンピックに横浜スタジアムが使用される事となった影響です。

思えば外国の勢力に横浜スタジアムがある横浜公園が占拠されるのは戦後直後に進駐軍が駐留していた時以来ですから敗戦から76年でその国辱が再現されるのは何とも感慨深いものです。

一塁側ベンチにいるのが読売ではなくベイスターズという違和感しかない光景で始まった試合で躍動したのは玉村昇悟でした。

前回登板時となったホークス戦は6回無失点と打線の援護さえあればプロ初勝利確実だった投球を見せただけに期待はされていました。

しかし、相手先発の濱口遥大は相手チームの主戦投手であるばかりか、最近の投球は安定しており2連勝に加えて前回登板は完投勝利まで納めた左腕。

贔屓目に見てもプロ未勝利の若手に過ぎない玉村にはいささか荷が重すぎる対戦相手としか思えませんでした。

しかし、いざ試合が始まると危惧された通り初回に不安定な投球を見せて先制点を奪われはしたものの、その後は時折危ない場面もあったものの無難な投球を見せて7回を2失点で投げ抜いたばかりか、プロ入り初の二桁奪三振も達成。

おまけに2回表にはプロ入り初の適時打と打点を挙げて同点に追いつくなど打撃でも活躍も見せて終盤はリリーフ陣が打ち込まれて冷や冷やしましたが、待望のプロ初勝利となりました。

のみならずチームにとってはコロナ禍で試合が中止になる直前の5月19日の九里亜蓮以来となる先発投手の白星を実に一か月ぶりにもたらした事にもなり、二重三重で素晴らしい結果と言えるでしょう。

正直、このプロ未勝利の左腕が6回を2失点で投げ抜いた時点で球数は100球を超えたにも関わらず7イニング目も続投させるのは無理があるように思えましたが…。

何とか見事に凌いではくれたのは何事も決断が遅いベンチにしたら、幸運としか言いようがありません。

8回裏に5点差を感じさせない低調な投球を見せた森浦大輔の代え時の遅さとあわせて快挙に傷をつけたように思えます。

それと、負けている時も勝っている時も出番がないカイル・バードは一体どこで投げさせるつもりなのでしょうかね?

まあ、あのベンチの事だから一軍登録した事自体を忘れたのかもしれませんが…。

 

5/16(水)●「それが全てのエクスキューズとは…」(カープ2021)

広島東洋カープ1-8北海道日本ハムファイターズ

3回戦(カープ1勝2敗)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 伊藤4勝4敗

敗戦投手 九里5勝4敗

 

本塁打

(C)-

(F)-

 

打点

(C)野間①

(F)近藤①王③石川②渡邊①

 

投手

※数字は自責点

(C)九里②-コルニエル-中田②-菊池保-高橋樹-島内

(F)伊藤-河野-井口-秋吉

 

先発九里は3回表に先制点を許すも5回投げて2失点。

打線は散発5安打で見せ場すらほとんどない低調な打棒に終始。

2番手以降のリリーフ陣が打ち込まれて試合を決められ交流戦終戦も黒星。

交流戦史上最低勝利数タイと球団史上最低勝率を更新。

------------------------------------------------

大差で勝っていた試合が雨でノーゲームとなった為に遥々1試合の為に北海道からやって来たファイターズを迎えての最終戦

交流戦最下位が確定しているカープは何とか交流戦初の連勝を目指したものの打てず守れずの試合に終始しての惨敗で結果的には交流戦11位のチームとの力の差を見せつけられた形です。

この交流戦で記録した勝率(,200)は球団史上最低で勝利数に至っては2015年のベイスターズに並ぶ歴代最低タイと、文句なしで交流戦史上最低最弱のチームとして2021年交流戦におけるカープの名は不滅のものとなる事でしょう。

 

もっとも、チーム内において球界最悪レベルのコロナウイルスクラスターが発生するという不慮の事態の影響はやはり同情すべき点でしょう。

何しろ交流戦の開幕カード含めて、実に5試合に渡って試合はおろかチーム練習すら出来ず、攻守の要が抜けた状況で交流戦前半戦を戦う事態になり、終盤に至っては9連戦という超過密日程を強いられたのですから…。

また、戻って来た主力に関してもいずれもクラスター発生前に比べるとほぼ全員のパフォーマンスが著しく低下しており、今後も復調するかどうか分かりません。

前にも書きましたが、プロのアスリートというのは通常の職業と異なり精密機械や精巧な部品が満載されたレーシングマシンと同様で少しのきっかけや綻びでパフォーマンスが大きく低下してしまうデリケートなものです。

