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カープと趣味の日記

08/02(日)○「お目こぼしではあるものの…」(カープ2020)

読売ジャイアンツ2-9広島東洋カープ

9回戦(カープ2勝6敗1)

東京ドーム

 

勝利投手 遠藤2勝1敗

敗戦投手 桜井2勝2敗

 

本塁打

(C)鈴木誠11号②西川4号③

(G)大城5号①坂本6号①

 

打点

(C)鈴木誠②西川④遠藤②長野①

(G)大城①坂本①

 

投手

※数字は自責点

(C)遠藤②

(G)桜井⑤-大江-高木①-田中豊③-宮國-堀岡

 

先発、遠藤は2本の本塁打を浴びるも無四球5安打で9イニングを2失点で投げきる。

打線は、初回に鈴木誠也本塁打で先制すると3回には遠藤の適時打で突き放し合計9得点。

好守に渡る遠藤の活躍で勝利を収め連敗を止める。

遠藤はプロ入り初完投と初打点を記録。

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昨日に続いて「敗北が約束された」も同然な試合が予想されていましたが、そうはなりませんでした。

勿論、相手先発の桜井俊貴の自滅や、ジェラルド・パーラを来日初の1番で起用するなど弱すぎる対戦相手を前に悪ふざけに似た起用を見せるなどした相手チームの「お目こぼし」を上手く頂けたに過ぎないと思うのは当然の事。

一方で、それだけで終わらせるには今日の先発を務めた遠藤淳志の活躍は素晴らしすぎました。

投げては自身自己最長となる7イニング目はおろか、プロ入り初の完投をみせてくれましたし、打っては自身プロ初となる打点すら放ちました。

その3回表に飛び出たプロ入り初の適時打は前の2回に無死満塁から1得点しか出来ず、3回も1死2塁3塁から得点圏での三振が代名詞にもなった田中広輔が例のごとく三振を喫した拙攻続きの直後での一打。

正直、直前までの試合展開でカード3連敗は事実上確定したと思っていただけに単なるプロ初の適時打だけでは測れない価値がありました。

投げる方でも元々、制球が優れているとは言い難い投手であるにも関わらず、最後の間で集中力を切らさずに無四球で最後まで投げぬいた姿は驚異的です。

昨シーズンはリリーフとして崩壊したブルペンにあって奮闘したものの、今季はどう考えても他にまともな投手がいないからと半ば数合わせで先発ローテーションに入ったに過ぎず、案の定記録したQSは僅かに1。

前回の投球も2イニング5失点という低調さでどう考えても今日、先発のマウンドに立っているのが不自然でしかないレベルの投手だった事実が、その驚きを倍増させます。

昨年、いきなり先発として素晴らしい投球を見せた山口翔があっという間に消えてしまった事実から分かる通り、この投球を最後にしばらく姿が消えてしまう可能性はまだまだ高いでしょう。

しかし、逆にこの投球をきっかけにこれまでの冴えない投球から一転して飛躍することを一先は期待したいものです。

 

しかし、これだけ点差が開いて遠藤の素晴らしい快挙も見れたにも関わらずさほど前途に希望を持てないのはあまりに再三に渡りチャンスを作っては潰していた試合の序盤が酷すぎたからでしょう。

特に菊池涼介田中広輔は本当に酷いの一言です。

広輔に至っては前述の三振に加えて初回いきなりエラーを記録してチームの士気をおおいに下げた点においても言語道断です。

かつてはチームを、もとい球界を代表する二遊間&1番2番コンビと謳われた二人ですが、今の姿からは試合への情熱も勝利への執念もまったく感じられません。

何より問題なのはここまで落ちた二人を追い落とす選手すら存在しないという事。

こういうのを見ると来週も期待するのは無理というものかと思えます。