※5回降雨コールド
クライマックスシリーズファイナル第1戦
広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)
勝利投手 藪田1勝
敗戦投手 石田1敗
ポストシーズン初先発の薮田は落ち着いた投球で5回無失点。
打線は4回までノーヒットも5回に集中打で3点を先制。
試合は試合成立直後に降雨の為、コールド勝ち。
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2年連続リーグ王者として受けて立つ試合にして実に17日ぶりの実戦となったプレーオフ初戦でしたが、恐らく史上例を見ない雨天コールド勝利という結末になりました。
もう1時間ぐらい様子を見てから行うのではとも思えたのでこの幕切れは意外ではありました。
しかも試合成立直後しかもホームチームが先制した直後での決定ですから、雨の中で強行された甲子園でのファーストステージ第2戦と比較して異論はあるとは思います。
とはいえ、日程の都合や試合展開などあの時とは事情が異なりますから一概に間違った判断だったとは思えません。
というより、あのようなまるで田んぼの中のような異常極まりない状況での試合と比較されても困るというものです。
それにしても、「短期決戦は先制点が重たい」とはよく言ったものですが、変な形でそれが具現化した形。
そう考えると、4回まで無安打と「再起動」に時間を要した打線を我慢強く待ち続けた薮田和樹の好投は大きな価値がありました。
正直、少しでも綻びを見せればコールド負けしたのは我々の方だった訳ですから…。
今季、15勝に最優秀勝率のタイトルを勝ち取ったとはいえ、初めてのポストシーズンでの先発ですから少々荷が重たい気はしましたが、期待以上の出来。
球数も少ない為に短い間隔での登板に備えられそうですから、次回の登板にも期待したいものです。
まあ、もう彼が今週は投げないのが理想ではありますが…。
一方、薮田に救われた形となったのはフリーズした状態が長かった打線。
今季、カープ戦無敗の石田健太(奇しくも藪田とは地元対決だ)相手に苦しめられました。
しかし、きっかけがさほど選球眼が良いとは思えないサビエル・バティスタの四球と言うのも皮肉な話ではありますが、相手の綻びをついて上手く繋がって一安心です。
また、雨で濡れた芝で打球のスピードが落ちる事を読んだ好走塁も見事。
とはいえ、やはり5回でようやく安打というのはやはり短期決戦を考えると遅きに失した感はあります。
初回のようにいきなり四球を与えるなど相手投手達も立ち上がりはさほどでもなかったのですから、こういうところからいきなり得点して試合を有利に進めたいもの。
なにより、相手も結果的にはリリーフ陣を休ませる事が出来た訳ですから余計にそれが大事になるとは思います。
難しいとは思いますが、次回以降はそれを見せて欲しいものです。
そもそも今日の先発の薮田のような投球がそう何度も出てくるほど甘いものでもないので…。