ましてや、シーズン中に試合はおろかまともに練習すら出来ない状況を2週間前後に渡って強いられるという前代未聞の事態ですから、フィジカルは勿論、メンタル面においても重大なハンデとなっている事は否めません。

従って、このまるで球団創成期すら上回る低迷はある程度は仕方ない部分はあると改めて言えるでしょう。

 

しかし、一方でそれが全てのエクスキューズになるかどうかもまた改めて疑問です。

例えば6回表の守備。

解説者の達川光男が再三に渡って予言していた通り明らかにスクイズ狙いの相手チームに対してパスボールで1点を献上したうえで改めてスクイズも決められるという体たらく。

そういえば、このチームは以前のイーグルス戦でも連続でスクイズを決められるなどとかく今季はスクイズを決められまくっています。

はっきり言って「世界で一番スクイズを決められやすいプロ野球チーム」と呼べる代物で一体全体、どんな練習と指導をしているのか改めて疑問に思わずにはいられません。

それに加えて交流戦でチャンスを掴んだ好調の林晃汰を無意味なプラトーン起用で出場させない、延長戦がないレギュレーションかつ指名打者が使える状況で無意味に先発を引っ張ったり代打の起用が少ないなどの不可解なベンチワーク。

どちらかといえばコロナ禍で調子を落としたというより元々ダメなチームがコロナ禍で止めを刺されたと言うべきなのかもしれません。

どちらにしろ、ここ最近の試合を見る限り今季に関してはこの交流戦における史上最悪の躓きから立ち直る事は無いと断言して差し支えないかと思えます。

06/15(火)○「奇跡の一撃の果てに」(カープ2021)

広島東洋カープ5-3埼玉西武ライオンズ

3回戦(カープ1勝1敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 塹江2勝2敗

敗戦投手 ギャレット1勝3敗2セーブ

セーブ投手 栗林1敗12セーブ

 

本塁打

(C)宇草2号①

(L)川越2号①山川10号①

 

打点

(C)小園①宇草③坂倉①

(L)山田①川越①山川①

 

投手

※数字は自責点

(C)大瀬良③-塹江-栗林

(L)松本②-宮川①-水上-森脇-ギャレット②

 

先発、大瀬良は3度のリードを追いつかれるも7回3失点で投げ抜く。

打線は初回に小園の適時打で先制し以降も3度勝ち越すも突き放せず。

同点で迎えた8回裏2死1塁から宇草の2ランで勝ち越しに成功して連敗を8で止める。

------------------------------------------------

「とにかく試合を成立させて収益をあげるため」というどこかの国際スポーツ団体が無理やりオリンピックを開催しようとするのと似たような理由だけでしか試合をやっていると納得するしかないぐらいに弱さに容赦がないカープ

昨日、ファームとの間で合計7人の選手を入れ替えたのに続いて今日は、攻守で精彩を欠くのみならず昨日の試合での態度の悪さが多くのファンを激怒させた西川龍馬をスタメンから外すなどドラスティックな変化を加えるふりを監督が見せてはいますが…はっきり言って何の効果も感じられません。

 

今日の試合も初回に交流戦から3番に定着した小園海斗が先制打を放ち同じく交流戦直前のコロナ禍により抜擢されチャンスを掴んだ林晃汰や宇草孔基も活躍をみせるなどしましたが、やはり好機に弱い打者ばかりで決定的な攻撃は見せられませんでした。

鈴木誠也や曾澤翼の好走塁などチャンスメイクで光る部分はありましたが、やはり好機で主軸が打てないとどうしようもないという事です。

その点、どの打順からどの打者からでもほぼ一発が期待できる相手打線に比べると大きくレベルの差を感じずにはいられません。

 

一方の故障から復帰以降の初勝利を目指す大瀬良大地は3度のリードをあっさり追いつかれたのは残念ですが、それでもまともな先発がほとんどいないこのチームにあって7回3失点まで粘れたのはさすがといったところ。

不満はあるでしょうが、故障続きの今の彼の状態を考えれば上出来も上出来です。

もっとも、そうである以上、7回はあれだけ無理して球数を放らせる必要があったのかは疑問です。

少なくとも山川穂高から同点弾を浴びた直後、もしくは次打者の愛斗に安打を許した時点で降板が妥当だったと思います。

結局いくら選手を入れ替えてもベンチの考えは変わらないという事なのでしょう。

 

こういう状況ですから大瀬良降板後、8回表2死満塁のピンチで菊池涼介のビッグプレーで逆転を阻止し同点とはいえ、敗色は濃厚にすら思えました。

しかし、その重たい空気を振り払ったのが宇草のまさかの一発。

本人も「外野フライだと思った」とヒーローインタビューで素直に答えていましたが、入った瞬間は歓喜よりも驚きの声を上げたファンの方が多かったかと思います。

ここで得点できなければ9回裏には今のカープの選手なら何百回対戦しても絶対に得点は出来ないであろう天下無敵の平良海馬が登場したでしょうからそれを考えても正真正銘の値千金弾といえます。

林と宇草という苦しい交流戦で数少ない楽しみをファンに提供し続けてくれた若手が勝利をもたらしたのは本当に素晴らしい事。

 

もっともこの勝利がきっかけでチームが上向く事はないでしょう。

やはり上記の打線の好機での弱さに先発不足、リリーフの消耗という現実には何ら変わりがありませんし、それに加えて復帰したばかりの曾澤翼が再び今日の試合の守備で負傷し、長期離脱の可能性も出てきたのは大きなマイナス要因です。

 

そもそも、あれだけ負ければいくら弱くてもたまにぐらいは勝つかと思えますので…。

06/14(月)●「誰が為の試合と問われれば…」(カープ2021)

広島東洋カープ2-3埼玉西武ライオンズ

2回戦(カープ1敗1分)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 

勝利投手 森脇1勝

敗戦投手 コルニエル1敗

セーブ投手 平良1勝7セーブ

 

本塁打

(C)-

(L)-

 

打点

(C)林②

(L)呉①森①中村①

 

投手

※数字は自責点

(C)薮田②-コルニエル①-中田-森浦-バード

(L)與座-佐々木②-森脇-渡邊-十亀-平良

 

今季初先発の薮田は要所を抑えるも4回2/3で力尽きて2失点で降板。

打線は林の適時打で一時逆転に成功するも今季最低の2安打で2得点に終わる。

6回表に羽月の落球で勝ち越しを許すなど守備のミスが相次ぎ8連敗。

------------------------------------------------

昨日の敗戦をもって2季連続かつ歴代最多タイの交流戦最下位があっさりと確定したカープですが、今日からコロナ禍と降雨により順延した3試合を消化する事になります。

既に交流戦の順位は確定している事に加えて9連戦の過密日程。

更に言えば、前回対戦で控え選手2人だけという異常な状況で試合を強いられた挙句、再び遥々広島に舞い戻って試合をしなければいけない相手チームへの同情から「不戦敗」や「打ち切り」にするべきという声が内外の一部ファンから上がるのはしごく当然の事でしょう。

しかしながら、コロナ禍による動員数の減少により球団の経営は既に傾きかけている状況。

親会社からの補填は勿論、自粛による補償もほとんどないカープ球団にとって試合をしないという事は即ち球団の消滅を意味します。

そうなると相手が強かろうが選手にやる気がなかろうが、ファンに呆れられようがとにかく試合を成立させて1円でも1銭でも多くの収入を確保しないといけないと考えるのは当然の帰結です。

既にリーグ戦においても最下位に転落している今季に関しては、勝敗など二の次でひたすら金を稼いで球団を存続させる為だけに試合を行うしかないという事を、我々ファンも割り切って考えるべきなのかもしれません。

カープよ。勝ち負けなど考えるな。汝はひたすら金を稼げ」と。

 

で、そんな状態で試合をこなすだけのチームですから選手…とくに野手陣にやる気が全く感じられません。

打っては僅か2安打で、守備では羽月隆太郎や小園海斗らがポロポロとボールを零しまくって久しぶりの先発で薮田和樹が珍しく5回までマウンドに立っていたにも関わらずそれを活かせませんでした。

極めつけは7回表2死の場面でフライを捕った後の西川龍馬のやる気の欠片も見られない気の抜けた送球でしょう。

解説者の野村謙二郎が指摘するまでもなく、インプレーではないにしろああいうやる気のない態度を試合中に平気で見せているこの匹夫の腹立たしい姿を見るにつけて「とにかく試合を成立させる為だけに試合をこなしている」という選手たちの姿勢が分かるかと思います。

残念ながらこの悲惨極まりない状況は更に拡大するという事です。

06/13(日)●「奇跡の後の落胆」(カープ2021)

オリックスバファローズ9×-8広島東洋カープ

3回戦(カープ3敗)

 

 

勝利投手 ヒギンズ1勝1敗2セーブ

敗戦投手 栗林1敗11セーブ

 

本塁打

(C)菊池涼6号①鈴木誠8号①

(Bs)杉本13号②

 

打点

(C)菊池涼②曾澤③小園③鈴木誠

(Bs)杉本③吉田正①ロメロ②伏見②

 

投手

※数字は自責点

(C)高橋昴⑧-菊池保-島内-高橋樹-栗林①

(Bs)増井②-山田-富山①-K-鈴木③-ヒギンス

 

先発、高橋昴は立ち上がりから乱調で2回1/3 8失点でノックアウト。

打線は序盤に4得点して以降は沈黙も9回土壇場で3点差を追いつく。

9回裏に栗林がプロ入り初の失点を喫しサヨナラ負けで7連敗。

------------------------------------------------

今週、6連戦のうち実の5試合を無観客で戦う事となったカープ

昨日、今日と無人の場内に録音した応援歌が反響して不協和音として響き渡る様子は、2年ぶりとなった今季の交流戦においてこのチームが最後までコロナ禍に翻弄され続けたのを表しているようです。

 

試合の方は珍しく初回から纏まった先制点を得たにも関わらず、先発が試合を壊した3回以降は惰性で試合を続けて敗戦を待つだけの筈でしたが…。

8回表の鈴木誠也の久方ぶりの本塁打を皮切りに終盤2イニングで4点差を追いつく奇跡を見せてくれました。

しかし、最後はプロ野球記録となるプロ初登板以来22試合に渡って無失点を続けて来た栗林良吏が打たれてサヨナラ負けという結末。

これで交流戦は開催されなかった昨年挟んで2季連続で最下位となり歴代最多記録にも並んだばかりでなく試合数の関係から「-1.0ゲーム差」という大変珍しい状況でリーグ戦も最下位転落となりました

まあ、これだけ弱いのですから今更落胆するほどの事ではないのですけれども…。

 

むしろ、ライオンズの平良海馬が同日に開幕からの無失点の日本記録を更新した事もあり栗林の記録が途絶えた事の方が余計に残念に感じます。

もっとも、ここまで低迷に歯止めがかからないチームにあって栗林の活躍の素晴らしさは変わることはありませんし、むしろ私含めて大多数のファンが彼に対すしては労いの気持ちしかありません。

そもそも一人の投手がいつまでも得点を奪われないのは不可能ですし、8回までほとんど試合を放棄したも同然だった打線がいきなり追いつくという状況でしたからブルペンでの調整も難しかったかと思います。

同じ新人の森浦大輔や大道温貴も既に少なくない失点を喫してはいますが、その後も何とか1軍に踏みとどまっています。

同様に打たれて以降の栗林の立て直しに期待したいものです。

 

その反面、そうとは言えないのが先発の高橋昴也。

前回登板に続いて今日も試合を作るどころかはっきり言って投球にすらなっていない結果と内容で、もはやこれ以上一軍で投げさせる意味はないでしょう。

トミージョン手術からの復活を期して徐々に良い投球を見せてくれていたにも関わらず打線の低迷に加えて、コロナウイルス濃厚接触者となりチームから離脱した事で完全に調子を崩してしまったようです。

しかし、これについては責められないでしょう。

あの森下暢仁のような投手ですら同じ状況から復帰後は苦しい投球が続いているのですから、ましてやプロ入り以降はまともにローテーションで活躍した事がない投手にそれ以上を求めるのは酷な事です。

残念ですが、二軍で当面は調子を取り戻して戻ってきてもらうのが本人にとってもチームにとっても最善かと思います。

 

打線に関しては、久しぶりに先制したばかりか、終盤に驚異的な追い上げを見せてはくれました。

しかし、注目すべきは上位打線を羽月隆太郎、小園海斗、坂倉将吾と若手を抜擢していずれも得点に絡む活躍を見せた事実かと思います。

特に3番に入った小園は9回表に2死から起死回生の同点打を放つなど猛打賞と3打点の大活躍。

しかし、このような小園の中軸での起用は多くのファンにとってはこの試合の4試合ほど前から盛んに議論されていたのですから、「今更」という感想もあるかもしれません。

昨日の見るに堪えないスタメンなど、このチームの変化ははっきり言って「周回遅れ」という事なのです。

交流戦とリーグ戦の最下位はコロナ禍関係なく当然の帰結なのかもしれません。